DIYでクルマいじり
NAOさんのDIYでクルマいじり
第28回:春の陽気に誘われてドライブしつつ、G'sパーツ流用ボディー剛性アップDIY パート2の巻
2015年4月14日 11:10
新型に追いつけ追い越せ!ボディー強化パーツをさらに取り付けるぞ
連載第26回でヴェルファイア20系G's仕様のサスペンションメンバーブレース補強パーツ(フロント用の一部とリア用)をDIY取り付けし、ポン付けにもかかわらず「明らかに体感できる」効果があったことはお伝えした通り。だが、先日登場した新型=30系ヴェルファイアは、スポット溶接個所の大幅増加、構造用接着剤の採用、その他多数のカイゼンによりさらにさらに素晴らしいボディー剛性とハンドリングに仕上がっていた。
まあ、ピカピカの新型車と、10万km以上走行して何度もあちこち分解している筆者愛車を比べても意味がないのだが、新型の性能を知ることは旧20系のDIYにも役に立つ。今回は、G's仕様のフロントサスペンションメンバーブレース補強パーツの残りすべてを取り付けて、その効果を試してみたい。
パーツを受け取るついでに、古墳に立ち寄ってみた
トヨタ純正部品は近所のディーラーにひと声掛けるだけで早ければ翌日には届き、配送手数料も無料。筆者もちょくちょく便利に利用させてもらっているのだが、どーしても当日欲しい!という場合はトヨタ部品共販のセンターに電話予約の上で当日受け取りすることもできる(ただし、部品共販センターはあくまで業者向けであり、車両への適合問い合わせなどは基本的に受け付けていないため、事前に自分でしっかり確認した上で型番を指定して注文する必要がある)。
先日、G's用サスペンションメンバーブレース補強パーツを受け取りにトヨタ部品共販埼玉の本部まで走った際に、名所旧跡を案内する道路標識がずいぶんたくさんあった。自宅から小一時間ドライブするだけで、知らないことだらけ。いや~、旅って楽しいなぁ。そういえば「トラベル Watch」(http://travel.watch.impress.co.jp/)新創刊ですね。皆さんご覧になりましたか? と、ちょっと宣伝しつつ(笑)
強化パーツを早速取り付け! 錆びたボルトは新品に交換しよう
今日は天気がよいので、パーツを即日受け取りして即日取り付けしてしまおう!と思ったのだが、クルマをジャッキアップして馬に乗せて、インパクトレンチでボルトを取り外しはじめると……うーん、ちょっと劣化が気になるな。サビサビでダメダメという訳では無いのだが、せっかくバラすのに傷んだボルトで再取り付けというのも嫌なので、結局馴染みのディーラーにボルトを注文することに。自分と家族の命を預けるクルマなので、ここは焦らずシッカリ信頼性を確保したい。
取り付け位置の把握ができたので、ボルト到着後の作業は手際よく進められた。たかだか数kgの鉄板パーツなのだが、クルマの下にもぐり込んだ状態で取り付けようとするとズッシリと重さを感じる。怪我と事故と腰痛に気をつけつつ、確実に取り付けを進めよう。
泥道走行の後遺症と闘いつつも、作業は順調に進む
先日、野暮用で田んぼのあぜ道のようなところを走行し、草ボーボーの空き地に駐車する機会があった。あるイベントの駐車場として誘導されたのだが、その際クルマの下回りに草や泥がかなり入り込んでしまったようだ。下回り洗浄はしたのだが、インパクトレンチでガガガガ!と衝撃を与える度に、土埃や草などがパラパラと顔に落ちてくる。顔と体全体で自然を感じつつ、引き続き作業を進めよう。
期待しつつ試運転!あれれ??なんだか乗り心地がとてもわるいぞ……
わくわく、どきどき。汗水たらしてDIY作業を終え、試運転に出かける瞬間はいつも楽しいものだ。脳内で効果を想像しすぎるとプラシーボ効果が128倍になってしまうので(笑)、できるだけ平常心を保ちつつ。とはいえ、前々回記事で取り付けたパーツは体感効果、快適性ともにバッチリだっただけに、期待が高まる。
自宅駐車場を出て、まずは交差点へ。信号が青に変わり、ステアリングを切りつつ走り慣れた一般道を加速する。ステアリングの応答性、頭の入り方は確実によくなっている。よくなっているのだが、フロアから足下へ、シートからお尻へ、なんとも言えないワナワナとした嫌な振動が……。
いつも騒音測定を行っている、荒れた路面の一般道を制限速度の60km/hで走ると、筆者としては完全に不合格レベルの嫌な乗り心地。うーん、これは困ったぞ。愛車ヴェルファイアのテーマは、あくまでも「走る快適静音電化リビング」であって、走りのためならNVHはどーでもいいぜ仕様とは対極にある。特定路面と特定速度で追加パーツが共振していると思われる異常な振動も感じられ、正直これでは大失敗と言わざるを得ない。
いやはや、ガックリ肩を落としつつ、疲れも倍増しつつひとまず帰宅。そういえばノーマルSUB-ASSYにはゴムブッシュがあったのに、G's仕様には付いていなかったしなぁ。ホームセンターで耐候性の振動吸収ゴムを買って挟もうかなぁ。でもそれだと信頼性とか謎になっちゃうしなぁ。あーぁ、参ったなぁ……と走馬燈のように悩みが駆け巡りつつ、もう一度分解して作戦検討。
ん?、G's用SUB-ASSYにもブッシュ取り付け用の穴が空いているぞ? 勘の良い読者ならもうお気づきのことだろう。そう、G's用SUB-ASSYもブッシュを取り付ける仕様なのに、筆者は何もなしの金属スーパーダイレクトジョイント状態で取り付けてしまっていたのだ(笑)。そりゃーおかしな振動も出る訳だ。
クルマの下にもぐり込む作業、しかも足回り系ということで細心の注意を払って作業しているつもりだったのだが、まさかの確認不足をやらかしてしまうとは。より気を引き締めて、もう一度丁寧に作業をしなおそう(もー、花粉症め!!)。
これはいい感じ!乗り心地はキープしたまま、ボディー剛性確実UP!
えー、先ほどは失礼いたしました(笑)。ブッシュ(ストッパー)を確実に取り付けて補強パーツを装着しなおし、改めて試運転へGO! ステアリングの応答性、コーナリング時のしっかり感は確実に向上しつつ、乗り心地はきちんと元通りのスムーズさに戻っている。これは快適、よかったよかった!
一般道だけでなく首都高速も走ってみると、直進安定性の向上、レーンチェンジ時のスタビリティ向上など、こちらも分かりやすく効果を体感することができた。春のドライブシーズン真っ盛り。ボディー剛性強化パーツ、オススメですよ~!
※クルマいじりは自己責任で。無理な改造は事故や故障、怪我の原因となる場合があります。もちろん、違法改造はやめましょう。