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アウディ、初のコンパクトSUV「Q4 e-tron」発売記念イベント開催 俳優の森山未來さん「コンパクトだけど車内は広々」と評価

2022年11月17日 開催

「Q4 e-tron」日本仕様車の発売を記念してイベントを開催

 アウディ ジャパンは11月17日、同社のEV(電気自動車)初のコンパクトSUV「Q4 e-tron」日本仕様車の発売を記念し、「Welcome to Progress Audi Q4 e-tron Launch Event」を新豊洲Brilliaランニングスタジアム(東京都江東区豊洲)で開催した。

 10月12日に発売を開始したQ4 e-tronは、大型SUV「e-tron」「e-tron スポーツバック」、4ドアグランツーリスモ「e-tron GT」に続く同社EVシリーズ第3弾に当たるモデル。SUVタイプの「Q4 e-tron」とクーペSUVの「Q4 スポーツバック e-tron」の2モデルを展開し、Q4 e-tronが「Base」「advanced」「S line」の3タイプ、Q4 スポーツバック e-tronが「advanced」「S line」の2タイプを用意。価格は620万円~737万円(12月より適用予定)と、従来のe-tronシリーズよりも普及価格帯に設定されており、アウディブランドの電動化戦略における重要なステップを担う1台となる。

イベントの会場となったのは新豊洲Brilliaランニングスタジアム

 Q4 e-tronはフォルクスワーゲングループで展開するEV専用プラットフォーム「MEB」を採用し、ボディサイズ(Q4 40 e-tron)は4590×1865×1630mm(全長×全幅×全高)と「Q3」と「Q5」の中間に位置するコンパクトなボディサイズながら、インテリア全長はQ5を凌ぎ、室内空間、荷室は上位モデルに匹敵するスペースを実現したという。

 パワートレーンについては、いずれのモデルもシステム電圧400Vのテクノロジーを使用した総容量82kWh(実容量77kWh)の駆動用バッテリを前後アクスル間の床下に搭載。リアアクスルに1基の電気モーターを搭載し、後輪を駆動させる。駆動用電気モーターは最高出力150kW、最大トルク310Nmを発生し、0-100km/h加速は8.5秒。一充電走行距離は576km(WLTCモード)と高い実用性を実現する。200Vの普通充電は標準は3kWで、オプションとして最大8kWまで対応。急速充電はCHAdeMO規格の最大94kWに対応する。

 エクステリアでは短いフロントオーバーハング、筋肉質なフェンダー、美しいルーフライン、柔らかく流れるようなサイドライン、ワイドなプロポーションを強調する水平基調のリアエンド、最新のQファミリーに共通するオクタゴン(8角形)かつ開口部のないシングルフレームグリルなど、ひと目でアウディのBEVと分かる独自のデザイン言語を採用。

Q4 e-tron

 また、インテリアではセンタークラスターがドライバーに向けられたドライバーオリエンテッドなデザインを採用。特徴的なセンターコンソールと専用デザインのシフターを装備し、メーターには10.25インチの「アウディバーチャルコックピット」を、センターには11.6インチの「MMI(Multi Media Interface)タッチディスプレイ」を配置することでフルデジタルコックピットを形成した。

 なお、アウディは2025年に内燃エンジンを搭載した最後の新型車の生産を行ない、2026年以降はアウディブランドが新たに発表するモデルが全てEVになること、中国を除いて2033年に内燃エンジンの生産を終了することをアナウンス。また、2025年までに全ての工場でカーボンニュートラルを実現し、2026年までに20車種以上の電動化モデルを導入することを決定している。

Q4 e-tronを通じて電気自動車を普及したい

アウディ ジャパン ブランドディレクター マティアス・シェーパース氏

 イベントではアウディ ジャパンのブランドディレクター マティアス・シェーパース氏があいさつを行なうとともに、俳優・ダンサーの森山未來さんがトークショーを実施。

 シェーパース氏はQ4 e-tronについて、アウディの典型的なライトデザインやEV専用のシングルフレームグリルを採用するとともに、室内ではワンランク上の上質なものに仕上げたことを報告。そして「日本で1番使いやすいボディサイズで、価格帯もプレミアムセグメントの中ではボリュームゾーンをフォーカスしたプライシングになっており、Q4 e-tronを通じてアウディとして日本でどんどん電気自動車を普及したいなと思ってます」とコメント。

 また、一充電走行距離が576kmであることに触れ、「実は先週、私もこのクルマの商品トレーニングに参加したのですが、そこでトレーナーが誰が一番遠くまで走れるかを競ったのですが、なんと686km走ったのですね。これは信じられない数字でプロしかできないと思いますが、このクルマのポテンシャルを表していると思います。このクルマ、90kWの急速充電器でチャージにすると約9分で100kmの走行距離が伸びます。アウディのディーラーに設置されているもっとも速い急速充電器を使えば、コーヒーを飲みながら走行距離をどんどん伸ばしていくことができるということで、非常に利便性が高い」などとアピールした。

トークショーで俳優・ダンサーの森山未來さんは「車体はコンパクトにまとまっているのですが、室内、特に足下がすっきりと広々しているなと思いました」と、Q4 e-tronについての感想などを語った