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メルセデス・ベンツ、羽田空港の新ブランド情報発信拠点「Mercedes me Tokyo HANEDA」を7月22日にオープン

367PS/520Nmを発生するV6 3.0リッターツインターボ搭載の「C 450 AMG 4MATIC」も発表

2015年7月21日発表

863万円~943万円(C 450 AMG 4MATIC)

新ブランド情報発信拠点「Mercedes me Tokyo HANEDA(メルセデス ミー 東京羽田)」の発表披露会に登壇した関係者

 メルセデス・ベンツ日本は7月21日、翌日にオープンを控えた羽田空港(東京国際空港)の新ブランド情報発信拠点「Mercedes me Tokyo HANEDA(メルセデス ミー 東京羽田)」を公開するとともに、Cクラスの新モデルとなる「C 450 AMG 4MATIC」を同拠点で発表した。C 450 AMG 4MATICはセダンとステーションワゴンが用意され、価格は前者が863万円、後者が943万円。

モデルエンジン変速機駆動方式価格
C 450 AMG 4MATICV型6気筒DOHC 3.0リッターツインターボ7速AT4WD8,630,000円
C 450 AMG 4MATICステーションワゴン9,430,000円

新ブランド情報発信拠点「Mercedes me Tokyo HANEDA」

メルセデス ミー 東京羽田は羽田空港の第2旅客ターミナル マーケットプレイス地下1階にある

 これまでメルセデスはユーザーとのコミュニケーションを図る場として、東京 六本木と大阪 梅田にショールーム「メルセデス・ベンツ コネクション」を展開してきた。今回発表されたメルセデス ミー 東京羽田もまた、メルセデス・ベンツ コネクションと同様に気軽にメルセデスブランドと触れ合うことができる情報発信拠点に位置付けらており、運営はメルセデス・ベンツ日本と正規販売店契約を結ぶシュテルン品川が担当する。

 羽田空港の第2旅客ターミナル マーケットプレイス地下1階にあるメルセデス ミー 東京羽田は、黒、グレー、木目を基調とし、落ち着きのある空間を演出。最新モデルが常時展示される「ギャラリースペース」、メルセデスおよびスマートに関するあらゆる相談にのってくれる店舗内の「ラウンジスペース」、ファッションやライフスタイルの提案を行う「コレクションショップ」、フードやドリンクの提供を行う「レストラン・カフェスペース」で構成される。

「レストラン・カフェスペース」については、リヴァンプのグループ企業である「eggcellent BITES(エッグセレント バイツ)」と「krispy kreme Dougtnuts(クリスピー・クリーム・ドーナツ)」が出店し、羽田限定のメルセデスオリジナルフードやドリンクなどを楽しむことができる。

 これらの各スペースはシームレスにつながるよう構成され、クルマ、フード、ライフスタイルが隔たりなく融合するよう設計。どこにいてもメルセデスの雰囲気を持つ各スペースが見渡せられるようになっている。

「AMG GT」などメルセデスの最新モデルが展示される
「レストラン・カフェスペース」としてクリスピー・クリーム・ドーナツが出店
エッグセレント バイツの入口
入口を抜けると店員さんが暖かい笑顔で迎えてくれる
エッグセレント バイツの店内
エッグセレント バイツではハンバーガーやパンケーキなど手軽に食べられるフードを用意
長崎産の河内文旦ジュースもいただける
メルセデス・ベンツ日本 代表取締役社長兼CEOの上野金太郎氏

 オープン前日となる7月21日に、報道陣向けにメルセデス ミー 東京羽田を公開。会場にはメルセデス・ベンツ日本 代表取締役社長兼CEOの上野金太郎氏とともにシュテルン品川 代表取締役社長の須田利夫氏、リヴァンプ代表取締役社長兼CEOの澤田貴司氏、日本空港ビルディング 代表取締役副社長の横田信秋氏が登壇して同拠点についての説明を行った。

 はじめに登壇した上野社長は、上半期の販売台数が対前年比で19.1%増となる3万2677台をマークし、販売が好調なことをアピールするとともに、「この好調を維持するためにも、常に何か新しいことにチャレンジし続けたいと思い、このたび羽田空港という東京の、日本の玄関口に新しい情報発信拠点をオープンすることになった」とコメント。

 そして空港に関連し、ANAマイレージクラブ会員向けの新サービスとして新車購入でANAのマイルが貯まるサービスを7月21日から正規販売店でスタートしたことを発表。同社は2014年7月にANAのマイルを自動車の購入代金に充当できるサービスを開始していたが、新たに正規販売店で対象車両(Eクラス、Sクラス)を購入する際、ANAカードまたはANAマイレージクラブカードを提示のうえマイル積算を希望する旨を伝えると、メーカーオプションを含む車両価格10万円(税別)につき1000マイル(最大で20万マイル)が貯まるサービスを開始している。

