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三菱自動車、デリカ D:5オーナー限定のオフロードイベント「PLAY THE NATURE! TOUR『クルマの学校 ラフロード篇』」レポート
モーグルやヒルクライムなど、本格的なオフロード走行を楽しむ
2018年8月28日 14:31
- 2018年8月25日~26日 開催
三菱自動車工業は、8月25日~26日にデリカオーナーとの交流イベント「PLAY THE NATURE! TOUR『クルマの学校 ラフロード篇』」を開催した。
このイベントは、あらかじめインターネットなどで告知し、同社のミニバン「デリカ」オーナーを2日間で各14組(計28組)募集。イベントの中心になる走行プログラムでは「デリカ D:5」(クリーンディーゼル)が用意され、ゲストとしてクルマの学校 三菱自動車販売協会 熊沢祥人校長、ラリードライバー 増岡浩選手、ダートトライアルドライバー 目黒亮選手が参加。デリカ D:5の持つ高い走破性能を存分に体感できるイベントとなっている。
コースは静岡県裾野市の「オールラウンドV裾野」。完全なクローズドのダートコースで開催された。前日まで台風の影響があり、当日には雨は上がったが、全体的にかなりぬかるんでいる状態。場所によってはスタックしてしまいそうなほどで、開始直前までコース設営と調整を行なっていた。乗降する場所には砂利が敷かれ、子供が極力足下を取られないように工夫されている。
インストラクターがオフロードの走らせ方をコーチング
イベントは、クルマの学校 三菱自動車販売協会 熊沢祥人校長をはじめ、ゲストのラリードライバー 増岡浩選手、ダートトライアルドライバー 目黒亮選手などのインストラクターの挨拶からはじまり、プログラムのポイントなど詳しい解説へと入っていった。
特設コースは、発進~ABSブレーキやスラロームを体感する「フラットダート」と、すり鉢状の穴に入って脱出する「キャンパー」、急坂登り降りの「ヒルクライム&ヒルダウン」、車輪左右で高低差のあるモーグルの3種を体験できる「ラフロードコース」に分かれてコーチングを受ける。すべての行程で増岡選手と目黒選手を含むインストラクターが、助手席で的確なアドバイスをしてくれるので初心者でもまったく不安はない。ファミリーで参加して、女性も積極的にドライビングコーチを楽しんでいたのが印象的だった。
フラットダートでは、まず2WDと4WDオート、4WDロックを切り替えてぬかるみからの発進の違いを体感。加速した後にABSブレーキを効かせてみる。なお、デリカ D:5の4WD車は2WDモードでもわずかに後輪にも駆動力を残す設定になっているそうだ。
また、スラロームでも4WDオートとロックやトラクションコントロールの違いを体感してみるトレーニングを行なっていた。
ラフロードコースでは、より本格的な姿勢制御の大きいラフロードを体験できた。
車輪左右で高低差のあるモーグルでは、外から見るとデコボコしているが、車上ではサスペンションがよく動くためか意外に姿勢変化は少ない。
また、すり鉢状の穴に入って脱出するキャンパーでは、進入するコースによって大きく傾くこともあり、進めなくなることもあるが、少しバックして再度前進することでクリアできた。傾いた際にボディがきしむこともなく安定しているのには驚く。
急坂のヒルクライムでは、まず降りる際にブレーキをかけるとハンドル操作を受け付けず、まったく制御不能になることを体感する。上りではトラクションコントロールをONにしたままでは空転が始まると上れなくなるので、OFFにして上る。
ランチタイムには、浅草にある肉が堪能できるカフェ「VAMOS 29 cafe」のケータリングサービス「VAMOS BBQ」による本格的なプレートメニューが振る舞われた。また、ラリードライバーの増岡選手による、歴代デリカに関する軽快なトークショーもあり、参加者は熱心に聞き入っていた。
ダートタイムトライアルレースも開催
午後も引き続き班を入れ替えて体験プログラムが行なわれたが、最後に「ミニオートテスト」として、スラロームに車庫入れを加えたダートタイムトライアルレースが催され、参加者は真剣に挑戦していた。
レースは2回の走行チャンスがあり、ファミリー内でドライバー変更するもしないも自由、同乗も自由、使用車両はランダムという基本ルール。パイロンタッチや車庫入れの成否でタイム加算、ミスコースやゴール一時不停止では計測なしのペナルティといった、意外としっかりしたルール設定もある。
イベントの終盤には、増岡選手のドライビングによる同乗体験も行なわれた。デリカ D:5のほぼ限界性能まで使い切った走りを体験できるというもの。すべての参加者が同乗できる枠が設けられ、ジェットコースターのように時おり悲鳴が上がるほどアグレッシブだった。4WDロックでトラクションコントロールはOFFで走行していた。
イベントの最後にはミニオートテストの表彰も行なわれ、上位入賞者にはデリカ誕生50周年ロゴ入りTシャツやジャケットなどの景品がプレゼントされた。また、参加者には記念品として、デリカ誕生50周年ロゴの入ったトートバックがプレゼントされた。
このオーナーイベント「PLAY THE NATURE! TOUR」やファン交流イベントは定期的に開催されているので、興味がある方はぜひ参加してみてほしい。