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テスラモーターズ、イーロン・マスクCEOが来日しテスラスーパーチャージャーを公開
モデルS納車式典も開催し、9組にキーを渡す
(2014/9/9 11:49)
- 2014年9月8日開催
イーロン・マスク氏が来日
この日のため、本国のテスラモータースのCEOであるイーロン・マスク氏が来日、今回納車となる9組のオーナーに対してキーを手渡した。テスラではイーロン・マスクCEOがキーを手渡すことは恒例行事とし、今回の会場は六本木ヒルズ森タワーの52階で、おそらくテスラ史上で最も高い場所で行った納車式であると説明した。
イーロン・マスクCEOはモデルSの納車と同時に利用開始となったテスラスーパーチャージャーについて説明、「テスラ モデルSを購入いただいた方には、日本のどこにでも旅をしていただけ、しかもお金を払うことなくテスラのスーパーチャージャーを利用できる。」とオーナーは無料で利用できる点を強調、元となる電力は太陽光発電を利用していると説明した。
さらに、テスラスーパーチャージャーの拡大についても触れ、2015年末までの設置計画の地図を公開した。
当日から納車が開始されるテスラ モデルSについてはバッテリーが日本製であることを強調、「世界中で売られるモデルSに付いているバッテリーは日本で作られたものになる。バッテリーは電気自動車の心臓部で、“日本の心”がモデルSに組み込まれている」と述べた。
今日の納車まで国内での販売表明から時間がかかった点については、「右ハンドル化」「操作や表示の日本語化」とし、この2つの対応作業が終わったからこそ、納車するに至ったと説明。また、納車時期が遅れたため、結果的にテスラスーパーチャージャーの設置に間に合ったことから、納車してすぐにテスラスーパーチャージャーが使える点もアピール、電気自動車の急速充電器が普及するのは未来のことではないと強調した。
イーロン・マスクCEOはエネルギー面ではライバルとなるFCV(燃料電池車)についてコメントを求められると、燃料電池の燃料となる「水素」を作るためには時間とエネルギーが必要で、「水素を作るために電気自動車を動かす以上のエネルギーを使ってしまっては勝ち目がない」と、FCVの先行きを不安視、「(燃料電池に)行くべきでない」と意見を示した。
9組の方に納車
納車式典では最初のオーナーとなる9組の購入者が来場し、キーを受け取った。
テスラ モーターズジャパンの代表執行役員社長 樺山資正氏は今回の納車式典の意義を「私たちのビジョンを共有し、電気自動車が普及する社会を一緒に歩いてこられた方々ばかり。その思いに対して、自らCEOのイーロン・マスクが直接最初のオーナーのみなさまに鍵を直接お渡しするという儀式」と説明した。
イーロン・マスクCEOは「テスラの成功は、お客様が新しい会社の新しい製品を買っていただいたから。お客様は電気自動車を買った開拓者だ」と購入者を讃え、モデルSをアンベール、最初の購入者へキーの手渡しを行った。
最初にキーを受け取ったのは、テスラ モデルSのバッテリーの供給会社でもあるパナソニック 代表取締役副社長の山田喜彦氏。山田氏はキーを受け取ると「500kmを超える驚異的な走行距離。素晴らしい加速性と安定性、さらに、17インチの大きな液晶を使った操作性、すべてを楽しみにしている」と話した。そして、そのほか来場した8組の新オーナーがイーロン・マスクCEOから直接キーを手渡された。
テスラスーパーチャージャーをグランドハイアット東京に設置
テスラスーパーチャージャーは今回の納車式典が行われた六本木ヒルズ内にある、グライドハイアット東京の車寄せに2台設定され、イーロン・マスク氏がチャージャーの充電ケーブルをモデルSに接続、充電して見せた。
テスラスーパーチャージャーの形状はちょうどガソリンスタンドの給油機のようなサイズの筐体に、真ん中を繰り抜いたような形状。ケーブルは繰り抜かれた部分の内側に沿うように収納される。ソケット部分をホルダから取り外すし、モデルSの左側後方にある充電ソケットに接続するようになっている。