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富士24時間、モリゾウ選手「GRヤリスが“速いクルマ”というのは理解していただいた」

2020年9月5日15時~6日15時 決勝

スタート前、GRヤリスのスタートドライバーである井口卓人選手(左)らと談笑するモリゾウ選手(右)

 富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で9月4日~6日、「ピレリ スーパー耐久シリーズ2020 第1戦 NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」(以下、富士24時間レース)が開催されている。決勝レースが5日15時から始まったが、スタート前進行のイベントに向かうモリゾウ選手に決勝前の抱負を聞くことができた。

 トヨタ自動車 代表取締役社長であり、現在は日本自動車工業界の会長も務めている豊田章男氏は、モリゾウ選手として耐久レースにとりわけ強い思いをもって参戦している。

【ニュル24時間 2019】豊田章男社長でもあるモリゾウ選手に聞く。「悔しさとともにカムバックしていますよ」ということをお伝えしたい

https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1192058.html

GRヤリスとモリゾウ選手

 このところ、SUPER GTやスーパーフォーミュラに一人のカーガイとして、そしてクルマメーカーの社長として応援に現われていたモリゾウ選手だが、富士24時間レースには一人のドライバーとして登場。マシンに向かうモリゾウ選手に、決勝レース前の抱負を聞いてみた。

 モリゾウ選手は、最初にスーパー耐久に参戦できることについて感謝の意を述べた。「スーパー耐久には去年から参加させていただきました。ただ、今年はずっと開催がなく、なかなかレースに入れなかった。今回ROOKIE Racingは2台体制で参加させていただきます」「やはり24時間レースは一人の力では戦えないし、クルマ自身が強くなければいけない。そういう意味では24時間レースにいちドライバーとして出られるのは大変よいことだと思っています」と、24時間レースの見どころはクルマの強さにあるという。

 9月4日にデビューした新型車GRヤリスで、その24時間レースに参加することについては、「発売日にポールポジションを取ることができて、“速いクルマ”というのは理解していただいた。次は、長い時間、どんな状況になっても“持つぞ”というのを理解してもらえれば、より多くの方にファンになってもらえるのではないか」と語り、GRヤリスの24時間走りきる耐久力を見てほしいという。

最後にGRヤリスを一緒に作り上げたスタッフに向け、「いずれにしよ、まだ発売したばかり。開発した者、生産した者、みんなで一緒に走ろうと思います」とコメント。トヨタの開発スタッフ、トヨタの生産スタッフの思いを乗せて走る。

28号車 GRヤリスは井口卓人選手のドライブでスタート。雨の降ってきた16時32分にタイヤ交換とドラバー交代でピットイン。2番手のモリゾウ選手にドライバーチェンジし、ST-2クラスをモリゾウ選手のドライブでトップ走行している。