イベントレポート
【CES 2019】NVIDIA、自動運転に対応するHDマップのプラットフォーム「DRIVE Localization」公開。ゼンリン、Baidu、HERE、NavInfo、TomTomと連携
2019年1月10日 07:39
- 2019年1月7日(現地時間) 発表
NVIDIAは1月7日(現地時間)、米国ラスベガスで開催中の「CES 2019」において自動運転車の自己位置推定を可能にする「DRIVE Localization」を公開。日本のゼンリンのほか、Baidu、HERE、NavInfo、TomTomなどのパートナーがHDマップを提供することを明らかにした。
自動運転車は自車の位置をセンチメートル単位で正確に認識して周辺を把握し、道路や車線の構造を認知できるようにすることが重要とされる。
DRIVE Localizationでは、車両周辺のレーンの境界や標識、ポール、道路の端といった特徴的な要素について、パートナー企業から提供されたマップと照合することによって、自らの位置を正確に知ることができるというシステム。
高価なLiDARテクノロジに代わり、DRIVE Localizationでは車両に装備されているフロントカメラやGNSS(全球測位衛星システム)レシーバー、IMU(慣性計測装置)、車両のスピードメーターといったマスマーケット向けセンサーを活用することで、個人向け自動車での使用も可能になるとしている。
NVIDIAではDRIVE Mapsフォーマットによってマップ作成のエコシステムを拡大しつつあり、これによりマップベンダーは、DRIVE Mapsフォーマットへの変換によって、DRIVE Localizationを直接活用できるようにしている。
ゼンリンのプロジェクトマネージャー 長田泰子氏は「日本において自動運転車は、急カーブや多層に重なる高速道路、長いトンネルや密集した超高層ビル街など、日本独自の複雑な運転環境に対応する必要があります。NVIDIA DRIVE Localization とゼンリンのHDマップの技術の融合によって、このようなさまざまな課題に応えることが期待されます」とコメントしている。