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メルセデス・ベンツ、カモフラ柄の新型「Sクラス」公開。「リアアクスルステアリング」など最新技術の紹介
側面衝突のおそれがある場合、最大80mm持ち上げて被害軽減を図る「PRE-SAFE インパルスサイド」など
2020年8月1日 09:15
- 2020年7月29日(現地時間) 発表
メルセデス・ベンツは7月29日(現地時間)、9月に世界初公開する新型「Sクラス」のカモフラージュ車両を公開するとともに、採用される一部テクノロジーを公開した。
これは世界初公開に先駆け、7月8日より新型Sクラスに採用されたテクノロジーなどを紹介していく全3話のデジタルコンテンツ「Meet S-Class DIGITAL」のうちの1つで、今回は「Meet the S-Class DIGITAL:Innovation by intelligence」として安全性や快適さに焦点が当てられ紹介が行なわれた。
紹介されたのは大きなステアリング角度を持つ「リアアクスルステアリング」とともに、「リアエアバッグ」、E-ACTIVE BODY CONTROLサスペンションを用いて側面衝突の直前に車体を持ち上げる「PRE-SAFE インパルスサイド」など(いずれもオプション装備)。
リアアクスルステアリングは前輪と逆方向に後輪がステア(角度は最大10度または最大4.5度から選択可能)し、コーナリング時の回頭性や駐車時などの取り回しやすさを高めるもので、新型Sクラスでの旋回範囲は11m未満に抑えられた。これに加え、360度カメラ付きアクティブパーキングアシストを備えたことで、駐車しようとするスペース内に移動している人がいるかどうか認識しながら狭いスペースでも駐車を行なうことを可能にしたという。
リアエアバッグは後部座席に座る2人向けのエアバッグで、特に激しい正面衝突の場合、頭と首に作用する負荷を大幅に低減させることができるとのこと。さらに照明付きのベルトバックル(オプション)や、助手席にチャイルドシートを付けた際、ベルトが固定されているかどうかセンターディスプレイで表示させる機能などと合わせて、安全性を高めている。
PRE-SAFE インパルスサイドは側面衝突のおそれがある場合、E-ACTIVE BODY CONTROLサスペンションを用いて車体を瞬時に最大80mm持ち上げ、ドアへの負担を軽減させ、パッセンジャーセルの変形や乗員にかかる負担を軽減させるというもの。