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グッドイヤー、オールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤの新製品2種類も紹介した2018年下期戦略発表会

2018年7月30日 開催

2018年下期戦略発表会のフォトセッションに収まる日本グッドイヤーの金原雄次郎代表取締役社長(左)、ザ・グッドイヤー・アジア太平洋地区・製品開発担当副社長のデイビッド・ザンジグ氏(中)、日本グッドイヤー マーケティング本部マーケティング本部長の有田俊介氏(右)

 日本グッドイヤーは7月30日、今後の商品戦略を中心とした「2018年下期戦略発表会」を開催した。

 発表会の冒頭に登壇した日本グッドイヤーの金原雄次郎代表取締役社長は、「今年は全国的に冬が長引き、夏タイヤへの履き替え時期が遅れました。それと、昨年の上期にタイヤの値上げがあった影響も受けて、タイヤ業界全体の需要は前年を下まわっています。しかし、日本グッドイヤーは、夏タイヤと冬タイヤを含めて前年並みを達成しています。また、1月下旬には都心で13cmの積雪を記録したこともあり、オールシーズンタイヤの販売は対前年比で154%と伸びています」と語り、下期の戦略を発表する前に上期の動向を簡単に振り返った。

会見の冒頭でスピーチを行なった金原雄次郎代表取締役社長

 続けて金原社長は、「下期の戦略としては昨年同様となりますが、冬タイヤの選択肢として2つのソリューションを提案します。まずは、当社のプレミアムスタッドレスタイヤとなる『ICE NAVI 7』です。20年の歴史に裏打ちされたアイスナビシリーズの集大成として昨シーズンに市場導入を行なったモデルになります。とくに氷上での性能面に優れていて、好評を得ています。今冬には2サイズを追加し、合計で69サイズをラインアップします。サイズバリエーションが拡がったことで、日本市場で使用されているタイヤの98%をカバーすることになります」。

「もう1つの選択肢が、グッドイヤーがパイオニアとなるオールシーズンタイヤです。一昨年に44サイズにバリエーションを拡充した『Vector 4 Seasons Hybrid(ベクター フォー シーズンズ ハイブリッド)』によって、オールシーズンタイヤの認知度は拡大しています。履き替え不要、保管場所も不要、経済的というシンプルで分かりやすいベネフィットを引き続き訴求していきます。そのため、今冬には近年需要が伸びているSUV向けのサイズをカバーする新商品『Assurance WeatherReady(アシュランス ウェザーレディー)』を導入します。ベクター フォー シーズンズと新商品のウェザーレディーを合わせることでサイズバリエーションは57となり、軽自動車から大型SUVまでカバーすることになります。スタッドレスタイヤ、オールシーズンタイヤともにラインアップとサイズバリエーションを拡充することで、より多くのお客さまのニーズに合った商品を選択してもらえます」とコメント。昨今の日本市場でオールシーズンタイヤの認知度を上げたベクター フォー シーズンズ ハイブリッドとは異なるSUV向けの新商品を導入すると発表した。

オールシーズンタイヤへの関心は年々高まっていて、販売本数も向上している
オールシーズンタイヤへの関心は非降雪地域で高いとの分析
2018年下期戦略発表会では、プレミアムスタッドレスタイヤ「ICE NAVI 7」の販売拡張とともに、新商品「アシュアランス ウェザーレディー」の導入が発表された
新商品「アシュアランス ウェザーレディー」の説明を行なった、グッドイヤーアジア太平洋地区・製品開発担当副社長のデイビッド・ザンジグ氏

 新商品のオールシーズンタイヤとなる「アシュアランス ウェザーレディー」については、ザ・グッドイヤー・アジア太平洋地区・製品開発担当副社長のデイビッド・ザンジグ氏が解説を行なった。

新製品のアシュアランス ウェザーレディー
アシュアランス ウェザーレディーのトレッドパターンなど
アシュアランス ウェザーレディーにもスノーフレークマークが入っているので、冬タイヤ規制が行なわれている道路でも通行できる
展示品のサイズは225/65 R17 102H。215/65 R16~235/55 R20の計13サイズが8月1日から発売される