 一方、店舗名に与えられたメルセデス ミーについては、独ダイムラーが2014年3月に発表した、包括的なお客様向けサービスのブランド名とし、「具体的にはレンタカーやカーシェアリングなどのモビリティサービスを提案する“move me”、お客様がいつでもどこでもクルマとつながるコネクティビティサービスの“connect me”、お客さま1人ひとりに合わせたアフターサービスを提供する“assist me”、ローンやリースといったファイナンス系を提案する“finance me”、将来のサービスをお客様と作るビジネスイノベーション・コミュニティの“inspire me”という5つの領域で包括的に、そしてワンストップでお客様にサービスを提供していく構想」と解説。リアルな店舗としては独ハンブルグ、伊ミラノに続く3拠点目となり、アジア圏では初出展になるという。

 そして今回のメルセデス ミー 東京羽田は、メルセデス・ベンツ コネクションと全国209店舗ある正規販売店のハイブリッドであるとし、「双方のよいところを併せ持ったよくばりな施設として、お客様へのきめ細やかなサービスをしながらさまざまなイベントを実施し、羽田空港をご利用の多くの方に気軽にお楽しみいただきたい」とアピールした。

ANAマイレージサービスについて
メルセデス ミーについて
メルセデス ミーのリアルな店舗としては独ハンブルグ、伊ミラノに続く3拠点目となり、アジア圏では初出展になる
メルセデス ミー 東京羽田は、メルセデス・ベンツ コネクションと全国209店舗ある正規販売店のハイブリッドという位置づけ

 また、シュテルン品川 代表取締役社長の須田氏は「このたび、弊社が任されている販売地域ということで、メルセデス・ベンツ日本から空港出展という話をいただき、大変驚いたが大きなチャレンジということでお話をお受けした。今までの経験を活かし、空港という多くの方がいらっしゃる場で、お客様と新たなご縁が生まれるようまい進する」と述べるとともに、「空港を利用されるすべてのお客様に喜んでいただけるような店舗を目指し、スタッフ一同笑顔で皆様をお迎えしたい」と抱負を述べた。

 羽田空港を運営する日本空港ビルディングで代表取締役副社長を務める横田氏は、「私どもの会社は昭和28年にでき、5月20日にターミナルビルの開館60周年を迎えることができた。今後“新しい羽田空港作り”というのをテーマに、メルセデス・ベンツ様とともにスタートを切りたい」「2010年には羽田空港が国際化したが、国内線でのハブ空港としての役割に加え、国際線ではアジアはもとより欧米路線も進行しており、これまで以上に日本の最大拠点空港としての重要な位置づけにあると思っているし、羽田空港の利点を活かした事業展開を模索してきた。情報発信をしていくことを“新しい羽田空港作り”の核として考え、空港利用者と一般の方の両方にアプローチできる強いコンテンツ力を持つテナント誘致が必須だったが、そうしたなかでメルセデス・ベンツ様に出店をいただけるとのお話を頂戴することができた」と、羽田空港としても今回の出店を歓迎するコメントが述べられた。

左からシュテルン品川 代表取締役社長の須田利夫氏、リヴァンプ代表取締役社長兼CEOの澤田貴司氏、日本空港ビルディング 代表取締役副社長の横田信秋氏
シュテルン品川 代表取締役社長の須田氏は「メルセデス ミー 東京羽田を通じてメルセデスを購入検討されていらっしゃらない方々にアプローチしていきたい」と意気込みを語ってくれた

 なお、発表会後にメルセデス ミー 東京羽田を運営するシュテルン品川 代表取締役社長の須田氏にお話を伺ったところ、「販売店以外にこうした情報発信拠点を手掛けるのは初めてで、これを機によりメルセデスというブランドを羽田空港の利用者の方々に知っていただきたい。我々としてはすでにメルセデス・ベンツ コネクションという成功事例があったので(運営する)ハードルは決して高くなかった。むしろワクワクする気持ちが強かった」と述べるとともに、「メルセデスのモデルは全部が1000万円以上するという印象を持たれているユーザー様がまだまだいらっしゃるので、メルセデス ミー 東京羽田を通じてメルセデスを購入検討されていらっしゃらない方々にアプローチしていきたい」と意気込みを語ってくれた。

