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SUPER GT第2戦富士のポールポジションはPETRONAS TOM'S SC430
GT300クラスはSUBARU BRZ R&D SPORTがポール。明日決勝
(2013/4/28 17:28)
- 2013年4月28日開催
富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)において開催されているSUPER GT 第2戦 FUJI GT 500km RACEは、初日となる4月28日に予選が行われた。SUPER GTは、レクサス(トヨタ)、ニッサン、ホンダの日本の3メーカーのプロトタイプカーに近いレーシングカーより争われているトップカテゴリーのGT500と、ヨーロッパのメーカーや日本のメーカーなどによる市販車に近いレーシングカーにより争われているGT300の2つのカテゴリーがあるが、GT500は中嶋一貴/ジェームス・ロシター組のPETRONAS TOM'S SC430が、GT300山野哲也/佐々木孝太組のSUBARU BRZ R&D SPORTが予選最速タイムを記録し、明日4月29日に開催される予定の決勝レースのポールポジションを獲得した。
GT300クラスはSUBARU BRZ R&D SPORTが2戦連続ポール
今シーズンのSUPER GTの予選は、F1と同じくノックアウト方式が採用されており、1回目の予選(Q1)で上位(GT500は8台、GT300は13台)のタイムを記録した各車両のみが2回目の予選(Q2)に進める仕組みになっている。
GT300のQ1では、第1戦で優勝した11号車 GAINER DIXCEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組)が落ちるなど波乱のスタートとなったが、選手権を争うその他のチームは順当にQ2へと進み、引き続いて行われたQ2では、16号車 MUGEN CR-Z GT、55号車 ARTA CR-Z GTという2台のホンダハイブリッド車がトップを争う展開になった。ハイブリッド車は、富士スピードウェイのようにストレートが長いコースでは、エネルギー回生により貯められた電気でモーターを回すことで追加のパワーを得ることができ、それを使える予選では有利になると考えられていたが、まさにそうした前評判通りに展開となった。
しかし、終盤までタイムシートのトップだった2台を逆転したのが、佐々木孝太がドライブする61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT。チームメイトの山野哲也をして「どうやったらあんなタイムがでるかわからない」と言わしめるスーパードライブで、最後の最後に大逆転でポールポジションを獲得した。SUBARU BRZ R&D SPORTは開幕戦に続いてのポール・ポジションの獲得で、今年からGT300へのタイヤ供給を再開したミシュランタイヤにとっても、復帰して2戦でいずれもポールを獲得するという結果になった。なお、佐々木は、先週末に体調を壊して今週の水曜日まで入院していたとのことで、そうした不利な条件を克服してのポールだけに陣営は大喜びだった。
●GT300クラス
順位 | 号車 | 車名 | ドライバー | タイム | タイヤ |
---|---|---|---|---|---|
1 | 61号車 | SUBARU BRZ R&D SPORT | 山野 哲也/佐々木 孝太 | 1分37秒610 | MI |
2 | 16号車 | MUGEN CR-Z GT | 武藤 英紀/中山 友貴 | 1分37秒899 | BS |
3 | 55号車 | ARTA CR-Z GT | 高木 真一/小林 崇志 | 1分38秒114 | BS |
※ MI=ミシュラン、BS=ブリヂストン
GT500クラスは、車が決まっているTOM'S SC430が獲得
GT500のQ1では、フリー走行でいいタイムを出していた、37号車 KeePer TOM'S SC430(伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ組)が、トラブルでストレートに止まってしまうという波乱により、赤旗中断。同車は明日の決勝は最後尾からのスタートになる。また、前戦優勝の100号車 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史組)は、9位で惜しくもQ2進出を逃し、明日は9位グリッドからの追い上げを目指すことになる。
そうした予選でポールを獲得したのは、37号車と同チームとなる36号車 PETRONAS TOM'S SC430(中嶋一貴/ジェームス・ロシター組)。36号車はフリー走行ではトラブルが発生し、ロングランは走れていなかったのだが、同じチームである37号車のデータを参考にすることで、不安材料となることもなく、危なげなくQ1は2位、Q21位という結果を残し、見事ポールポジションを獲得した。2位となった39号車 DENSO KOBELCO SC430(脇阪寿一/石浦宏明組)とは0.392秒差と大きな差をつけており、記者会見でそのタイムを出した中嶋一貴は「車の調子は非常によい。明日もトラブルさえ起きなければ、1位からスタートしてそのままゴールすることができるだろう」とコメント。明日のレースにも自信があるようだ。
●GT500クラス
順位 | 号車 | 車名 | ドライバー | タイム | タイヤ |
---|---|---|---|---|---|
1 | 36号車 | PETRONAS TOM'S SC430 | 中嶋 一貴/ジェームス・ロシター | 1分31秒040 | BS |
2 | 39号車 | DENSO KOBELCO SC430 | 脇阪 寿一/石浦 宏明 | 1分31秒432 | BS |
3 | 23号車 | MOTUL AUTECH GT-R | 柳田 真孝/ロニー・クインタレッリ | 1分31秒488 | MI |
SUPER GT第2戦 FUJI GT 500km RACEの決勝は、明日の14時からスタートする予定で、110周のレースとして行われ、テレビ放送はBSのJ-SPORTS4で13時30分から生中継される予定だ。