ニュース
ランボルギーニ、“初の5シータースーパースポーツカー”新型SUV「ウルス」発表会
家族や友人とバカンスを楽しめるランボルギーニ。税別2574万円
2018年2月7日 00:00
- 2018年2月6日 開催
- 2574万円(税別)
ランボルギーニ ジャパンは2月6日、同社初の5シーターSUVとなる新型「ウルス」の発表会を都内で開催した。発売は今春で、日本での価格は2574万円(税別)。
2017年12月に世界初公開され、今回日本初上陸となった新型ウルスは、5112×2016×1638mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース3003mmという体躯を備え、パワートレーンには同社初のターボエンジンとなるV型8気筒4.0リッターツインターボに8速ATを組み合わせ、4輪を駆動。最高出力478kW(650PS)/6000rpm、最大トルク850Nm/2250-4500rpmを発生するとともに、0-100km/h加速3.6秒、0-200km/h加速12.8秒、最高速305km/hというスペックを誇る。
4WDシステムの駆動力配分は標準でフロント40:リア60となるが、状況に応じてフロントに最大70%、リアに最大87%配分される。乾燥重量2200kgというヘビーウェイトボディのストッピングパワーを高めるべく、ブレーキシステムにはカーボン・セラミック・ブレーキ(CCB)を標準装備。市販ブレーキの中で最大というカーボンセラミックディスクのサイズはフロントφ440×40mm、リアφ370×30mm。キャリパーはフロントがアルミニウム製の10ピストン、リアが鋳鉄製の6ピストンとなる。
また、「アヴェンタドール S」で導入されたリアホイールステアリングを採用。これは車速と選択したドライブモードに応じて最大で±3.0度のリアステアリング角を設けるというもので、低速時は後輪が前輪のアングルの反対を向いてホイールベースを最大600mm相当短縮する効果を得る。高速時は後輪が前輪と同じ方向に切れ、ホイールベースを最大600mm長くする効果を得て安定性を高めるとともに、最適なドライビングダイナミクスを実現するという。
エクステリアでは全体の3分の2がボディ、3分の1が窓という同社スーパースポーツカーの伝統の比率を踏襲するとともに、「カウンタック」で初めて採用されたダイナミックな斜めのボンネットフードライン、六角形のテーマを表す大きなエアインテーク、流線型で細長いY字形LEDヘッドライトなどを採用。また、前方から後方に向かって傾斜していくルーフラインや傾斜の鋭いフロントガラス、ランボルギーニ初のSUV「LM002」やカウンタックからデザインを受け継いだ六角形のホイールアーチ、同社のレースカーにインスパイアされた円形のダブルエグゾーストパイプなどによってスーパースポーツカーであることを強調している。
一方、5座または4座(4座はオプション)から選べるインテリアでは、エアベントやドアハンドル、カップホルダーやエアバッグモジュールなどにランボルギーニのテーマである六角形を採用するとともに、低いドライビングポジションを特徴とする。ラゲッジスペースは通常は616L(5座仕様。4座仕様は574L)となるが、後席を倒すことで1596Lまで拡大することができる。
センターコンソールには「Tamburo ドライブモード・セレクター」が配置され、路面状態やドライバーの好みに応じて「STRADA」「SPORT」「CORSA」「NEVE(雪上)」モードから選択可能。オプションで「TERRA(オフロード)」と「SABBIA(砂漠)」という2つのオフロードモードも用意。STRADAモードでは速度に応じて車高が変わり快適性を高める一方、SPORTモードでは車高が低くなり、安定性と正確さを確保。CORSAモードではパフォーマンス志向になり、NEVE、TERRA、SABBIAというオフロードモードでは地上高を高くすることで障害物を安全に乗り越えることができるという。
そのほか、ウルスではミリ波レーダーとカメラ、前後のパーキングセンサーで構成される先進運転支援システムをブランドで初採用し、ACC(アダプティブクルーズコントロール)のほか衝突を防止・緩和するPreCognitionシステム、オートハイビーム機能などが利用できる。
発表会にはアウトモビリ・ランボルギーニ アジア太平洋地区 ゼネラルマネージャーのアンドレア・バルディ氏、チーフ・テクニカル・オフィサーのマウリツィオ・レッジャーニ氏、チェアマン&チーフ・テクニカル・オフィサーのステファノ・ドメニカリ氏が登壇して新型ウルスのアピールを行なった。
車両概要について説明を行なったレッジャーニ氏は冒頭、新型ウルスについて「私たちはSUVというまったく新しい領域のセグメントに参入することになりました。最初にランボルギーニにとって欠かせないドライビングエモーションという要素とともに、日常使いのしやすさを考えました。また、友人や家族と楽しめるランボルギーニというのが必須条件となったのです」とコメント。
そしてブランド初採用のターボエンジンについて「あらゆる障害を克服するためにターボを採用し、非常に分厚いトルクを低回転から生み出すことに成功しました。それだけでなく、V8の4.0リッターエンジンを採用することでSUVセグメントでクラス最高の650PSを発生し、最大トルク850Nmを2250rpmという低回転から生み出すのが特徴になります」と述べるとともに、パワーウェイトレシオが3.38kg/PSであること、4輪駆動や4輪操舵、トルクベクタリング機能を備えたことをアピールした。