写真で見るジャガー「XK」


 ジャガー「XK」は、1948年の「XK120」に端を発するジャガーブランドのスポーツカーだ。ロングノーズショートデッキのフォルムはXK120からEタイプ、XJSを経て連綿と継承されており、同様に「クーペ」と「コンバーチブル」の2種のボディーがラインアップされている。

 6月に日本市場で発売される新しいXKは、その心臓であるV型8気筒直噴ガソリンエンジン「AJ-V8」が第3世代に進化したのがもっとも大きな変更点だ。排気量を5リッターに拡大したエンジンは、ベースとなる自然吸気モデルでも最高出力283kW(385PS)、最大トルク515Nmを発生、スーパーチャージャーが付くトップモデルになれば375kW(510PS)、625Nmを叩き出す。

 また、従来からある自然吸気エンジンのベースモデル「XK」、スーパーチャージャー付きのトップモデル「XKR」に加え、自然吸気エンジンにXKR並みの装備を組み合わせたラグジュアリーモデル「Portfolio」が用意されたのも、新XKシリーズの大きなポイントだ。

 ここではトップモデルの「XKR」のクーペと、新モデルである「XK Portfolio」のコンバーチブルを紹介する。

XK Portfolio コンバーチブル
 自然吸気の5リッターエンジンに、電動パワーシートやシートヒーター・クーラー、Bowers & Wilkinsのサウンドシステムなどの豪華装備を組み合わせたのがProtfolio。価格はクーペが1350万円、コンバーチブルが1450万円。

 撮影車はコンバーチブルで、車体色はフロストブルー、内装色はチャコール+アイボリー。

 

コンバーチブルは電動ソフトトップを備える。14の車体色、7つのソフトトップ色が用意され、どのような組み合わせにでもできる
長大なエンジンフードは前ヒンジ自然吸気のV8エンジントランクルーム。上部にソフトトップを格納するスペースが必要なので、容量は限られる
アッパーフェイシアとシートの色を別々に選べるインテリア。レザー内装となる後席は荷物置き場程度の広さしかないが、ISO FIXが用意されているルーフ前端にある電動ソフトトップのコントロールスイッチ。その後ろはパーキングコントロール(ソナー)のスイッチ
電動パワーシートが標準クロームやウッドの使い方が絶妙なインテリアアビー・ロード・スタジオの機器としておなじみのブランド「Bowers & Wilkins」
7インチタッチスクリーンをセンターコンソールに備える中央にインフォメーションディスプレイを備えるインストゥルメントパネル
ステアリングはヒーター内蔵シフトパドルを備える
ライトコントロールはステアリングコラムのスイッチに集約されているが、フォグランプだけはここオートエアコンは2ゾーン制御グローブボックス内にETC車載器を備える
タッチスクリーンのホーム画面。カーナビ、オーディオ、エアコン、ハンズフリーフォン、車両設定などをコントロールできるオーディオ制御画面。iPodなどもコントロールできるオンボードコンピューターなどの車両設定画面
カーナビの画面
XFから搭載されるようになった「Jaguar Driveセレクター」。エンジン始動とともにダイヤルのATセレクターが上昇して操作可能になる。パーキングブレーキは電動式DSCやエンジンなどのモードを切り替える「Jaguar Driveコントロール」
iPodやUSBオーディオのインターフェイスとリモコンキーの格納場所はアームレストの中iPodを接続するとJaguarのロゴが表示される照明付バニティミラー
ルーフを閉めた車内。リアウインドウはガラスだが小さく視界は限られるリモコンキー

 

 

XKRクーペ

 

 スーパーチャージャー付エンジンを搭載したXKRは、パフォーマンスと豪華装備を兼ね備えたXKシリーズのフラッグシップだ。価格はクーペが1550万円、コンバーチブルが1650万円。つまりスーパーチャージャーは200万円のエクストラということになる。

 撮影車はクーペで、車体色はスペクトラムブルー、内装色はチャコール。

「SUPER CHARGED」の文字が刻まれたボンネットのエアアウトレットはXKRだけのものスーパーチャージャー付V8エンジンエグゾーストパイプは左右4本出し
外装、内装の随所にRの文字があしらわれる

 

(編集部:編集部:田中真一郎)
2009年 6月 8日