まるも亜希子の「寄り道日和」
新型フィット e:HEVでミニJoy耐に参加しました
2020年12月10日 00:00
「心地いいクルマ」というコンセプトを前面に出して登場した新しい「フィット」だけど、本当はスポーティな走りも得意なのよ、サーキットだって楽しめちゃうのよ。というのを証明して見せようじゃないかと、立ち上がった「新型フィットe:HEVで耐久レースに出よう」プロジェクト。本来は6月末に開催されるはずだった、ツインリンクもてぎの7時間耐久レース「Joy耐」を目指してテストを続けてきたのに、コロナの影響で中止になってしまって(涙)。
悔しいので、11月末に開催される「ミニJoy耐」には必ず出ようと、準備を重ねてきたわがチーム、TOKYO NEXT SPEED。と言っても、ミニというだけあって2時間耐久レースとかなり走る時間が短くなり、どちらかというと速さよりも低燃費が武器となるハイブリッド車には、ちょっと不利な条件でのレースデビューとなってしまうんですね。
でも、それじゃあできる限り、ラップタイムを縮める努力をしましょうと、フィットの開発チームと一致団結して、最初にテストした時よりも、なんと10秒近く速くなることに成功!
ぶっちゃけ、最初は「これじゃまったく勝負にならないかも?」と誰もがガクゼンとしていたらしいのですが(笑)、なんとか本番までに、いい闘いができるかも、というレベルの速さになってホッとひと安心でした。
そしてわが家では、今年は夫の86レースがなかったので、娘を連れてサーキットに行くのは1年ぶりくらい。5歳になって、かなり自我ができてきた娘は、「もてぎ」と聞いてサーキットよりも遊園地(モビパーク)に行けると大喜び。0歳からあれだけ頻繁にサーキットを連れ回したにもかかわらず、普通の感覚の子に育っていてよかった!?(笑) 大荷物を積んで、いざ出発です。
11月29日のミニJoy耐当日は、とてもいいお天気に恵まれました。午前中に予選アタックがあり、決勝は14時スタート。まずは予選に備えて、朝8時にはピットに集合です。私はチーム代表兼監督という名の雑用係なので、参加受付に必要な書類を集めたり、ピット内のゴミの管理やドリンクを冷やす氷の調達、お弁当の配布など、やることがいっぱい。ドライバーもメカニックもみんなドタバタしているので、その間、娘をどうしようかなと思ってたんですが、そんな心配をよそに、ピットの片隅に折り紙やスケッチブックを広げ、一心に創作活動にいそしんでくれて助かりました。
予選アタックは橋本洋平。「パパが走るから応援しようね」と言っても上の空な感じで(笑)、それはちょっと寂しかったんですが、こんなところでも娘の成長を感じますね。そんな中でも、きっちりとベストタイムを更新してくれた夫はさすがでした。本人的には、あと少しイケたかもというところらしいですが、32台中25番手という予想以上のグリッドを獲得。ピット内は「ビリじゃなくてよかった~」と喜びの声が湧きました(笑)。
そしてこの日はミニJoy耐だけじゃなく、ロータスエリーゼカップなどいろんなレースが併催されていたので、そこから私たちはちょっと長めの休息時間に入ります。娘と私はここがチャンスとばかり、モビパークへ。本来、ピットからモビパークへは、地下通路を通っていけば歩いてすぐの距離なんですが、現在はコロナの影響で封鎖されていたので、クルマで送ってもらいました。
まずは、娘の念願だった立体迷路「迷宮森殿ITADAKI」を楽しみ、可愛いミツバチやでんでん虫の乗り物に乗り、わーいとテンション上がりっぱなしの娘。すると、これまで何度か来た時にはまったく見向きもしなかった、ミニバイクに乗りたいと突進して行くではないですか。「モーターサイクルトレーニング」と言って、補助輪なしで自転車に乗れる3歳以上の子供なら、トライできるアトラクションがあるんです。私は内心、大丈夫かなと思いつつも、せっかくなので見守ることに。
親は中に入れないので、ここからは完全に娘だけです。ヘルメットなどの装備品はスタッフがつけてくれて、バイクに乗るためのレクチャーも子供にわかりやすく教えてくれている模様。右手はアクセル、左手はブレーキ、と何度も確認しているのが見えました。娘はちょっと緊張した面持ちながら、目がキラキラしていて、初めての乗り物に乗るワクワクでいっぱいな様子。最初はスタッフに後ろを押さえてもらいながら、おっかなビックリ走り出しました。フラフラしてるけど、ちゃんとカーブは曲がれているみたいですね。転びそうになっても、足でバランスをとっているのでひと安心。どうも、アクセルを開け続けるのがまだうまくできないようで、すぐに失速してしまうのが課題のようですが、大きいコースに移動して走ってみても一応はひとりで回ってこれて、娘もとっても楽しかったみたいです。思いがけず、娘のバイク初体験ができていい思い出になりました。こういうところが、ツインリンクもてぎの魅力ですよね。
さてさて、そんなこんなでついに決勝レースのスタートです! 今回、7時間耐久だったら一緒にドライバーとして乗るはずだった、桂伸一さんが応援にかけつけてくれたり、フィットの開発責任者である田中さんをはじめ、たくさんの開発チームの方々が応援してくれているので、なんとか上位を狙いたいところ。ということで、わがチームはかなりハイリスクな「無給油作戦」を決行することに! もう、ガス欠も辞さない覚悟で行こうと、みんなで腹を括ったわけです。まぁ、ヒヤヒヤでしたけどね。
さあ、この作戦が吉と出たか、凶と出たのか!? 結果を含め、詳しいレポートは橋本が近日アップしてくれるようなので、それまでのお楽しみ、とさせてくださいっ。1つ言えることは、みんな笑顔だったけど、ますます闘志に火がついた、というところでしょうか。新型フィットハイブリッドで耐久レースチャレンジは、まだまだ続きます。