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SUPER GT第7戦もてぎ、WedsSport GR Supraがポール獲得 GT500はヨコハマタイヤの1-2、GT300はUPGARAGEイエローのNSXがポール獲得、BRZは2位
2021年11月6日 16:49
- 2021年11月6日~7日 開催
SUPER GT第7戦もてぎ「2021 AUTOBACS SUPER GT Round7 MOTEGI GT 300km RACE」が、11月6日~7日の2日間に渡り開催されている。11月6日の午後には予選が行なわれ、明日の決勝レースに向けたグリッドが決定した。
SUPER GT特有のルールである「サクセスウェイト」(ポイントを獲れば獲るほどハンデとして搭載されるウェイトが増えていく制度)が、このレースの前まではポイント×2kg(GT300はポイント×3kg)となっているが、このレースではそれが半分になり、そして今月末に予定されている最終戦では搭載がなくなることになるため、ポイントランキング上位勢にとってはこのレースで大きなポイントを獲ることがチャンピオンへ近づくことになるため重要なレースと言える。
GT500のポールポジションを獲得したのは19号車 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋組、YH)。2位は24号車 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/佐々木大樹組、YH)でヨコハマタイヤ勢が1-2という結果になった。予選3位は8号車 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺組、BS)となった。
GT300は18号車 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/名取鉄平組、YH)がコースレコードをマークしてポールポジションを獲得した、ドライバーの名取選手はキャリア初のポールポジション。予選2位はランキングトップの61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組、DL)で、直接のライバルが予選下位に沈んだため、悲願のチャンピオン獲得に向けて嬉しいフロントロー獲得となった。3位は55号車 ARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮組、BS)。
GT500クラスは、ヨコハマタイヤの1-2フォーメーションで19号車 WedsSport ADVAN GR Supraが今シーズン2回目のポール獲得
GT500の予選1回目(Q1)は実質2位に16点差をつけているポイントリーダーの1号車 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組、BS)がQ1を突破できるかどうかに注目が集まった。ツインリンクもてぎはホンダ NSX-GTが有利なサーキットとされており、1号車としては60kgのウェイトハンデがあり、50kg分は燃料への供給を絞る燃料リストリクターに置き換えられてしまうため、決勝レースでは前の車を抜くのは難しいと考えられ、予選で前に行くことが重要だと考えられているからだ。
このため1号車 STANLEY NSX-GTはエースの山本尚貴選手がアタッカーを担当することになり、明らかに予選で少しでも前に行く作戦にでてきた。しかし、この作戦は功を奏さず、最後の最後まで8位で粘っていたが、最後に逆転され最終的に10位になった。
ただし、1号車にとって不幸中の幸いだったのは、トヨタ勢のランキング上位となる実質3位の36号車 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/坪井翔組、BS)が14位、ランキング実質7位の14号車 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太組、BS)が9位でQ1を突破できなかったところだろう。ただし、ランキング実質2位のAstemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット組、BS)、ランキング実質4位の23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)は7位で予選2回目(Q2)へと進んだ
Q1でトップタイムをマークしたのは24号車 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/佐々木大樹組、YH)で、トヨタ勢のトップは6位になった19号車 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋組、YH)となり、ヨコハマタイヤは2台ともQ2へ進んだ。
Q2ではヨコハマタイヤ勢が大きく躍進し、フロントローを独占した。最初にタイムを出したのは24号車 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rだが、最終的に逆転でポールポジションを獲得したのはQ1では6位だった19号車 WedsSport ADVAN GR Supra。ドライバーの宮田選手は第2戦富士に続いて今シーズン2回目のポールポジションとなった。
予選3位は8号車 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺組、BS)。4位は12号車 カルソニック IMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治組、BS)、5位は16号車 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹組、DL)、6位は39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一組、BS)となった。
