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ドーナツターンで登場する社長も現れた10月11日~13日開催の「東京モーターフェス2014」プレスプレビュー

各社の社長や会長が自慢のクルマに乗って登場、イベントに向けたプレゼンテーションを実施

2014年10月11日~13日開催

入場料無料

 日本自動車工業会(自工会)は10月10日、東京・お台場で行われる「東京モーターフェス2014」のプレスプレビューを開催した。

プレスプレビュー直前の会場からはきれいな夕焼けを見ることができた。会期中、天気がよいことを期待したい

 東京モーターフェス2014は、「クルマ・バイクの本質的な魅力(ワクワク感・ドキドキ感)をもたらす先進的テクノロジーを体感することで、クルマ・バイクファンの拡大と東京臨海副都心エリアの活性化を図る」ことを目的としたもの。また、2015年に開催される「第44回東京モーターショー2015」へのプレコミュニケーションイベントという側面も持つ。

 開催期間は10月11日~13日。会場時間は11日が10時30分~19時、12日~13日が11時~19時。入場料は無料となっている。そのほか東京モーターフェス2014の詳細は関連記事を参照して欲しい。

自工会、10月11日~13日に体験型イベント「東京モーターフェス2014」を開催
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140919_667479.html

 10日に行われたプレスプレビューでは、まず次世代モビリティや最新エコカーなどによるエンタテインメントショー「シルク・ド・モビ エレガンス」を披露。お台場の夜景をバックに繰り広げられるショーは、スモークやレーザー光線による演出も相まって見応えタップリ。開催期間中も18時~18時30分に行われるので、ぜひチェックしておきたい。スタンドの上段から見るのがオススメだ。

シルク・ド・モビ エレガンスがスタート。スモークが炊かれ期待が高まる
まずは4台のトヨタ「i-ROAD」によるダンスからスタート
シンクロナイズドスイミングのようなコンビネーションが美しい
レクサス「LFA」と日産「GT-R」の計5台が激しい走りで会場を沸かせる
日産「リーフ ニスモ RC」も登場
ホンダ「N-ONE」6台が息の合った動きを見せる
レーザー光線+バイクがSF映画のような雰囲気を演出
三菱自動車「i-MIEV」とトヨタの近未来モビリティ「Winglet」によるミュージカル風の演出も
花火とともに全車集合してのフィナーレ

 ショーの後は自工会の会員13社の代表が自慢のクルマに乗って登場、プレゼンテーションを行った。以下、登場順に紹介していく。

UDトラックス

 代表取締役社長 坂上優介氏が「Quon(クオン) CX」で登場。「このクルマは私どものフラグシップ大型トラックの“クオン”です。今年の5月にリニューアルしたばかりです。輸送効率の最大化を目指して磨きをかけた、この新生“クオン”は燃費性能、運転性能、安全性能のすべてが従来のクルマと比べて大幅に向上しております。国内の物流を支えているのは貨物輸送の9割を担っているトラックです。燃料の高騰、ドライバー不足、高齢化の問題など、お客様が抱えている問題にソリューションを提供して参ります」とアピールした。

代表取締役 社長 坂上優介(さかうえ ゆうすけ)氏

三菱ふそう

 取締役 副社長 末廣明夫氏が「Super Great」を自ら運転して登場。ツナギにサングラスというワイルドな出で立ちで「“スーパーグレート ブラックダイヤモンド”はパワフルな走りと経済性、タフでワイルドな外観が気に入っています」と語った。

取締役 副社長 末廣明夫(すえひろ あきお)氏

日野自動車

 ダカールラリーを走った「レンジャー」を自ら駆って登場したのは代表取締役 社長 市橋保彦氏。「日野自動車からは“日野レンジャー ダカールラリー車”を出展します。このクルマは今年1月ダカールラリーでクラス優勝したクルマです。日野自動車はラリーの活動を通じて技術を磨いていきます。皆様の熱い応援をよろしくお願いします」と語った。

