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90周年を迎える2013年の「ル・マン24時間レース」、間もなく開幕
(2013/6/18 14:41)
1923年に第1回大会が開催された「ル・マン24時間レース」。昨年80回目の節目となったわけだが、同レースは今年で90周年を迎える。これは1939年に勃発した第二次世界大戦の影響で、終戦後4年の歳月をかけ1949年にル・マン24時間レースが復活、10年の空白があったためだ。今年も引き続き、昨年に復活したWEC(FIA世界耐久選手権)の第3戦として行われ、6月16日(現地時間)に公開車検を実施。19日~20日に予選、22日~23日に決勝が仏ル・マン市内のサルテサーキットで行われる。
来年は大幅なレギュレーション変更が行われるため、各チームは昨年型を改良したマシンで望む。総合優勝を狙う連続王者のアウディも、昨年残念な形でレースを終えたトヨタ自動車も昨年型を踏襲して今年のル・マンに望んできた。
両陣営とも昨年と基本的には同じシステムで、トヨタに限ってはフロントサスペンションの大幅な変更を施した。これは昨年型はフロントホイールも駆動させることを視野に入れた設計だったものを適正化したものである。また、昨年のWECの後半でトヨタが採用した、どう見てもウィングにしか見えないリアフェンダーとロングテール化が今年のトレンドとなっている。
LMP1(ル・マンプロトタイプ1)クラスでは、アウディ3台とトヨタ2台がガチンコ対決となるのは必至で、目が離せないレースとなりそうだ。LMP2クラスは大盛況で22台がエントリー、このうち15台が日産エンジン搭載車となった。残念ながら、昨年のレーススタート前にあわただしく参加表明を行ったマツダはエントリーされなかった。このクラスには昨年に続き、ガルフレーシングからエントリーの井原慶子選手と、マシンは変わるものの最近のル・マンでは日本人の代表とも言える中野信二選手が参加している。
GTクラスでは、ポルシェが来年のLMP1クラスで総合優勝を目指すべき準備として、このクラスに新型911のワークスマシンを投入してきた。このクラスはワークス勢の決戦の場とも言え、ポルシェをはじめ小林可夢偉選手が参加するフェラーリ、5台ものマシンを揃えたアストンマーティン、すっかりお馴染みのコルベットといったワークス同士の戦いも注目だ。