アウディ、「e-tron 資格認定制度」導入 バッテリEV販売のスペシャリストを養成して提案力・サービス向上を目指す

「e-tron 資格認定制度」を導入

　アウディ ジャパンは6月15日、BEV（バッテリ電気自動車）販売のスペシャリストを養成し、ユーザーへの提案力・サービス向上を目的とする「e-tron 資格認定制度」を導入すると発表した。

　この制度は全国のアウディe-tron店（110店舗、6月15日現在）のすべての新車セールススタッフを対象としたもの。BEVの販売においては、特有の充電メカニズムや補助金などに関する包括的な知識をユーザーに分かりやすく説明・提案する能力が求められており、今回の資格認定制度の導入については「セールススタッフが電気自動車販売に必要な知識を身につけ、お客さまのご要望に対して的確な提案を行なうことにより、さらなるサービスの向上を目指すことを目的としています」と説明している。

e-tron 資格認定制度は「e-tron セールスコンサルタント」と「e-tron スペシャリスト」の2段構成

　資格認定制度は「e-tron セールスコンサルタント」と「e-tron スペシャリスト」の2段構成。「e-tron セールスコンサルタント」はアウディの電気自動車e-tron販売に必要な知識を身につけ、ユーザーに対する的確な提案ができることを目的としており、全国アウディe-tron店すべての新車セールススタッフが対象となり、育成トレーニング受講から資格認定までおよそ4～5か月間を要するという。ここではプロダクトに関する深い知識、充電やインフラ、販売プロセスなど、BEVに関するさまざまな事前学習の後に、習得確認とケーススタディの2度にわたる試験を実施。アウディ独自の資格認定制度として、2022年5月より育成トレーニングを開始している。

　一方、「e-tronスペシャリスト」は「e-tron セールスコンサルタント」有資格者を対象とした有期限資格で、BEVの専門家として、また業界・制度などの最新情報を常に把握するスペシャリストとして、各アウディ e-tron店舗内で「e-tron セールスコンサルタント」に対する指導役も担う。「e-tronスペシャリスト」については、同社がBEVの本格普及を目指すコンパクトSUV「Q4 e-tron」を導入する予定の2022年第4四半期を目途に、資格認定を開始する予定。

　なお、ドイツ本社のAUDI AGは電動化戦略「Vorsprung 2030」でロードマップを策定しており、2026年以降に新たに発表するニューモデルはすべてBEVとし、2033年以降は全モデルの販売をBEVとする計画を発表している。日本市場ではe-tronファミリーをすでに8モデル導入しており、2024年には15モデル以上の導入を予定している。