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国交省、無人自動運転移動サービスでガイドライン策定

遠隔地から運行状況を把握して安全性を確保

2018年6月26日 発表

無人自動運転移動サービスを導入するバス・タクシー事業者のためのガイドラインの基本的な考え方

 国土交通省は6月26日、無人自動運転移動サービスを導入するバス・タクシー事業者のためのガイドラインを策定して公表した。ガイドラインでは、事業者は遠隔地から自動運転車の状況把握をするなど、運転者が車内にいる場合と同等の安全性や利便性を確保することなどが示された。

 公開されたガイドラインは、事業者が車内に運転者の不在となる自動運転車で旅客運送を行なう場合に、安全性や利便性を確保するために対応すべき事項について検討していく際に必要となる基本的な考え方を示すもの。

 2020年の実現を目指している、限定地域での無人自動運転移動サービス(レベル4)においては、事業者は運転者が車内にいる場合と同等の安全性や利便性を確保することが必要であるとガイドラインで定めた。

 具体的には、事業者が遠隔地から自動運転車の運行状況を把握して、非常時などの状況把握や対応などを行なうこととした。また、運転者以外の乗務員が必要に応じて同乗して、非常時などの状況把握や対応などを行なうとしている。

 同省は、同ガイドラインの策定により限定地域での無人自動運転移動サービスの実現に向けて、その安全性や利便性の確保を図っていくとしている。