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トヨタL&Fカンパニー、MIRAIの燃料電池を採用した新型「FCフォークリフト」 価格1097万8000万円
2022年9月14日 15:45
- 2022年9月13日 発表
- 1097万8000万円(標準仕様)
車両価格30%低減、燃料電池の耐久性を現行比2倍に向上
トヨタL&Fカンパニー(豊田自動織機)は9月13日、現行モデルと比べてFC(燃料電池)システムコストの大幅低減により、車両価格を30%低減するとともに、耐久性を2倍に向上させた新型「FCフォークリフト」を発売した。価格は標準仕様で1097万8000万円。
FCフォークリフトは、稼働時にCO2を一切排出しない優れた環境性能と、わずか3分で水素燃料充填が完了する高い利便性を備えた「次世代のエコ・フォークリフト」で、トヨタL&Fは2016年に国内で初めて販売を開始。環境省からの導入支援もあり、工場や空港、市場など稼働時間が長く、使用頻度の高い現場に採用されている。
今回は、2020年に発売されたトヨタ自動車「MIRAI(ミライ)」の燃料電池を使用しつつ、独自開発の発電システムによって燃料電池の数を低減しながらも、現行車同等の出力を実現。また、燃料電池以外にもMIRAIとの共用部品を増やすとともに、FCシステム全体の部品点数を削減することで、システムコストを大幅に低減したという。
さらに、燃料電池の劣化を抑制する発電制御の採用により、耐久性を現行比で2倍に向上させ、より長く使えるようにするなど、6年ぶりに大幅改良した。
新型FCフォークリフト概要
ボディサイズ:2030×1075×1980mm(全長×全幅×全高)
定格荷重:1.75t
車両重量:3090kg
定格出力:8kW
システム電圧:48V
水素充填圧:35MPa
水素搭載量:1.0kg
水素充填時間:3分間
稼働時間:8時間
電源機能(AC100V):1kW×13時間