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内閣府とNEDO、「自動運転のある未来のショーケース」を東京・有明TFTホールで開催。自動運転バスに試乗可能
2月7日まで開催
2019年2月6日 19:36
- 2019年2月6日~7日 開催
- 入場無料
内閣府とNEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、東京都江東区にある東京・有明TFTホールで「自動運転のある未来のショーケース~あらゆる人に移動の自由を~」と題して、産学官が連携しつつ5年をかけて研究開発を進めていた自動走行システムについての実証実験や成果を発表するイベントを2月6日~7日に開催している。入場料は無料。
また、このイベントでは、今後も続くSIP第2期に向けた新たな課題や、Society 5.0(経済発展と社会的課題の解決を両立する社会)時代における自動運転の未来像なども紹介している。
屋内スペースでは専門家によるガイドツアー、ダイナミックマップの体験型デモ、ドライビングシミュレーターによる運転引き継ぎ体験などが用意されている。
そして、屋外エリアでは自動運転バスの試乗ができ、ここでは自動運転のバスがプラットフォームへぴったりと付けて停車する正着制御体験に加え、交差点でのインフラによる歩行者検知の技術を体験するコーナーもある。
イベントは2月7日まで一般公開されている。公開時間は10時~17時で場所はTFTホール(東京都江東区有明3-4-10 TFTビル西館2F)だ。平日の開催ではあるが、時間が取れる方は最先端の交通技術を体験しに出かけてみてはいかがだろうか。
この「自動運転のある未来のショーケース~あらゆる人に移動の自由を~」は2月6日から開催されているが、初日の午前は一般公開に先がけて報道向けの公開時間が設けられた。この時間ではプログラムディレクターの葛巻清吾氏からSIPの取り組みについて簡単な説明があった。
葛巻氏は「SIPは2014年から約5年間やってまいりました。SIPは産官学で取り組んでいるもので、研究開発から実用化までを手がけるプロジェクトです。SIPには11のテーマがあり、その1つが自動運転です。2014年に始まった当時は、今ではよく耳にするレベルの定義もなかったので、最初はわれわれの中でもなかなか話が噛み合わないこともありました。研究では主に協調の部分をそれぞれの役割のなか“しっかりやりましょう”ということで取り組んできました。今日の展示には自動運転のクルマが飾ってあるわけではありません。そういう面では自動運転のイベントらしさを感じにくいかもしれませんが、展示している各ゾーンの技術はそれぞれが協調することで自動運転の実現につながるものです。ぜひ、ご覧になっていただければと思います」と語った。
今回は、報道向けに自動運転バスの公道試乗の機会があったので試乗してきた。この試乗ではバス停での高精度な停車制御である正着制御と自動運転での発進、そしてバスの運行をスムーズに行なうための「PTPS(公共車両優先システム)」の信号制御デモを行なう予定となっていた。このうち、正着制御は3回ほどの仮設バス停への停車時すべてでバスとプラットフォームの間隔がほぼ5cm以下で停車。非常に精度が高いことを証明した。
ただ、信号制御のデモは当日の交通量が多かったため、機能を体験することができなかった。なお、現在、信号制御は光ビーコンと700MHz帯ITS無線路側機で制御しているが、SIP2期からは760MHz帯を利用した高度化PTPSを目指していくとのこと。