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横浜ゴム、アドバンカラーのフォーミュラカーをタイ25時間耐久レースに展示

タイ25時間耐久レースに展示された、アドバンカラーのカーボンニュートラルテストマシン。タイでスーパーフォーミュラを見ることができたのは、ちょっとびっくり

 12月17日~18日の2日間にわたって「IDEMITSU 1500 SUPER ENDURANCE 2022」(タイ25時間耐久レース)がタイ ブリーラム県のチャーン・インターナショナル・サーキットで開催された。このタイ25時間耐久レースでは水素GRカローラが参戦するとともにカーボンニュートラル車やカーボンニュートラルに関する展示が行なわれていた。

 その一角を訪れて驚いたのは、日本の最高峰レースであるスーパーフォーミュラで、カーボンニュートラル燃料のテストが行なわれている「SF19フォーミュラ-カー」が展示されていたこと。これは横浜ゴムが展示したもので、アドバンカラーになっていた。

バイオコンポジット素材のカウル
再生可能原料を活用したカーボンニュートラル対応ADVANレーシングタイヤ

 すぐそばには、来シーズンの新型車両「SF23」から用いられる、Bcomp製バイオコンポジット素材のカウルも展示。横浜ゴムが開発している天然由来の配合剤やリサイクル素材といった再生可能原料を活用する新開発の「カーボンニュートラル対応ADVANレーシングタイヤ」も展示するなど、スーパーフォーミュラがカーボンニュートラルレースに向けて取り組む技術展示となっていた。

 このマシンがタイ25時間レースを走るわけではないが、フォーミュラニッポンからスーパーフォーミュラへと変更された背景には、アジアでのフォーミュラレース展開を見据えたものがあった。

 コロナ禍などによりスーパーフォーミュラのインターナショナル化は進んでいないが、カーボンニュートラル対応やデジタル対応を図ることで2023年はスーパーフォーミュラの新時代が始まる。