ニュース

ゴールデンウィークのお出かけは、カーナビのバージョンアップと渋滞予測のチェックを忘れずに

渋滞に対する選択肢を広げてからドライブへ

 間もなく始まるゴールデンウィーク。2014年のゴールデンウィークは、4月26日~29日と、5月2日~6日と大きく連休が分かれ(4月28日は平日)、どちらで出かけようか悩んでいる人もいるだろう。

 いずれにしろゴールデンウィークに道路が渋滞するのは避けがたく、ドライバーとしてはあれこれ備えることで、なるべく渋滞にハマる時間を減らして行ければと思う。

 そのためにお勧めしたいのが、カーナビのバージョンアップと、渋滞情報の事前のチェック。カーナビを装着する人がほとんどとなり、遠出する際はカーナビの指示どおりに走る人が多い現在において、カーナビの地図の鮮度は非常に重要になっている。どんなによいルートを引くカーナビを持っていても、地図が古ければ、引かれたルートの質は低くなりがちだ。

新東名高速と、東名高速。静岡や浜松北部に行くときにどちらを通ればよいのか瞬時に判断するのは難しい。結局カーナビ頼りになり、新東名のデータがなければ東名経由となる。その結果、新東名の交通量は少ないままに、という時期もあった

 また、自分のカーナビに新規開通道路が入っていれば、交通量の少ない道路を走ることができる可能性も高まり、致命的な渋滞を回避できる可能性も高まる。これは、新規開通道路は渋滞を解消するために作られることが多いためで、極端な例を挙げれば新東名高速道路がそれにあたるだろう。新東名高速の開通当初は、新東名高速をルートとして案内するカーナビが少なく、そのため交通量が抑えられていた。東京から名古屋まで行く場合は、カーナビの指示を無視して新東名を走ることは容易だが、浜松市や静岡市の北部は、「どっちで行けばよいのかよく分からないので、とりあえずカーナビどおりで」という人がほとんどだろう。新幹線や東海道線の撮影が趣味でない限り、静岡駅は東名高速の北、浜松駅は東名高速の南という位置関係がすぐに頭に浮かぶ人は多くないと思う。

 話が脱線してしまったが、カーナビをバージョンアップすることで多くの人が認識していない道が選択肢に加わり、不要な渋滞を避けることができる可能性が生まれるわけだ。

渋滞にはなるべく出会いたくないもの。そのためには、地図のメンテナンスが欠かせない

 カーナビのバージョンアップは、購入形態や機種によってさまざまな方法があるが、新車購入時にディーラー装着ナビを選択した人は、まずはディーラーに相談してみよう。市販カーナビを装着している人は、そのメーカーのWebサイトに行けばよい。本記事では、さまざまなバージョンアップ形態が用意されているカロッツェリア(パイオニア)を例に取り上げることにする。

 カロッツェリアのここ数年のカーナビ(旧製品も含め)は、大きく分けて、HDDに地図を収録する「サイバーナビ」、HDDやメモリに地図を収録する「楽ナビ/楽ナビLite」、メモリに地図を収録する「エアーナビ/ポータブルナビ」がある。これらのラインアップの中で、もっともバージョンアップが簡単なのが、通信モジュールを標準装備した近年のサイバーナビや、通信モジュールに対応した楽ナビだ。とくにここ数年の製品は、発売から3年間地図更新無料アップデートが可能で、ほぼ毎月のように提供されるデータを通信モジュール経由で無料でアップデートできる。通信モジュールを用意しなくても、PCがあればSDカードにアップデートデータをダウンロードして同様のことができるが、手間がかかるので通信モジュールを使うのがお勧め。但し、年2回のプログラムを含む全データ更新はPCが必要だ。

 ちなみに、4月14日のバージョンアップデータでは、広島高速3号線 吉島ランプ~庚午南ランプ、尾道自動車道 吉舎IC(インターチェンジ)~三次東JCT(ジャンクション)、東九州自動車道 苅田北九州空港IC~行橋IC、九州横断自動車道 嘉島JCT~小池高山ICが高速道路の開通情報として含まれている。道路の開通チェックページとしても便利なので、道路好きなら月に1度程度は下記のWebサイトを確認してみてほしい。

