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キャタピラージャパン、最新技術でコスト削減に貢献する小型の次世代油圧ショベル「Cat 313/313GC/315」
12~13tクラスの3機種をラインアップに追加
2020年5月20日 14:18
- 2020年5月20日 発売
- 1538万1900円~1950万8800円(税別)
キャタピラージャパンは5月20日、12~13tクラスの小型の次世代油圧ショベル「Cat 313GC」「Cat 313」「Cat 315」の3機種を発売した。価格はCat 313GCが1538万1900円、Cat 313が1812万5600円、Cat 315が1950万8800円(いずれも税別)。
キャタピラージャパンは2017年10月に、まったく新しい設計思想をもとに燃料消費量の削減、生産性、安全性の向上、メンテナンス間隔の延長を可能とし、導入クライアントのコスト削減に寄与するだけでなく、ガイダンスやアシスト、ペイロードといった現場で役立つテクノロジーも標準装備する画期的な20tクラスのCat次世代油圧ショベルを開発。その後、2020年には「後方小旋回油圧ショベル325」をはじめ、20t~50tクラスの次世代油圧ショベルを次々に発売している。
この最新テクノロジーを搭載した12~13tという小型クラスである「Cat 313/315」、尿素水不要の「Cat 313GC」の3機種をラインアップに加えたことで、クライアントは業種や現場に合わせてより最適なマシンを選択することが可能となる。なお、3機種はすべてオフロード法2014年基準にも適合している。
新機種の主な特長
Cat 313GC 油圧ショベル
・0.5m 3 クラスの一般土木作業用に必要な掘る、積む、均すといった機能と性能に特化したシンプルな設計。ショベルクレーン仕様も用意し、現場での吊り作業が安全に行なえ、作業効率がアップ。
・パワーモード、スマートモードが選択可能。作業に応じたスピードとパワーを選べる。
・尿素SCRを使わずに最新の排ガス規制にも対応。
・燃料コストやメンテナンスコストの削減に加え、現場の管理コスト削減に寄与。
Cat 313およびCat 315 油圧ショベル
・エンジン定格出力や油圧馬力の向上と電子油圧制御による作業負荷に応じた最適制御により、生産性向上と燃費低減を両立。作業負荷に応じてエンジン回転数や油圧馬力を自動調整するスマートモード搭載により、燃料効率が最大10%アップ。
・先進テクノロジを標準装備し、小規模土工における工期短縮や精度向上に寄与。Catグレード2DやCatペイロードなどでサイクルタイムの短縮や付帯作業の削減により、作業効率を最大45%向上。
・エンジンモードにエコモード、スマートモード、パワーモードの3モードを用意。スマートモードは燃料消費量の低減と作業量を両立。モードの切り替えはキャブ内スイッチで行えるので、好みのモードを簡単に選ぶことが可能。
・作動油リターンフィルタの交換間隔拡大やエアフィルタの寿命を2倍にするなど、電子化や部品の長寿命化によりメンテナンスコストを最大25%の削減に成功。
・標準装備のROPSキャブ、ピラー形状変更などによる視認性の大幅な改善。さらに最新テクノロジの作業範囲制限機能「E-フェンス」などを中心に、接触・転落・転倒災害対策をマシンに多数搭載することで現場の安全性が大きく向上。
・315は後方小旋回機に求められる寸法、作業範囲、作業性能を兼ね備え、さらに生産性と安全性を向上した。
Cat の先進テクノロジー(Cat 313,Cat 315 油圧ショベルにすべて標準装備)
Catグレード
標準モニタまたはレバーボタンで、簡単に設定可能な任意の基準点とバケット刃先の高さや距離をガイダンス。勾配やオフセット量を入力することで仮想設計面をモニタや音で確認でき、高精度な仕上げ作業に貢献。
ペイロード計量システムCPM(Cat Production Measurement)
ブーム・アームを停止させることなく、正確に積荷の重さを計測することが可能。作業をしたまま持ち上げ旋回中に計測するので、バケット掘削量とトラック積込量をタイムリーに計量記録でき、現場の生産管理を容易にし、過積載や過少積載の予防に貢献。データはUSBでダウンロード可能で、パソコンなどでの再編集も可能。
作業範囲制限機能「E-フェンス」
設定した角度に近づくと旋回の動きを自動停止する機能。モニタでの寸法入力、または作業機を危険区域付近に合わせて機能をONにすることにより、作業機の上下動や前方向と旋回時の作業範囲を制限する機能を標準装備。接触や衝突のリスクを大幅に低減する。
ワークツールリコグニション
バケットやワークツールアタッチメントに装着された新たな装置「PL161通信モジュール」を自動認識し、バケット寸法や油圧設定などを自動で変更。最大20機種まで登録が可能で、出荷・返納整備時の管理コスト削減に貢献する。
遠隔で車両の状況を管理できる
プロダクトリンクやビジョンリンクを利用することで、車両の位置や状態をリアルタイムに把握し適切な機械管理が行なえ、燃料消費量やアイドリング時間の分析によるコスト削減も可能。CPMの積載データ管理もプロダクトリンクで行なえる。