イベントレポート
【東京モーターショー 2019】グッドイヤー、レクサスのコンセプトEV「LF-30 Electrified」装着タイヤを世界初公開
オールシーズンタイヤ市場の先駆者であることを強調
2019年10月24日 14:51
- 2019年10月23日 開幕
- 2019年10月25日 プレビューデー
- 2019年10月25日～11月4日 一般公開日
10月23日、東京ビッグサイト（東京都江東区有明）で「第46回東京モーターショー2019」が開幕した。10月25日はプレビューデー、10月25日～11月4日が一般公開日となる。
東京ビッグサイト 南3ホール（S3301）にあるグッドイヤーブースでは、同会場で発表されたレクサスのEV（電気自動車）「LF-30 Electrified」の装着タイヤ「グッドイヤーコンセプトタイヤ」が世界初公開された。
ブースに展示されたコンセプトタイヤは、4輪にインホイールモーターを搭載するLF-30 Electrifiedに合わせて開発されたもので、車体側のトレッド部分に採用したフィンによる空気の流れで、EVモーターを冷却する仕組み。フクロウの羽のようなフィンの形状など、グッドイヤーが持つ空気力学の技術力を駆使して開発したという。
オールシーズンタイヤ市場を創出して5年連続で成長するグッドイヤー
10月24日に開催されたプレスカンファレンスには、グッドイヤー アジア・パシフィック地区 社長のライアン・パターソン氏、グッドイヤー アジア・パシフィック地区 製品開発 品質担当 副社長のデイブ・ザンジグ氏が登壇。日本市場における製品戦略や未来のモビリティ社会に向けた取り組みなどが語られた。
パターソン氏は、日本市場においてグッドイヤーは2016年以来5年連続で成長を続けていることを報告するとともに、オールシーズンタイヤとして乗用車用「ベクター フォーシーズンズ」、SUV用「アシュアランスウェザーレディ」をラインアップするなど、オールシーズンタイヤ市場の先駆者であることを強調した。
パターソン氏は「ここ数年来の日本市場における大きな成功は、製品力、ブランド力、顧客の皆さまの力添え」と話し、オールシーズンタイヤカテゴリーを創出して日本市場においてトップメーカーであり続けている製品力、オピニオンリーダーとの連携やモータースポーツへの参加でブランドメッセージを浸透させることへの取り組みなど、パターソン氏は「顧客の皆さまはわれわれがグローバルレベルでのブランドであることを理解して協業していだたいており、これまでの成功は顧客の皆さまと一緒に築き上げたもの」との考えを示した。
一方、ザンジグ氏からは、グッドイヤーの考えるモビリティ社会の潮流とタイヤに関する「FACE」について説明があり、Fleets：フリート、Autonomous：自動運転、Connected：コネクテッド、Electric：電動化がひろがる未来のモビリティ社会に向けて、今回公開したグッドイヤーコンセプトタイヤをはじめとする先進技術の開発に取り組んでいるタイヤメーカーであることを強調した。
LF-30 Electrifiedに装着されたグッドイヤーコンセプトタイヤについて、ザンジグ氏は「われわれグッドイヤーのエンジニアと日本の重要な顧客であるレクサスの方々との協業によって革新的なコンセプトを搭載しました。エアロダイナミクスを活用してEVの効率性を高め、自然におけるデザインにならった機能によって空気の流れや静粛性を改善することに取り組みました」と紹介。
こうした未来のモビリティ社会に向けた取り組みついて、ザンジグ氏は「グッドイヤーは積極的にイノベーティブな製品開発を続けて、未来のモビリティ社会に対して、よりスマートで、サステイナブルで、安全性を担保したカタチで皆さまのためになる製品を作り続けていくかを考えていきたい」との意気込みを語った。
グッドイヤーブースでは、このほかにも日本初公開となる未来を想像した空飛ぶ自動車用に設計されたコンセプトタイヤ「グッドイヤー エアロ」、サイドウォール内に苔を生息させるコンセプトタイヤ「グッドイヤー オキシジェン」を展示。「“Freedom to Move”-モビリティの未来はもっと自由だ-」をテーマに、多様なモビリティの社会への新たな取り組みを紹介している。