●マップチャージ更新情報
http://pioneer.jp/carrozzeria/support/map_charge/

サイバーナビ AVIC-ZH0009HUD。地図の自動更新機能を持つほか、開通したばかりなど地図にない道路を走行すると道路が地図に追加されるロードクリエイター機能を持つ
サイバーナビ上位機種に標準装備される「USB接続ケーブル」とデータ通信専用通信モジュール「ND-DC1」。この通信モジュールによって、地図の自動更新を実現している。楽ナビでは別売
楽ナビの背面に2ポート用意されたUSB端子。ここに別売のUSB接続ケーブル「CD-U120」介して、ND-DC1を接続すれば楽ナビでも通信経由のアップデートが可能になる。専用ケーブルを用いるのは、一般のUSBケーブルでは車内における耐熱・耐候性を考慮していないため
通信モジュールを接続して楽ナビを起動すると「バージョンアップデータがサーバーにみつかりました」のメッセージが出た。4月14日配信のアープデータを見つけたようだ
「はい」をタッチするとダウンロードが始まる
途中で1度再起動を行う必要がある。再起動すると、引き続きインストールが行われる
バージョンアップ終了。これで4月14日配信分のアップデータが適用された。バックグラウンドでインストールが行われるため、ナビは普段どおりに使える
3月30日に開通した、尾道自動車道 吉舎IC(インターチェンジ)~三次東JCT(ジャンクション)間が反映されている
こちらは3月23日に開通した東九州道 苅田北九州空港IC~行橋IC間。苅田北九州空港ICから南の区間になる

 発売から3年以内のサイバーナビや楽ナビ/楽ナビLiteであれば、上記のように1月以内で道路情報をほぼ最新のものにアップデートできる。(今回の記事の趣旨ではないが、吉舎IC~三次東JCT間、苅田北九州空港IC~行橋IC間とも、iOS端末の標準地図「マップ」、Android携帯の標準地図「Googleマップ」には4月21日現在反映されていない。しかしながらYahoo!地図やMapFanWebは反映されており、最新の地図にしようとする意気込みの違いは感じる)。

 発売から3年を過ぎた機種は有償でアップデータが用意される。例えば2010年発売のAVIC-VH9990/ZH9990/H9990であれば、ダウンロード版が1万6000円(税別)といった具合。さらに古い2005年発売のAVIC-ZH990MD/ZH990/XH990/H99では、最後のバージョンアップデータが2011年となるほか、2014年の2月にアップデータの提供が打ち切られている。アップデータの提供が終了しているZH990世代以前は、テレビチューナーがアナログのため、新機種への買い換え検討をお勧めする。

 これは楽ナビ/楽ナビLiteシリーズもほぼ同様で、2010年モデル以前は有償、2007年モデル以前は最後の有償アップデータが配布となっている。なお、エアーナビシリーズは、2010年モデルのAVIC-T07II/T05II-SV/T05II-GR以降は無償アップデータを、それ以前は有償アップデータを提供している。

 サイバーナビの更新例は高橋敏也氏の記事を、楽ナビの更新例は先日掲載した地図比較記事を参照していただきたい。

●高橋敏也のトヨタ「86(ハチロク)」繁盛記 その9:サイバーナビ、入れ替えました
http://car.watch.impress.co.jp/docs/longtermreview/86/20140217_634698.html

●カーナビの地図とWeb地図サービスの地図を比較してみた
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140417_641043.html

 以下に、主なカーナビメーカーのサポートページリンクを掲載しておく。自分のカーナビのアップデート方法を確認し、地図を最新にしておくことをお勧めする。

●カロッツェリア(パイオニア)
http://pioneer.jp/car/v_up/

●ストラーダ・ゴリラ(パナソニック)
http://panasonic.jp/car/navi/products/map/index.html

●イクリプス(富士通テン)
http://www.fujitsu-ten.co.jp/eclipse/support/

●彩速ナビ(ケンウッド)
http://www2.jvckenwood.com/cs/car/navi/

●クラリオン
http://www.clarion.com/jp/ja/user-support/update/

●三菱電機
http://www.mitsubishielectric.co.jp/carele/carnavi/map/index.html

●アルパイン
http://www.alpine.co.jp/carnavigation/versionup/

高速道路の渋滞予測は確認しておこう

 大規模な渋滞に巻き込まれないために大切なのは、大規模な渋滞が起きそうな日時に、起きそうな個所に近づかないことだ。大規模な渋滞が起きそうな個所は、各高速道路会社が詳細な発表を行っており、それを参考にしていただきたい。

●高速道路各社、ゴールデンウィーク期間の高速道路の渋滞予測を発表
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140328_641861.html

 ニュース記事では、全国で最も長い渋滞を大きく取り扱っているが、関連リンクも記載しているので、詳細な地域ごとの内容は一度目を通しておいてほしい。渋滞の発生傾向としては上下線ともに後半の4連休に渋滞が集中しているのが見て取れるとともに、ゴールデンウィークの最終日となる5月6日の渋滞が少ないことに気がつくはずだ。

 また、道路交通情報でおなじみのJARTIC(http://www.jartic.or.jp/)も、渋滞予測(http://www.jartic.or.jp/guide/yosoku/index1.php)を公開しており、こちらでチェックすることも可能だ。

 カーナビの地図を新しくするとともに、高速道路各社が予測したデータを活用し、ゴールデンウィークを効率的に楽しんでいただきたい。

(編集部:谷川 潔)