イベントレポート 東京オートサロン 2023

カーボンニュートラルがテーマの「AUTO SALON TECH 2023」 次世代動力源のクルマやバッテリ着脱システムなど展示

2023年1月13日~15日 開催

「AUTO SALON TECH 2023」

 1月13日~15日に開催されている東京オートサロン2023では、カーボンニュートラルをテーマにした「AUTO SALON TECH 2023」の展示を行なっている。“カーボンニュートラル challenge!”と題して、次世代の動力源を搭載する車両展示のほか、ホンダのバッテリをユニットごと交換して使う「e:TECHNOLOGY」、TOM’Sの電動レーシングカートなどを展示した。

 この展示は2020年に1回目の展示を行ない、今回が2回目。自動車業界ではカーボンニュートラルに取り組んでいる中、一般の人よりもクルマと接触する機会が多いオートサロン入場者に対して、カーボンニュートラルに関する知識を持ってもらおうという狙いのもと開催している。

 展示は純電気自動車のBEV、ハイブリッドのHEV、プラグインハイブリッドのPHEV、水素燃料電池のFCEVといった次世代動力のクルマの代表的なものを展示。従来ながらのエンジン車の「ICE」ではバイオディーゼル燃料を使いカーボンニュートラルを目指す「マツダ CX-60 BIO FUEL」を展示した。

BEVのフォルクスワーゲン「ID.4」
話題の軽自動車のEV、日産「サクラ」
ハイブリッド車のホンダ「ZR-V」
三菱自動車「アウトランダー」はPHEV
カローラクロスのFCEV仕様「カローラ クロス H2 CONCEPT」
FCEVではもう1台、トヨタグランエースの水素仕様を展示。エンジンの騒音なく燃料電池で発電した電気で移動オフィス車として提案した
ICE車でカーボンニュートラルは「マツダ CX-60 BIO FUEL」

 また、EVでもモータースポーツをする取り組みとして、レース仕様のテスラ「ロードスター」とテスラ「モデル3」、さらに移動式の充電器を展示した。

モータースポーツ参戦仕様のテスラ「モデル3」
モータースポーツ参戦仕様のテスラ「ロードスター」
レース会場などへ電源車とともに運べる移動式充電器

 ホンダはすでに2輪車ではビジネスバイクの分野で利用が始まっている着脱式のバッテリパック「Honda Mobile Power Pack」の展示も行なった。バイク、バッテリ交換ステーション、ボータブルバッテリ、そして電動レーシングカートのバッテリまでの活用が展示された。

ホンダはHonda e:TECHNOLOGYのブースとして着脱式のバッテリパック「Honda Mobile Power Pack」を中心とした展示を行なった
着脱式バッテリを使う電動バイクとポータブルバッテリ
着脱式のバッテリパック「Honda Mobile Power Pack」
バイクはシート下にバッテリを格納
「Honda Mobile Power Pack」を使うポータブルバッテリ
電動レーシングカートにも「Honda Mobile Power Pack」が使える
バッテリが簡単に着脱できる

 TOM’Sは自社開発の電動レーシングカートを展示。全日本カート選手権EV部門で使われる25kW出力の「EV KC22」に加え、出力別や乗車人数別に複数のカートを展示した。さらに、シミュレーターも展示されている。

TOM’Sは自社開発の電動レーシングカートを展示
全日本カート選手権EV部門で使われる25kW出力の「EV KC-22」
こちらは1.5kW出力のジュニア用電動カート「EV KJ-22」
正田拓也