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三菱自動車、新型「トライトン」日本仕様の価格判明 498万円からを予定

2023年10月25日 発表

498万円~540万円

新型「トライトン」の予定価格帯が判明

 三菱自動車工業は、「ジャパンモビリティショー2023」(一般公開日:10月28日~11月5日、場所:東京ビッグサイト)において新型「トライトン」(日本仕様、プロトタイプ)を日本初公開した。

 1tピックアップトラックの新型トライトンは7月にタイで世界初公開されたモデル。日本市場へは約12年ぶりに投入することが明らかになっており、2024年初頭の販売を予定する。その新型トライトンの価格も明らかとなり、予定価格帯は498万円~540万円とアナウンスされた。

 新型トライトンは「Power for Adventure」と呼ばれる商品コンセプトのもとで開発を進め、内外装デザインからシャシー、ラダーフレーム、エンジンなどを一新。SUVの快適性とトラックの実用性を兼ね備えた2列シートのダブルキャブ、1列シートのベーシックなシングルキャブ、そしてフロントシート後ろに荷室スペースを設けることでリクライニングも可能なクラブキャブと、用途に応じた3タイプのボディを設定するが、日本仕様は2列シートのダブルキャブでスポーツモード付6速A/T&4WD車のみの設定となる。

 新開発となるラダーフレームは従来型から断面積を65%増やし、曲げ剛性60%、ねじり剛性40%の強化を実現する一方で、ハイテン鋼の採用比率を大幅に増加することで重量増を最小限に抑えたという。これにより走行性能や乗り心地の向上に大きく寄与するとともに、積載時の耐久性、衝突時のエネルギー分散性も向上するなど堅牢性を高めた。

 パワートレーンには環境性能と動力性能を大幅に向上したという新開発の2.4リッタークリーンディーゼルの2ステージターボエンジンを搭載。実用域で扱いやすい出力特性とするとともに、大型化したボディでもきびきびとした走りを実現するという。

2.4リッタークリーンディーゼルエンジンは2ステージターボを採用

 一方で4WDシステムには独自のスーパーセレクト4WD-II(SS4-II)を採用し、フロント40%、リア60%に駆動力を配分し、トラクション性能とコーナリング性能を両立するトルク感応式LSDを備え、後輪駆動の「2H」、フルタイム4WDの「4H」、センターディファレンシャル直結の「4HLc」、よりローギヤの「4LLc」の4種類を搭載する。

 また、それぞれの4WDモードで選択可能な7つのドライブモードを搭載しており、「NORMAL」モードをはじめ、「ECO」「GRAVEL(未舗装路)」「SNOW(氷雪路)」「MUD(泥濘)」「SAND(砂地)」「ROCK(岩場)」が選択できるようになっている。

 さらにコーナー内側の前輪に弱くブレーキをかけることで旋回性を向上するアクティブヨーコントロール[AYC](ブレーキ制御タイプ)や、空転している車輪にブレーキをかけて路面をグリップしている車輪に駆動トルクを分配するアクティブLSD(ブレーキ制御タイプ)の採用により、旋回性や滑りやすい路面での安全性が向上したという。

 インテリアは走行時の車体姿勢の変化をつかみやすい水平基調で力強い造形のインストルメントパネルの採用や、乗員を保護するためにソフトパットを要所に配置し、実用性の高さを確保。幾何学的な造形とメタリックを多用したハイコントラストでモダンな空間に仕上げた。

 また、モニターやメーター、コントラストをつけたスイッチ類は視認性にこだわり、セレクター、ダイヤル、スイッチ類は手袋をしたままでも確実に操作ができるよう程よい節度感を実現。ステアリングホイール、グリップ、ドアハンドル類は握り心地やたくましさを追求するなど「MITSUBISHI TOUCH(三菱タッチ)」という考え方に基づいてデザインしたという。

 なお、新型トライトンでは先行車の加速・減速・停止に追従走行し、設定した車間距離を保ちながら走行するレーダークルーズコントロールシステム「ACC」をはじめ、運転支援機能「e-Assist」やコネクテッドシステム「MITSUBISHI CONNECT」といったさまざまな先進安全装備を採用する。

新型トライトンのインテリア