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【人とくるまのテクノロジー展 2018 名古屋】エアレスタイヤの同乗試乗もある自動車技術展がポートメッセなごやで開幕

オープニングセレモニーで自動車技術会の坂本会長らがあいさつ

2018年7月11日~13日 開催

入場料:無料(登録制)

会場内を視察する名古屋市長 河村たかし氏

 愛知県名古屋市のポートメッセなごやで7月11日、自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展 2018 名古屋」が開幕した。会期は7月11日~13日の3日間。入場料は無料で登録制となっている。開催初日の7月11日9時40分から、自動車技術会 会長の坂本秀行氏や名古屋市長 河村たかし氏らが出席するオープニングセレモニーが行なわれた。

 セレモニーでは、主催者を代表して自動車技術会 会長の坂本秀行氏があいさつ。名古屋での開催について坂本氏は「本年は前年を上回る366社の出展社とともに開催する運びとなりました。人とくるまのテクノロジー展は約25年の年月を経て、自動車技術者のための重要なイベントして認識されるようになりました。最大の特徴は、自動車技術者、研究者が業界に関わる皆さまと技術の論議をし、交流する場となっていること。名古屋では4回目の開催となり、開発現場の最前線で活躍されている技術者が大勢集まり、モノづくりの集積地である中部地区での開催にあたっては、モノづくりに焦点を当てながらそれを支える、知恵、技、匠をキーワードに企画を進めてきました」と、中部地区で開催する意義を語った。

 続けて会場内の見どころとして、企業が出展する展示物のみならず、講演会や試乗会などを用意していると紹介。坂本氏は「本年も見て、触れて、聞いて、体験することをつうじて、多くの皆さまに最新の自動車技術とその素晴らしさをお伝えし、来場者の皆さまの新しい発見と挑戦に寄与し、自動車産業全体のさらなるレベルアップにつながることを期待しております」と述べた。

公益社団法人 自動車技術会 会長の坂本秀行氏
「NSX」「シビック TYPE R(MT車)」「N-BOX カスタム」「リーフ」「セレナ e-POWER」「86GR(MT車)」「LS500h」「XV」「コペン」「エクリプス クロス」「CX-8」「スイフトスポーツ(MT車)」が用意される試乗会
往年の名車同乗体験
東洋ゴム工業の近未来型エアレスコンセプトタイヤ「noair(ノアイア)」の同乗試乗も実施
空気充填不要のエアレスタイヤ「noair(ノアイア)」とタイヤ空洞共鳴音を効果的に低減する独自デバイスを出展した東洋ゴム工業の展示
企画展示「モノづくりニッポン、未来を拓く“知恵・技・匠”」
全日本学生フォーミュラ大会の車両展示
名古屋市長 河村たかし氏

 一方、来賓として登壇した地元の名古屋市長 河村たかし氏は「自動車技術によって日本が支えられているのは間違いのない事実。名古屋港の貿易黒字が7兆円、第2位が横浜の3兆円で、その半分は自動車です。したがって税金も、名古屋市が国に上納する税金は1兆5000億円、地方交付税でもらうのが50~60億円、いわゆる補助金となる交付金が1000億円。上納率ナンバーワン都市は名古屋で、第2位が川崎、第3位が大阪です。それもこれもみんな、ほぼ半分が自動車ということで、今日集まった人たちが日本を支えているといって間違いない」とあいさつ。

 さらに、テスラが上海に工場を建設したニュースに触れ、河村氏は「自動車業界はどえらい転換期を迎えており、この地域が世界のフロントランナーとして走り続けるためにも、名古屋も必要な投資をやっていきますので、ご提案を待っています」と話した。

オープニングセレモニー出席者によるテープカット

「人とくるまのテクノロジー展 2018 名古屋」

開催期間:7月11日~13日
会場:ポートメッセなごや(愛知県名古屋市港区金城ふ頭2-2)
入場料:無料(登録制)