ニュース

トヨタ、第3世代の新型燃料電池システム公開 乗用車・汎用・大型商用車向けにラインアップ拡大

2025年2月19日 公開

トヨタ自動車が公開した第3世代燃料電池システム

 トヨタ自動車は2月19日、第3世代となる新型FC(燃料電池)システムを「H2&FC EXPO(水素・燃料電池展)」(東京ビッグサイト:2月19日〜21日開催)で初公開した。

 新たに開発したFCシステムは、2026年以降、日本や欧州、北米、中国などの市場に投入予定のもので、乗用車向け、汎用向け(定置式発電機、鉄道、船舶等)に加え、大型商用車にラインアップを拡大。ディーゼルエンジンに並ぶ耐久性を実現させるとともに、燃費をはじめとしたさまざまな性能向上と低コスト化を目指したという。

 第3世代FCシステムの主な特徴は、同社比2倍となる耐久性能の向上でディーゼルエンジン同等とし、メンテナンスフリーを実現させた。また、同社比で1.2倍の燃費性能の向上により航続距離を約20%向上するとともに、セル設計、製造プロセスの革新によりコストを大幅削減した。

 第3世代FCシステムは、乗用車向けでは燃費性能の改善により航続距離が向上することで、長距離も安心して運転できるようにした。大型商用車向けでは、ディーゼルエンジン並みの耐久性や高出力を実現し、小型化することで、より容易にさまざまな商用車に搭載できるようにしている。

 会場では、乗用車向け、建設機械やボートなどの汎用向け、トラックなどの大型商用車向けに合わせた、3タイプのFCシステムを展示。スペックなどの公表はないが、コンパクトな印象に仕上がっている乗用車向け第3世代FCシステムなどの外観を確認することができる。

乗用車向け第3世代FCシステム
乗用車向け第3世代FCシステム
建機やボートなど、汎用向け第3世代FCシステム
トラックなどの大型商用車向け第3世代FCシステム
第2世代FCモジュール