「アシュアランス ウェザーレディーに使用する新しいコンパウンドは、従来の石油を原料にしたオイルに代わって、大豆を原料としたオイルを適用しています。この『大豆オイルテクノロジー』を使うことによって低温でも柔軟性を保つことができ、氷上でのパフォーマンスも向上。ドライやウエットでのグリップも高まっています。また、植物系のオイルによって石油の使用量を60%低減できます」とザンジグ氏は説明し、トレッドゴムに採用するコンパウンドを植物由来にオイルに代えることで、低温から高温のあらゆる路面状況で高いトラクション性能を確保するとともに、環境性能にも配慮しているとした。

 アシュアランス ウェザーレディーのトレッドパターンは非対称となっていて、アウト側のリブには「エボルビングトラクショングルーブ」が配置されている。このグルーブは排水性を高める機能を持っていて、新品の状態では溝が深く、摩耗が進むと溝が拡がっていく。これによってタイヤが摩耗していっても排水性が保たれる仕組みとなっているそうだ。また、ショルダー部のサイプに配置された「3D トレッドテクノロジー」によってブロックの倒れ込みを抑え、降雪時はエッジ効果、ドライコンディションではグリップ向上を果たす。そして、「アシンメトリックトレッドパターン」や「スイーピングトレッドグルーブ」「ジグザグバイティングエッジ」などのパターンを採用することで、全天候で優れたパフォーマンスを生み出している。

アシュアランス ウェザーレディーの製品特徴。トレッドパターンは非対称で、ウエットコンディションでの高い排水性、雪道や氷上でのトラクション性能を確保している

 最後にザンジグ氏は「アシュアランス ウェザーレディーとベクター フォー シーズンズを比べると、冬タイヤとしての性能は同等で、夏タイヤの性能では静粛性やハーシュネスの低減が顕著です。まず2018年は、17インチ以上を中心とした13サイズを導入します。2モデルのオールシーズンタイヤを用意することで、国内で使用されるタイヤの89%のカバー率となります。グッドイヤーはオールシーズンタイヤのマーケットリーダーとして、お客さまが必ずや満足してくれると考えています」と語った。

アシュアランス ウェザーレディーとベクター フォー シーズンズ ハイブリッドの性能を比較したレーダーチャート
アシュアランス ウェザーレディーは16インチから20インチの設定で、サイズラインアップは13種類
ベクター フォー シーズンズとアシュアランス ウェザーレディーの2モデルを合わせることで、合計57サイズが用意される。これにより、国内タイヤ市場の89%をカバーできることになる

 オールシーズンタイヤの新製品となったSUV向けのアシュアランス ウェザーレディーは、16インチから20インチの設定で、日本市場ではまず13サイズが2018年モデルとして販売される。首都圏などの非降雪地域では、オールシーズンタイヤを履くことによって冬でも履き替えが不要となることから多くのユーザーが興味を示していて、実際に購入している。これまで手薄だったSUV向けのラインアップが増えることで、よりいっそうオールシーズンタイヤの支持率は高まることになる。

グッドイヤーではオールシーズンタイヤのパイオニアとして、1977年からラジアルタイヤのオールシーズンタイヤモデルを販売
欧州市場が販売のメインとなっているベクター フォー シーズンズは、欧州各国で高い評価を得ている
北米市場ではオールシーズンタイヤが約70%のシェアを誇る
北米ではアシュアランスとイーグルのブランドでオールシーズンタイヤを用意
日本国内のオールシーズンタイヤ市場は、2013年に対して36%の向上
2016年に市場導入したベクター フォー シーズンズによってオールシーズンタイヤの知名度は飛躍的に上がった
オールシーズンタイヤは夏冬ともに多くのメリットがあるとアピール
「175/55 R15 77Q」と「215/65 R17 99Q」の2サイズを追加したプレミアムスタッドレスタイヤの「ICE NAVI 7」
2016年にサイズ展開を拡充したベクター フォー シーズンズ ハイブリッド
発表会場にはこれまでにリリースした「歴代オールシーズンタイヤ」も展示されていた