三菱自動車、「アウトランダー PHEV」を2013年1月24日に正式発売

　三菱自動車工業は12月26日、すでに予約受付を開始しているプラグインハイブリッド（PHV）仕様である新型「アウトランダー PHEV」を、2013年1月24日に正式に発売すると発表した。価格は332万4000円～429万7000円。「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金」の適用で上限43万円が付与される予定。

G Premium Packageのインテリア

アウトランダー PHEV専用カラーのテクニカルシルバーメタリック

ツインモーター4WDのプラグインハイブリッド

　アウトランダー PHEVは、10月にフルモデルチェンジした新型アウトランダーをベースとする。直列4気筒2.0リッターのMIVECガソリンエンジンと、フロントとリアの駆動用にそれぞれ最大出力60kWの電気モーターを搭載する。

　新開発した「プラグインハイブリッドEVシステム」は、エンジンにモーターを追加しただけのハイブリッドではなく、電池残量が少ないときやパワーが必要な際にエンジンが始動して発電を担い、モーターのみで走行するシリーズ走行モードを持つ。高速巡航時や追い越し加速、電池残量が少なくなったときは、エンジン出力を直接走行に使うパラレル走行モードも併用する。

　通常の4WDシステムとは異なり、フロントはモーターとエンジンの両方で駆動、リアはモーターのみで駆動する、ツインモーター4WDを採用する。

　また、車載のコンセントから最大1500Wの電気が取り出せる給電機能を、メーカーオプションで装備することもできる。

　車両に搭載するリチウムイオン電池の容量は12kWhで、充電時間はAC200Vの普通充電で約4時間。オプションの急速充電機能を搭載し、出力50kWの急速充電器に接続した場合は約30分で80％の充電が可能。充電電力のみで60.2km(JC08モード）の走行が可能となっている。

　JC08モードにおけるそのほかの燃費性能は、ハイブリッド燃料消費率が18.6km/L、複合燃料消費率が67.0km/L、航続可能距離が897kmとなっている。

ジョイスティックタイプのセレクターレバー

スマートフォンで遠隔操作できるオプションの三菱リモートコントロールシステム

5グレードによる本格展開

　アウトランダー PHEVは、装備を簡略化した「E」、実用装備の「G」、先進安全技術「e-Assist（イーアシスト）」を標準装備した「G Safety Package」、「G Safety Package」にカーナビゲーション等を追加した「G Navi Package」、さらに本革シート等の快適装備を充実させた「G Premium Package」の5グレードを展開。

　「G」「G Safety Package」「G Navi Package」は、それぞれ2.4リッターガソリンエンジン車の「24G」「24G Safety Package」「24G Navi Package」に相当する装備を持つが、「E」「G Premium Package」は相当するグレードがない。

　先行者との衝突回避をはじめ、車線逸脱警告や追従走行が可能なクルーズコントロールなどをまとめた安全装備「e-Assist（イーアシスト）」は、「E」「G」以外に標準装備となる。

　廉価版の「E」は1500Wの外部給電システムや、スマートフォンを使った遠隔操作システムの「三菱リモートコントロールシステム」をオプションでも装備できないほか、回生レベルセレクターがなかったり、他グレードと比べタイヤサイズが小さかったりする。また、「G」ではガラスサンルーフのオプションが選べないなどの制限がある。

　ボディーサイズはいずれのグレードも4655×1800×1680mm（全長×全幅×全高）で、ホイールベースは2670mm。重量は「E」が1770kgで、最も上位グレードの「G Premium Package」で1820kgとなる。

G

G Safety Package

G Navi Package

G Premium Package

G Premium Package以外に装備の合成皮革＆ファブリックシート

G Premium Packageの本革シート

主要諸元