 また、「空港という場所柄、まずフードやドリンクを素早く提供するというのが必須条件だった。あとドイツやアメリカの空港にはドーナツスタンドがあって、気軽に食べながらフライトの時間を待っている方が多くいらっしゃった印象が強いので、その気軽さというのは大事にした」と、店舗内でフードやドリンクを提供するお店としてエッグセレント バイツおよびクリスピー・クリーム・ドーナツを選んだ理由について説明していただいた。

 そのほかメルセデス ミー 東京羽田ではさまざまな雑貨やアパレル商品をはじめ、メルセデス ミー 東京羽田のロゴとメルセデス各車をモチーフにデザインした飛行機のマークを付けたオリジナルスーツベルトやステッカー類といった空港ならではの商品もラインアップされている。お土産やプレゼントにも最適なので、気になる方は店舗に寄ってみていただきたい。

メルセデス ミー 東京羽田で販売されるさまざまな雑貨やアパレル商品。オリジナルスーツベルトやステッカー類といった空港ならではの商品も用意される
ちなみにメルセデス ミー 東京羽田では、7月26日に劇場版「仮面ライダードライブ サプライズフューチャー」とコラボレーションし、仮面ライダードライブによる握手会を開催

Mercedes-AMGが専用開発したエンジン、4WDシステムを搭載

 登壇者による挨拶のあと、Cクラスの新モデルとなる「C 450 AMG 4MATIC」のアンベールが行われた。

「C 450 AMG 4MATIC」のアンベールの様子

 C 450 AMG 4MATICはMercedes-AMGが専用開発したV型6気筒DOHC 3.0リッターツインターボエンジンとともに、Cクラスとして初めて4WDシステム「AMG 4MATIC」を搭載。高レベルの走行性能を実現するAMGテクノロジー、モータースポーツを想起させるエモーショナルなAMGサウンド、スポーツマインドを刺激するAMGデザインという3点が特長で、同社ではこのパワートレーンを組み合わせるモデルを「AMGスポーツモデル」と呼んでいる。C 450 AMG 4MATICはAMGスポーツモデルの第1弾となっており、今後同じパワートレーンを他モデルにも展開する予定。

 搭載するV6エンジンには、アルミニウム製のクランクケースやシリンダーヘッドを採用して軽量化を実施するとともに、シリンダーウォールに摩擦低減と高強度を実現するNANOSLIDE加工が施され、最高出力270kW(367PS)/5500-6000rpm、最大トルク520Nm(53.0kgm)/2000-4200rpmを発生。0-100km/h加速はセダンが4.9秒、ステーションワゴンが5.0秒を実現。「メルセデスAMG C 63」と同一の足まわり、同様のクイックレシオに設定されたラック&ピニオン式のステアリングなどが採用されている。

 エクステリアではシングルルーバー付ダイヤモンドグリル、AMGトランクリッドスポイラーリップ、ブラックデュアルツインエグゾーストエンド、ハイグロスブラック19インチAMGツインスポークアルミホイールなどが独自に与えられるとともに、フロントスポイラーやフロントグリルのルーバー、リアディフューザーなどにはアクセントとしてハイグロスブラックを採用。加えてエンジンカバーにはレッドのVラインがあしらわれている。

C 450 AMG 4MATIC(セダン)のボディーサイズ(欧州参考値)は4702×1810×1429mm(全長×全幅×全高)。7月21日から注文を受け付け、正式な発売は9月を予定している
エクステリアではシングルルーバー付ダイヤモンドグリル、AMGトランクリッドスポイラーリップ、ブラックデュアルツインエグゾーストエンド、ハイグロスブラック19インチAMGツインスポークアルミホイールなどを装備
V型6気筒DOHC 3.0リッターツインターボエンジンは最高出力270kW(367PS)/5500-6000rpm、最大トルク520Nm(53.0kgm)/2000-4200rpmを発生
インテリア
C 450 AMG 4MATICの概要

C 450 AMG 4MATIC主要諸元(欧州参考値)

C 450 AMG 4MATICC 450 AMG 4MATICステーションワゴン
ステアリング
乗車定員5名
サイズ(全長×全幅×全高)[mm]4702×1810×14294717×1810×1440
ホイールベース[mm]2840
トレッド(前/後)[mm]1578/1554
重量[kg]16901735
エンジンV型6気筒DOHC 3.0リッターツインターボ
最高出力[kW(PS)/rpm]270(367)/5500-6000
最大トルク[Nm(kgm)/rpm]520(53.0)/2000-4200
トランスミッション7速AT
駆動方式4WD
タイヤサイズ(前/後)225/40 R19 / 255/35 R19

(編集部:小林 隆)