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メルセデス・ベンツ、クーペライクな曲線美が特徴的な新型「Eクラス ステーションワゴン」発表会

11月30日~12月25日にメルセデス・ベンツ コネクションでクリスマスイベント開催

新型Eクラス ステーションワゴンとメルセデス・ベンツ日本株式会社 代表取締役社長兼CEOの上野金太郎氏

 メルセデス・ベンツ日本は11月29日、Eクラスの派生モデルである新型「Eクラス ステーションワゴン」を発売。同日、新型Eクラス ステーションワゴンの発表会を都内で開催した。

 新型Eクラス ステーションワゴンは、クーペライクな曲線美をリアエンドに取り入れたスタイリッシュなエクステリアと、Sクラス譲りの上質なインテリアを備えたモデル。直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ターボエンジンの「E 200」「E 250」(この2モデルは出力が異なる)、直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ディーゼルターボエンジンの「E 220 d」、V型6気筒 3.5リッター直噴ツインターボエンジンの「E 400」とともに、シリーズ最強となるV型6気筒 3.0リッター直噴ツインターボエンジンの「メルセデスAMG E 43 4MATIC ステーションワゴン」を設定し、モデルによって「アバンギャルド」「アバンギャルド スポーツ」「エクスクルーシブ」というデザインの異なる3種類を展開する。

 ボディサイズはセダンモデルから10mm長く、10mm高い4940×1850×1465mm(全長×全幅×全高。E 200 アバンギャルド比)。車両重量は80kg増となる1750kgとなっている。

 ラゲッジルームは、リアサスペンションの取付位置をステーションワゴン専用とすることでフラットな荷室空間を実現。後席は40:20:40の分割可倒方式を採用し、後席バックレストはラゲッジルームのスイッチなどで簡単に倒すことができ、後席すべてを倒すことで最大1820L(VDA方式)のスペースが出現する。

 また、全モデルに「EASY-PACK自動開閉テールゲート」を標準装備し、運転席やエレクトロニックキーのスイッチで自動開閉できるほか、テールゲート部のスイッチでも自動的に閉めることができる。さらに両手がふさがっている時でも、リアバンパーの下側に足を近づけることでセンサーが感知して、手を使わずにテールゲートを開閉することができる「フットトランクオープナー(テールゲート自動開閉機能)」も備えて利便性を高めている。

 そのほか、全モデルに電子制御式のセルフレベリング機能付きエアサスペンションを装備。一定の車高を維持しながら乗車人数や積載状況によって生じる車体姿勢の変化を補正し、常に変わらないハンドリング性能を実現したという。

11月29日に発売となった新型「Eクラス ステーションワゴン」。写真はV型6気筒 3.5リッター直噴ツインターボエンジンに9速ATを組み合わせる「E 400 4MATIC ステーションワゴン エクスクルーシブ」(1050万円)で、ボディサイズは4940×1850×1465mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2940mm
新型Eクラス ステーションワゴンのうち、「E 400 4MATIC ステーションワゴン エクスクルーシブ」のみボンネット上にスリーポインテッドスターマスコットを配する。現行Sクラスはボンネット上にスリーポインテッドスターマスコットを配しており、「E 400 4MATIC ステーションワゴン エクスクルーシブ」がSクラスにもっとも近い存在であることからこのレイアウトになっているという
足下は18インチアルミホイールにピレリ製タイヤ(245/45 R18)の組み合わせ
「E 400 4MATIC ステーションワゴン エクスクルーシブ」が搭載するV型6気筒DOHC 3.5リッター直噴ツインターボエンジンは最高出力245kW(333PS)/5250-6000rpm、最大トルク480Nm(48.9kgm)/1200-4000rpmを発生。JC08モード燃費は11.1km/L
フラットなラゲッジルームは後席すべてを倒すことで最大1820L(VDA方式)のスペースを生み出すことができる。手を使わずにテールゲートを開閉することができる「フットトランクオープナー(テールゲート自動開閉機能)」はステーションワゴン全車に標準装備
こちらは直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ディーゼルターボエンジンに9速ATを組み合わせる「E 220 d ステーションワゴン アバンギャルド スポーツ(本革仕様)」(832万円)
直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ディーゼルターボエンジンの最高出力は143kW(194PS)/3800rpm、最大トルク400Nm(40.8kgm)/1600-2800rpmを発生し、JC08モード燃費は20.0km/L
足下は19インチアルミホイールにミシュラン製タイヤ(フロント245/40 R19、リア275/35 R19)の組み合わせ
インテリアではブラックのレザーシートを採用
メルセデス・ベンツ日本株式会社 代表取締役社長兼CEOの上野金太郎氏

 発表会ではメルセデス・ベンツ日本 代表取締役社長兼CEOの上野金太郎氏が登壇。上野氏は冒頭に2016年を振り返り、「年初より多数のSUVモデルやクーペ、カブリオレといったスペシャリティモデルを続々と発表できて大変恵まれた年だった。とくに中核モデルの新型Eクラスを7月に赤坂迎賓館でお披露目でき、その革新的な完全自動運転につながる技術を紹介できたことを大変誇らしく思っている。今のところ販売も好調で、過去最高を記録した昨年をもしかしたら上回ることができるのではないかと期待している」とコメント。

