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写真で見る トヨタ「C-HR」(プロトタイプ)

ガソリンエンジン車(左)とハイブリッド車(右)
2015年の第44回東京モーターショーに展示されたコンセプトモデル

 トヨタ自動車「C-HR」はコンパクトサイズのSUV。国内はもとより北米、欧州など世界的に需要が高まっているカテゴリーに投入されるニューモデルだ。

 C-HRのコンセプトモデルは2014年のパリモーターショーに初出展された後、2015年のフランクフルト国際モーターショー、そして第44回東京モーターショーでも展示されていたので、実車を目にした人も多いはずだ。今回、撮影が可能となったのはプロトタイプで、市販モデルが発表されるのは12月中旬の予定となっている。

 C-HRは「コンパクトなボディがリフトアップされた格好いいプロポーション(Compact High Rider)」「ハッチバックのようにキビキビ走るクロスオーバー(Cross Hatch Run-about)」を意味したもの。トヨタの現行モデルとしては唯一となる記号的な車名となっており、従来車とは一線を画すセグメントに位置するモデル、という強い意思を感じさせるものとなっている。

 シャシーは現行の「プリウス(50型)」と同じく「TNGA(Toyota New Global Architecture)」を採用する。ただし、プリウスとは異なり車高が高く、大径タイヤを装着するといったモデルであることから、アンダーボディの一部を専用部品で構成。また、前ストラット、後ダブルウイッシュボーンのサスペンション形式はそのままに、ザックス製のショックアブソーバーや大径スタビライザー、大径ブレーキローターの装着などにより「気持ちよいハンドリング」「質感高い乗り心地」「安全・安心」を実現している。

 スペックは現時点では限られた部分のみが公表されており、ボディサイズは4360×1795×1550(全長×全幅×全高、4WD車は1565)mm。ホイールベースは2640mm、最小回転半径は5.2m。

 パワートレーンは1.8リッターハイブリッドと1.2リッターターボが用意される。ハイブリッド車のスペックは最高出力(エンジン/モーター)が72kW(98PS)/53kW(72PS)。最大トルクは142Nm(14.5kgm)/163Nm(16.6kgm)。ガソリンエンジン車は最高出力85kW(116PS)、最大トルク185Nm(18.9kgm)。駆動方式はハイブリッド車が2WD(FF)、ガソリンエンジン車が4WDとなる。

 グレードはハイブリッド車が「G」「S」、ガソリンエンジン車が「G-T」「S-T」の4タイプ。主要装備は「Toyota Safety Sense P」「6エアバッグ」が全車標準となるほか、「ブラインドスポットモニター(BSM)」がG/G-Tグレードに標準、「リヤクロストラフィックアラート(RCTA)」がG/G-Tグレードにオプション設定される。

ハイブリッド車

C-HR ハイブリッド車のプロトタイプ
撮影車両のボディカラーは新規開発のラディアントグリーンメタリック。グレードはG
ミリ波レーダーと単眼カメラを備えたToyota Safety Sense Pを標準装備。単眼カメラがフロントウィンドウ上部に装着される
助手席用サイドミラーには下部確認用のサブミラーが付く
トヨタ車ではお馴染みとなったエアロスタビライジングフィンはサイドミラー前とリアコンビランプに
サイドはダイヤモンドをモチーフとした彫りの深いデザイン
リアドアハンドルはドア上部に付く
前後ドア
ルーフエンドはスポイラー形状
ヘッドライトは2種類。こちらはフルLEDヘッドライトでサイドに車名ロゴが入る
プロジェクター式ハロゲンヘッドライト
フルLEDヘッドライトの点灯パターン。ウィンカー部のLEDは内から外に流れるように点灯する
リアコンビランプも2種類
フロントフォグとリアフォグも用意。ただし、現状ではオプションなのかグレード別装備なのかは不明
ハイブリッド車は1.8リッターガソリンエンジンを搭載。最高出力は72kW(98PS)、最大トルクは142Nm(14.5kgm)。これに最高出力53kW(72PS)、最大トルク163Nm(16.6kgm)を発生するモーターが組み合わせられる
平成17年排出ガス基準は75%低減レベル
タイヤ&ホイールの組み合わせも2パターン。こちらは18インチモデル。タイヤはミシュラン「プライマシー3」でサイズは225/50 R18
17インチタイヤは215/60 R17
ドライバーの運転操作を考え抜いてレイアウトされたインパネ。随所にダイヤモンドをモチーフとした処理が施されている
メーターは2眼タイプ。ハイブリッド車の左側はパワーメーターになる
シフトまわりはハイブリッド車専用ではなく、ガソリン車と同様のデザイン
パワースイッチはハイブリッド車ならではのカラー
ステアリングコラム右側のスイッチパネル
エアコンパネルはスリムな形状。上部の吹き出し口は実際は3段ながら、シルバー加飾により2段で薄型に見える面白い処理が施されている
センターコンソールの収納
グローブボックス
ルーフトリムにもダイヤモンド状のくぼみがある
シートはサイドサポートがあるスポーティな形状。写真の本革シートはG系グレードにオプション設定
シートバックにはパーフォレーションのある表皮を採用。これもダイヤモンドをモチーフをしたデザイン
ランバーサポートのみ電動。レバーは前方がハイト、後方がリクライニング
運転席ドアトリム
アームレスト部のスイッチ。パワーウィンドウスイッチはすべてがオート対応
リアシート
リアドアトリム
カップホルダーが付く

ガソリンエンジン車

撮影車両のボディカラーは国内初設定となるセンシュアルレッドマイカ。グレードはG-T
ガソリンエンジンは1.2リッターターボを搭載。最高出力は85kW(116PS)、最大トルクは185Nm(18.9kgm)
インパネまわりはハイブリッド車と変わらない
ピアノブラック加飾部が設けられたステアリング
金属調のシフトノブ。上級グレードのみの設定と思われる
パーキングブレーキは電動
ペダル
ガソリンエンジン車のスタート/ストップスイッチは黒色
ステアリングコラム右側のスイッチパネル
メーターは左側がタコメーターに。中央のインフォメーションディスプレイでは、ガソリンエンジン車は4WDの動作状況を表示するモードが用意される
ナビ、オーディオはオプション設定と見られる
エアコンパネル
センターコンソール前には小物入れ
アームレスト下の収納。内部にはDC12Vソケットがある
G系グレードに採用される上級ファブリック(ブラック)+本革(ブラウン)のコンビネーションシート
運転席ドアトリム
リアシート
リアドアトリム
ラゲッジ。リアシートは分割可倒式
両サイドにフタ付の収納を装備。両側を外すことでゴルフバッグを収納できそうだ
スペアタイヤを装備