順位 | カーナンバー | マシン | ドライバー | Q1 | Q2 | タイヤ | サクセスウェイト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 19 | WedsSport ADVAN GR Supra | 国本雄資/宮田莉朋 | 1分36秒933 | 1分35秒893 | YH | 20 |
2 | 24 | リアライズコーポレーション ADVAN GT-R | 高星明誠/佐々木大樹 | 1分36秒602 | 1分36秒071 | YH | 16 |
3 | 8 | ARTA NSX-GT | 野尻智紀/福住仁嶺 | 1分36秒750 | 1分36秒162 | BS | 35 |
4 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R | 平峰一貴/松下信治 | 1分36秒868 | 1分36秒524 | BS | 32 |
5 | 16 | Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT | 笹原右京/大湯都史樹 | 1分36秒918 | 1分36秒556 | DL | 13 |
6 | 39 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra | ヘイキ・コバライネン/中山雄一 | 1分37秒025 | 1分36秒612 | BS | 26 |
7 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田次生/ロニー・クインタレッリ | 1分36秒959 | 1分37秒305 | MI | 37 |
8 | 17 | Astemo NSX-GT | 塚越広大/ベルトラン・バゲット | 1分36秒602 | 1分37秒484 | BS | 44 |
9 | 14 | ENEOS X PRIME GR Supra | 大嶋和也/山下健太 | 1分37秒068 | - | BS | 35 |
10 | 1 | STANLEY NSX-GT | 山本尚貴/牧野任祐 | 1分37秒101 | - | BS | 60 |
11 | 64 | Modulo NSX-GT | 伊沢拓也/大津弘樹 | 1分37秒194 | - | DL | 5 |
12 | 37 | KeePer TOM'S GR Supra | 平川亮/サッシャ・フェネストラズ | 1分37秒254 | - | BS | 30 |
13 | 3 | CRAFTSPORTS MOTUL GT-R | 平手晃平/千代勝正 | 1分37秒264 | - | MI | 36 |
14 | 36 | au TOM'S GR Supra | 関口雄飛/坪井翔 | 1分37秒293 | - | BS | 41 |
15 | 38 | ZENT CERUMO GR Supra | 立川祐路/石浦宏明 | 1分37秒344 | - | BS | 26 |
GT300クラスは、UPGARAGE NSX GT3の名取選手が初めてのポールを獲得。SUBARU BRZは予選2位になり選手権争いで優位に
GT300は今シーズンの通例通り、2つのグループ(Aグループ、Bグループ)に分けられて予選1回目(Q1)が行なわれた。今回はレギュラー参戦している22号車 アールキューズ AMG GT3(和田久/城内政樹組、YH)が欠場となったため、通常の29台から1台減って28台になり、それぞれ14台ずつで戦われ、うち上位8台、合計16台が予選2回目(Q2)へと進出することになる。
Aグループには、ポイントランキング1位でサクセスウェイト75kgの61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組、DL)、シリーズ3位でサクセスウェイト54kgの244号車 たかのこの湯 GR Supra GT(三宅淳詞/堤優威組、YH)などが含まれており、注目を集めたが、61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTが3番手のタイムで、そして244号車 たかのこの湯 GR Supra GTは4位と着実にQ2へと進んだ。また、Aグループのトップタイムはランキング4位の11号車 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信組、DL)で、引き続きサクセスウェイトは重いはずのランキング上位勢がQ2へ進む結果となった。
Bグループはランキング2位でサクセスウェイト57kgの56号車 リアライズ日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組、YH)、ランキング5位で同45kgの55号車 ARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮組、BS)などが含まれている。56号車 リアライズ日産自動車大学校 GT-Rは4位、55号車 ARTA NSX GT3は2位でQ2へと進んだ。このBグループでトップタイムをマークしたのは、35号車 arto RC F GT3(ショーン・ウォーキンショー/ジュリアーノ・アレジ組、YH)で、ドライバーのジュリアーノ・アレジ選手は今シーズンからSUPER GTにデビューして、SUPER GTの予選で(Q1とはいえ)最速タイムをマークしたのはこれが初めてだ。
Q2は両グループの上位8台の合計16台で争われ、早いうちに61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTがこれまでのコースレコードを破るタイムをマークして、今シーズン4回目のポールをマークしたかと思われたが、終盤に18号車 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/名取鉄平組、YH)の名取鉄平選手がさらに新しいレコードタイムとなる1分45秒654をマークして、キャリア初のポールポジションを獲得した。これで61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTは2位になったが、それでも一番重い車でフロントローからのスタートは、直接のライバルとなるランク2位の56号車が予選7位、シリーズ3位の244号車が11位に終わったことやツインリンクもてぎが抜けないコースだと考えると、シリーズチャンピオン争いでかなり優位に立ったと言える。