 そして新型Eクラス ステーションワゴンについては、「Eクラス ステーションワゴンは1978年に発表されて以来、累計で100万台以上販売されたベストセラーモデル。日本ではとくに人気が高く、(販売した)先代Eクラスの約3割をステーションワゴンが占めた。もともとメルセデスのステーションワゴンは“T-Model”と名付けられ、このTはTourlismとTransportに由来する。Eクラス セダンのよさはそのままに、大容量のラゲッジスペースを備えたスタイリッシュかつスポーティなワゴンとして多目的にお使いいただけるモデル」と評するとともに、「新型Eクラス ステーションワゴンのエクステリアは、クーペのように流れるプロポーションと力強いリアエンドによって構成され、Cd値0.28という優れた空力性能を実現している」とコメント。

 また、インテリアについては質感の高い素材を用いて上質に仕上げたことを述べるとともに、「使い方に合わせて使えるラゲッジスペースは、フラットなフロアと広い開口部により荷物の積み下ろしがしやすい。さらに後席を分割して倒せる方式を採用しており、長い荷物を積載しながら4名乗車ができるなど、さまざまなアレンジが可能になっている。例えば両手がふさがっているときでも、リアバンパーの下側に足を近づけることでセンサーが感知し、手を使わずにテールゲートを開閉できるフットトランクオープナー(テールゲート自動開閉機能)も装備した。さらに電子制御式のセルフレベリング機能を備えたリアエアサスペンションの搭載によって、乗車人数や積載量に関わらず一定の車高を維持し、卓越した乗り心地と運動性能を提供する」と述べたほか、「ワゴンはパッセンジャーエリアとラゲッジルームがつながっているため、走行時の騒音や振動が課題となる。そこで新型ではリアセクションを専用設計し、ボディ底面を補強することでボディ剛性を高め、さらにボディ各部に遮音材を多く備えるなど静粛性を高める対策も施している」と、ステーションワゴンならでの特徴について触れた。

 そのほか、7月に受注を開始したセダンモデルの「Eクラス」で実現した安全運転支援システム「ドライブパイロット」を新型Eクラス ステーションワゴンでも搭載したことに触れ、システム起動時に高速道路上で自動停止した場合、30秒以内(一般道は3秒以内)であれば自動再発進が可能なこと、前方車両を追従している際、ドライバーがウィンカーを2秒以上点滅させた場合に行き先の車線に車両がいないことを確認したうえで自動で車線を変更する「アクティブレーンチェンジングアシスト」や、走行中にドライバーが気を失うといった万が一の場合に、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」などを搭載していることについて紹介を行なっている。

Eクラス ステーションワゴンは1978年に発表されて以来、累計で100万台以上販売された
新型Eクラス ステーションワゴンは流麗なプロポーションを備えるとともに、Cd値0.28という優れた空力性能を実現
ラゲッジスペースは最大1820Lまで拡大できる
「フットトランクオープナー」により利便性を高めている
安全運転支援システム「ドライブパイロット」を新型Eクラス ステーションワゴンでも搭載
前方車両を追従している際、ドライバーがウィンカーを2秒以上点滅させた場合に行き先の車線に車両がいないことを確認したうえで自動で車線を変更する「アクティブレーンチェンジングアシスト」
走行中にドライバーが気を失うといった万が一の場合に、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」
エンジンバリエーション
メルセデス・ベンツ日本株式会社 カスタマー・エクスペリエンス部 部長のゲルティンガー剛氏

 なお、上野氏の後にマイクを託されたメルセデス・ベンツ日本 カスタマー・エクスペリエンス部 部長のゲルティンガー剛氏からは、メルセデス・ベンツのイベント型ブランド体験施設「メルセデス・ベンツ コネクション ネクストドア」での各種イベントなどについてのプレゼンテーションが行なわれた。

 同施設では、11月30日~12月25日の期間にクリスマスイベント「Star Garden(スター ガーデン)」を開催。この「Star Garden」では、生木で造られた世界最大級という直径10mの光り輝くリース(1万5000個のLEDで装飾)や、新しいセルフィー体験ができるカメラシェアリングサービス「PaN」、クリスマスならではのイルミネーションスポットを巡る特別な試乗体験に加え、クリスマス限定のフードやドリンクといったさまざまなコンテンツが用意されている。

最大高9m、最大傾斜角約45度の坂をGクラスで登っていく人気アトラクション「マウンテンクライム」がクリスマス特別仕様で登場。サンタクロースに扮したドライバーが上空へいざなってくれる
六本木周辺のイルミネーションスポットをメルセデス・ベンツのモデルでまわる期間限定サービス「ナイトクルーズ」。1日4組限定で、体験は無料
「Star Garden」期間中に提供されるフード。オリジナルのクリスマス期間限定ラーメン「流星麺」や、ドイツのクリスマスでお馴染みのカリーブルストなどが用意される