代表取締役 社長 市橋保彦(いちはし やすひこ)氏

いすゞ

 代表取締役 社長 細井行氏が「エルフ」に乗って登場。「私が紹介しますのは我が社を代表する小型トラック“エルフ”です。昭和34年に誕生以来、日本をはじめとして世界100カ国以上の皆様にご使用いただいております。本日は北米販売30周年を記念しまして北米仕様のエルフに乗って参りました。今後とも世界の“運ぶ”を支えて参ります」とエルフをアピール。

代表取締役 社長 細井行(ほそい すすむ)氏

三菱自動車工業

 代表取締役 社長 兼 COO 相川哲郎氏が「アウトランダーPHEV」を運転して登場。「私は“アウトランダーPHEV”を持ってきました。ご家庭で充電できる電気自動車です。エンジンも積んでいますので発電しながら長距離を走れます。最近、台風や豪雨が頻発していますが、そういった時に停電になっても、このクルマがあれば冷蔵庫やテレビやエアコンを一度に使うことができます。10日間停電しても大丈夫なぐらい発電することができます。走っている時だけでなく止まっている時でも役に立つクルマです」と、PHEVのメリットを語った。

代表取締役 社長 兼 COO 相川哲郎(あいかわ てつろう)氏

スバル(富士重工業)

 代表取締役 社長 吉永泰之氏は「レヴォーグ」で登場。「私どもスバルは国内、日本の皆様にたくさん喜んでいただいて、楽しんでいただきたいと思って作ったクルマ、“レヴォーグ”を持ってきました。これからも魅力的なクルマをどんどん作っていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします」とした。

代表取締役 社長 吉永泰之(よしなが やすゆき)氏

マツダ

 代表取締役 社長兼CEO 小飼雅道氏が「ユーノスロードスターVスペシャル」を運転して登場。「このクルマは25年前に世の中に生まれてから世界中のお客様に育てていただきました。本当にありがとうございます。今日は私の大好きなクルマ、この1台を持って参りました」と、各社が新型を持ってくる中、あえてNA型ロードスターでアピールとマツダらしい一面を見せた。

代表取締役 社長兼CEO 小飼雅道(こがい まさみち)氏

ダイハツ工業

 「コペン ローブ」に乗って現れたのは代表取締役 社長 三井正則氏。「今回、ダイハツは“コペン ローブ”で参加させていただいています。皆さん、このコペンにはご試乗いただけましたでしょうか。まだの方はぜひ一度乗ってみてください。このさわやかな季節にフルオープンで風と一体になって走る、これ本当に気持ちイイです。ぜひ皆さんも乗ってみてください」とコペン ローブをアピールした。

代表取締役 社長 三井正則(みつい まさのり)氏

トヨタ自動車

 同社の代表取締役 社長でモリゾーこと豊田章男氏が「GR 86 MORIZO」に乗って登場……、したかと思いきや狭いスペースでドーナツターンまで披露。「やってしまいました。まぁ、クルマは楽しいということをお示しいたしました。このクルマですが、今年TRDラリーチャレンジに私とともに参戦している私のパートナーです。今日は普段、こういうクルマでこういうことをやっているよ、と皆さんにお示ししました」と、ある意味モリゾー氏らしいスピーチを行った。

代表取締役 社長 豊田章男(とよだ あきお)氏

スズキ

 カジュアルなスタイルで「ハスラー」に乗って登場したのは代表取締役 副社長 鈴木俊宏氏。「皆様こんばんは、アラレ語で言うと“んちゃ!”です。前回は“ワゴンR”を紹介させていただきました。1993年にクルマより楽しいクルマということでデビューしたハイト軽ワゴンの元祖です。そのワゴンRの広い室内と運転のしやすさ、そして“ジムニー”のオフロード性能を融合した遊べる軽、ハスラーです。山や海に街に趣味や遊びの道具をたくさん詰め込んで自由に使いこなせるクロスオーバーです。めちゃおもろい、めちゃかっこいい、めちゃ強い、めちゃ遊べる軽、ハスラー。よろしくお願いしましす。ばいちゃ」とノリよくハスラーをアピールした。