3位は55号車 ARTA NSX GT3、4位は88号車 JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥組、YH)、5位は21号車 Hitotsuyama Audi R8 LMS(川端伸太朗/篠原拓朗組、YH)、6位は60号車 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑組、DL)となった。
順位 | カーナンバー | マシン | ドライバー | Q1 | Q2 | タイヤ | サクセスウェイト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 18 | UPGARAGE NSX GT3 | 小林崇志/名取鉄平 | 1分46秒905 | 1分45秒654 R | YH | 5 |
2 | 61 | SUBARU BRZ R&D SPORT | 井口卓人/山内英輝 | 1分46秒646 | 1分45秒669 R | DL | 75 |
3 | 55 | ARTA NSX GT3 | 高木真一/佐藤蓮 | 1分46秒237 | 1分46秒015 | BS | 45 |
4 | 88 | JLOC ランボルギーニ GT3 | 小暮卓史/元嶋佑弥 | 1分46秒778 | 1分46秒280 | YH | 39 |
5 | 21 | Hitotsuyama Audi R8 LMS | 川端伸太朗/篠原拓朗 | 1分46秒644 | 1分46秒288 | YH | - |
6 | 60 | SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT | 吉本大樹/河野駿佑 | 1分46秒308 | 1分46秒375 | DL | 44 |
7 | 56 | リアライズ日産自動車大学校 GT-R | 藤波清斗/J.P.デ・オリベイラ | 1分46秒447 | 1分46秒423 | YH | 57 |
8 | 25 | HOPPY Porsche | 松井孝允/佐藤公哉 | 1分46秒957 | 1分46秒445 | YH | 15 |
9 | 11 | GAINER TANAX GT-R | 平中克幸/安田裕信 | 1分46秒282 | 1分46秒461 | DL | 48 |
10 | 10 | GAINER TANAX with IMPUL GT-R | 星野一樹/石川京侍 | 1分46秒547 | 1分46秒531 | DL | 17 |
11 | 244 | たかのこの湯 GR Supra GT | 三宅淳詞/堤優威 | 1分46秒672 | 1分46秒796 | YH | 54 |
12 | 96 | K-tunes RC F GT3 | 新田守男/阪口晴南 | 1分46秒873 | 1分46秒938 | DL | 35 |
13 | 34 | Yogibo NSX GT3 | 道上龍/密山祥吾 | 1分46秒398 | 1分46秒948 | YH | 8 |
14 | 2 | muta Racing Lotus MC | 加藤寛規/阪口良平 | 1分46秒763 | 1分47秒245 | BS | 35 |
15 | 35 | arto RC F GT3 | ショーン・ウォーキンショー/ジュリアーノ・アレジ | 1分46秒179 | 1分47秒566 | YH | - |
16 | 30 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT | 永井宏明/織戸学 | 1分46秒767 | DNS | YH | 12 |
17 | 65 | LEON PYRAMID AMG | 蒲生尚弥/菅波冬悟 | 1分46秒823 | - | BS | 42 |
18 | 52 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT | 吉田広樹/川合孝汰 | 1分47秒020 | - | BS | 45 |
19 | 7 | Studie PLUS BMW | 荒聖治/山口智英 | 1分46秒841 | - | YH | - |
20 | 87 | グランシード ランボルギーニ GT3 | 松浦孝亮/坂口夏月 | 1分47秒170 | - | YH | 12 |
21 | 9 | PACIFIC NAC CARGUY Ferrari | ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝 | 1分46秒856 | - | YH | 21 |
22 | 6 | Team LeMans Audi R8 LMS | 本山哲/片山義章 | 1分47秒526 | - | YH | - |
23 | 4 | グッドスマイル 初音ミク AMG | 谷口信輝/片岡龍也 | 1分47秒260 | - | YH | 38 |
24 | 360 | RUNUP RIVAUX GT-R | 青木孝行/大滝拓也 | 1分48秒105 | - | YH | - |
25 | 5 | マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号 | 平木湧也/平木玲次 | 1分47秒570 | - | YH | 9 |
26 | 50 | Arnage AMG GT3 | 加納政樹/柳田真孝 | 1分48秒333 | - | YH | - |
27 | 48 | 植毛ケーズフロンティア GT-R | 田中優暉/飯田太陽 | 1分49秒218 | - | YH | - |
28 | 31 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT | 嵯峨宏紀/中山友貴 | 1分48秒431 | - | BS | 32 |