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スバル「クロストレック/インプレッサ」が「ファイブスター大賞」受賞 2023年度自動車アセスメントで最高得点獲得
2024年5月28日 20:11
- 2024年5月28日 発表
国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)は5月28日、自動車の安全性能を評価・公表する2023年度の自動車アセスメントの表彰式を開催。スバル「クロストレック/インプレッサ」が、2023年度に評価を実施した16車種の中で最高得点となる193.53点(197.0点満点)を獲得して、2023年度に日本で一番安全なクルマに贈られる「ファイブスター大賞」を受賞した。
スバル「クロストレック/インプレッサ」は、予防安全性能で88.50点(89.0点満点)、 衝突安全性能で97.03(100.0点満点)、事故自動緊急通報装置で8点(8点満点)を獲得。総合評価で193.53点(197.0点満点)という最高得点を獲得した。
表彰式に登壇したスバル 商品事業本部 プロダクトゼネラルマネージャーの只木克郎氏は「2023年度 自動車安全性能 ファイブスター大賞をいただき、大変ありがとうございます。命を守ることを大事にしてきたわれわれ、スバルの取り組みがこのような結果につながったものと考えております。関係者を代表いたしましてお礼申し上げます」と受賞の喜びを話した。
2023年度に評価を実施した16車種のうち、ファイブスター賞は、スバル「クロストレック/インプレッサ」、トヨタ「クラウン クロスオーバー/クラウン スポーツ」「プリウス」、レクサス「NX」「RX」、日産「セレナ」「エクストレイル」、マツダ「CX-60」、ホンダ「ZR-V」「N-BOX」の10車種が獲得。そのほかの6車種は4つ星を獲得。特筆すべき安全装置を初めて装備したクルマなどに贈られる「自動車安全性能特別賞」は該当なしだった。
表彰式であいさつをした、国土交通省 物流・自動車局 次長の久保田秀暢氏は「交通事故削減には自動車の先進安全技術の普及が高い効果を有しておりまして、より安全なクルマ社会の実現に向けて、産学官が連携し、協力しながら、先進安全技術の普及を促進していくことが重要となってきます。国土交通省といたしましては、今後も事故の発生状況や先進安全技術の開発動向を踏まえ、自動車アセスメント事業の充実を図ることなどによりまして、先進全技術の開発を促進し、より安全な自動車の普及に努めてまいる所存です」などと、自動車アセスメント事業についての思いを語った。
一方、ナスバ(NASVA)自動車事故対策機構 理事長の中村晃一郎氏は「これまでたゆまぬアセスメントの積み重ねと、自動車メーカー各位の継続的な努力の総和として、自動車の安全性能は非常に高まってきております。しかしながら、ここであらためて一言申し上げたいことがございます。それは、自動車の安全装置というのはあくまで運転車を補助する装置でありまして、万能ではないということであります。したがいまして、運転者の皆さまにおかれましては、そのクルマの安全性能に頼ることなく、決して事故は起こさないという思いのもとで、自らの手で常に安全運転を心がけていただきたいということをあらためてこの場をお借りしてお願い申し上げたいと思います」と、安全運転への思いを語った。
なお、今後、2024年度の自動車アセスメントに追加される試験も公表され、衝突安全性能評価では、新オフセット前面衝突による評価として、対向車を模擬したムービングバリア(MPDB)を使用した前面衝突試験(今秋報道公開予定)、歩行者脚部保護の評価として、試験に使用するインパクタをFlexーPLIからより人体忠実度の高いaPLIへの変更が行なわれる。
予防安全性能評価では、衝突被害軽減ブレーキの評価(交差点)として、交差点での対向車との右直事故を模擬したシナリオ、交差点での右左折時の横断歩行者との事故を模擬したシナリオを追加するとしている。