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自工会、2020年7月に「レベル4自動運転」の実証を羽田空港地域など都内3エリアで実施

10社から計約80台が参加。試乗イベントも実施

2018年9月20日 発表

9月20日に開催された自工会 9月度定例会長記者会見でコメントする豊田章男会長

 日本自動車工業会(自工会)は9月20日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会を控えた2020年7月に、都内の3エリアで自動運転実証を実施すると発表した。

 7月6日~12日に「羽田空港地域」「羽田から臨海副都心・都心部」「臨海副都心地域」の3エリアで行なわれるこの実証では、自工会の加盟会社10社(スズキ、スバル、ダイハツ工業、トヨタ自動車、日産自動車、日野自動車、本田技研工業、マツダ、三菱自動車工業、ヤマハ発動機)が参画。内閣府が推進するSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の「自動運転(システムとサービスの拡張)」実証とも連携し、各社が用意する自動運転レベル2~4に相当する自動運転車両 計約80台によって実証が行なわれる。

 実証内容は、羽田空港地域が「公共交通機関であるバスをモデルケースとした実証・デモ」、羽田空港から臨海副都心・都心部が「高速道でのインフラ連携の実証・デモ」、臨海副都心地域が「交通量の多い混合交通の公道における自動運転や緊急停止、多様なタイプの自動運転車両による実証・デモ(乗用車、小型モビリティなど)」を予定。試乗イベントの開催も予定されており、内容の詳細は確定次第告知される。

 なお、この実証で用意される自動運転車両のレベル4は「SAE J3016 レベル4」の「高度運転自動化」に相当するが、安全性に配慮してドライバーが乗車して実施される。

 この発表内で日本自動車工業会 会長の豊田章男氏は「自動運転によって『交通事故ゼロ社会』『全ての人が自由に楽しく移動できる社会』の実現を目指していくことは、全メーカー共通の願いです。自動運転実証では、インフラ協調など、協調領域の取り組みを自工会としてリードし、業界一丸となって推進していきます。東京オリンピック・パラリンピック開催年である2020年に、『先進モビリティ社会、日本』の一端を世界中の方にご体感いただき、その先のモビリティ社会への期待感を膨らませていただく場にしていきたいと考えています」とコメントしている。