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メルセデス・ベンツ、新型「Sクラス」の大画面化した新世代「MBUX」公開

音声アシスタントとより自然なやりとりが可能に

2020年7月8日(現地時間) 発表

メルセデス・ベンツの新型「Sクラス」に採用される第2世代の「MBUX」

 メルセデス・ベンツは7月8日(現地時間)、新型「Sクラス」に採用される新しい第2世代の「MBUX(メルセデスベンツユーザーエクスペリエンス)」を公表した。

 新しいMBUXはOLEDテクノロジーを備えた最大5つの大画面を搭載。音声アシスタントは、自然言語理解(NLU)を備えた27の言語に対応し、幅広いトピックで自然なやりとりが可能となった。さらに、アクティベーションキーワード「Hey Mercedes」がなくても、電話に出たり、ナビゲーションの地図を表示したりといった特定のアクションを実行可能に。加えて、車内でコンテンツを簡単に共有できたり、ナビゲーションの行き先を後席から変更できたりするようにもなっている。

第2世代となったMBUX
コンテンツを車内の乗員と簡単に共有できる

 MBUXの独自の機能として、幅広い車両システムとセンサーデータとのネットワーキングに対応。例えばSクラスの出口警告機能では、カメラを使用して乗員が車両から降りたいことを認識し、別の車両が死角に近づいている場合、アクティブなアンビエント照明が出口警告システムとなり、赤く点滅して注意を促すという。そのほかにも、チャイルドシートが座席に正しく取り付けられているかを確認したり、ドライバーにマイクロスリープの兆候がある場合に注意喚起をしたりすることも可能となる。

 また、新しく指紋や顔認識、音声認識を組み合わせた認証が可能となったほか、個人プロファイルをMercedes meの一部としてクラウドに保存できるようになったため、新しいMBUXであれば他のメルセデス・ベンツ車でも使えるようになるという。