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伊ランボルギーニとMIT、未来のスーパー・スポーツのコンセプト「テルツォ・ミッレニオ」初披露

「蓄電システム」などの研究でMITと提携

2017年11月7日(現地時間) 発表

未来のスーパー・スポーツカーのデザイン・コンセプト「テルツォ・ミッレニオ(第三の千年紀)」

 伊ランボルギーニは11月7日(現地時間)、MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究所とのコラボレーションにより、電気で走る未来のスーパー・スポーツカーのデザイン・コンセプト「テルツォ・ミッレニオ(第三の千年紀)」を初披露した。

 公開されたテルツォ・ミッレニオには、従来のバッテリーではなく、スーパーキャパシタの装備を検討。ランボルギーニでは、スーパー・スポーツカーの未来について「蓄電システム」「革新素材」「推進装置」「先見的なデザイン」「エモーション」の5つの技術的側面から取り組むとしている。

「蓄電システム」と「革新素材」については、マサチューセッツ工科大学 化学科のミルセア・ディンカ教授率いるディンカ研究所と、同大学機械工学科のアナスタシオス・ジョン・ハート教授率いるメカノ合成グループの2つの研究所と提携して進められる。

 ディンカ教授とのコラボレーションでは、スーパーキャパシタの持つ高出力、電力の放出と回収、長寿命を維持しながら、現在のテクノロジーの限界を克服して従来のバッテリーのエネルギー密度との差を縮めることを目指すとしている。

 アウトモビリ・ランボルギーニが資金の大部分を提供するこれらの共同プロジェクトにおいて、蓄電システムと材料科学における革新的なイノベーションの実現を目的とする。

 アウトモビリ・ランボルギーニCEOのステファノ・ドメニカリ氏は「ちょうど1年前にマサチューセッツ工科大学でMIT・イタリア・プログラムの契約を結び、第三の千年紀におけるスーパー・スポーツカーの未来の重要な1ページを記すプロジェクトを立ち上げるため、両者の間で共同作業をスタートさせました。当社R&D部門にとってMITとのコラボレーションは、ランボルギーニが得意としてきた“スーパー・スポーツカーのルールを書き換える”この上ない機会です。今日、エキサイティングで先進的なコンセプト・カーを披露いたします。将来を見据え、現在は不可能とされていることを形作っていくことに、わたしたちはやりがいを感じます。ランボルギーニは常に、次世代の夢を創造していかなくてはなりません」とコメントしている。