代表取締役 副社長 鈴木俊宏(すずき としひろ)氏

日産自動車

 代表取締役 副会長 志賀俊之氏は「マーチNISMO」で登場。「このクルマは“マーチNISMO”です。NISMO、ニッサンモータースポーツインターナショナルは創業から今年30周年を迎えます。レースで使われた技術と経験を生かし、ニスモロードカーを順次増やしております。今年も“ジュークNISMO”、“Z NISMO”、そしてこの“マーチNISMO”、さらに“GT-R NISMO”を発売いたしました。マーチNISMOは5速MTで、大変キビキビした走りで本当に運転が楽しくなります。本日“ノートNISMO”も発売いたしました。いろいろなライフスタイルに合わせて、ぜひNISMOロードカーもお楽しみください」とNISMOロードカーの愉しさをアピールした。

代表取締役 副会長 志賀俊之(しが としゆき)氏

ヤマハ発動機

 代表取締役 社長 執行役員 柳弘之氏は「TRICITY」で会場を1周して登場。「第3の移動体“トリシティ”です。そろそろ日本の街でも峠でも見かけると思います。見かけたらぜひ声をかけてあげてください」とした。

代表取締役 社長 執行役員 柳弘之(やなぎ ひろゆき)氏

本田技研工業

 代表取締役 会長 池史彦氏が「CB400SF」を駆って会場入り。自工会の会長職を務めていることもあって、バイクから降りるとまず「ヘルメットをかぶっている間はホンダの“池”で通させていただきます」と前置き。「CB400はホンダのオーソドックスな素晴らしいバイクですが、実は熊本で作っております。そんなこともありまして今日は“くまモン”に友情出演していただきました。私は62歳で年甲斐もなくでございますが、オートバイは老若男女誰にでも楽しめる乗り物でございます。この“くまモン”ですらバイクに乗れます。この3日間はバイクの愉しさをクルマメーカーに負けないように発信していきたいと思います」として、各社のスピーチを締めくくった。

代表取締役 会長 池史彦(いけ ふみひこ)氏
生産地つながりでくまモンが登場
池氏は最後に自工会会長としてもスピーチ

 最後に池史彦氏が「ヘルメットを脱ぎましたので自工会の“池”でございます」と、今度は主催者としてマイクを握った。

 まず「ようこそクルマとバイクのワンダーランドへ、というのが今年の東京モーターフェス2014の合い言葉です。ここにお集まりの各社トップの方に自慢のクルマで勢揃いしていただきました。日ごろ、営業現場ではお互いに切磋琢磨しているわけでございますが、ここではひとつ、トラックメーカーの皆さんも、バイクメーカーも自動車メーカーも、とにかく日本中にクルマ、バイク、トラックを通じて元気をお届けしたいというのが、この催しの趣旨でございます」と前置き。

 今年はモーターショーの開催がないことに触れ、大いに盛り上げたいとして「クルマ・バイクの愉しさは直接訴えるのが一番分かりやすい、ということで今年もこういうベントにいたしました。特にワクワクゾーン、ドキドキゾーン、先ほど見ていただいたサーカス、いろいろありますけれども、とにかく皆さんにきて触って見ていただいて、最後は同乗していただいてクルマ・バイクのよさを十分に味わっていけるイベントにしたいと思います」とイベントの愉しさをアピール。

 また、「カー・オブ・ザ・イヤーが最終日に決まります。そのベスト10のクルマを開催期間中展示しています。皆さんもどのクルマが1位になるかなぁと期待感を持って見ていただきたいと思います」と締めくくった。

(安田 剛)