【JAF鈴鹿グランプリ 2018】WTCR、レース1はアルファ ロメオが初優勝

ケビン・チェッコン選手（31号車 Alfa Romeo Giulietta TCR）

「2018年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 最終戦 第17回JAF鈴鹿グランプリ」が10月26日～10月28日の3日間、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキット 国際レーシングコースで開催されている。10月27日は、同時開催されているFIA World Touring Car Cup（解説は別記事）のレース1で、アルファ ロメオがWTCRで初優勝した。

　WTCRは、12時半から行なわれたスーパーフォーミュラの予選（別記事参照）に続いて、14時から決勝レース1が行なわれた。

　レース1に優勝したのは予選2位からスタートしたケビン・チェッコン選手（31号車 Alfa Romeo Giulietta TCR）が、ポールポジションからスタートしたオーレリアン・コッテ選手（7号車 Peugeot 308 TCR）を1周目の終わりにオーバーテイクして優勝。2位はコッテ選手、3位はイヴァン・ミューラー選手（48号車 Hyundai i30 N TCR）。アルファ ロメオがWTCRで優勝するのはこれが初めて。

ケビン・チェッコン選手（31号車 Alfa Romeo Giulietta TCR）

2度のセーフティカーがでる荒れたレースの中、アルファ ロメオがWTCRで初優勝

　日本で初めてのWTCRのレースは、静かに始まった。スターティンググリッドからのスタンディングスタートだが、特に混乱もなくほとんど順位通りに1コーナーへ入っていった。

　レースが大きく動いたのは1周目の終わりの130R。ポールポジションからスタートしたオーレリアン・コッテ選手（7号車 Peugeot 308 TCR）が130Rでわずかにアウトに膨らんでコーナーに入っていったところを、2番手からスタートしたケビン・チェッコン選手（31号車 Alfa Romeo Giulietta TCR）が見逃さず、イン側に入ってオーバーテイクしていった。

オーレリアン・コッテ選手（7号車 Peugeot 308 TCR）

　レースはその1周目の終わりに2017年のWTCCチャンピオンであるテッド・ビョーク選手（11号車 Hyundai i30 N TCR）が日立オートモーティブシケインでイン側に設置されたタイヤパックに接触してなぎ倒してしまったため（ビョーク選手も車を壊してリタイヤ）、それを直すためのセーフティーカーが導入されることになった。これでレースは数周に渡りセーフティカー先導で続けられることになり、レースは予定されていた9周から10周へと延長になった。

　その後セーフティーカーは解除されたものの、7周目にヤン・エアラッシ選手（68号車 Honda Civic TCR）が130Rでスピンしてグラベルにつまかまり、こちらもリタイヤとなってしまった。その車両を排除するため再びセーフティカーがでて、結局レースはほとんどの間セーフティカー先導で進められることになってしまった。

　結局レースは残り2周でグリーンになって再開されたものの、そのまま順位の変動はなくゴールした。

ケビン・チェッコン選手（31号車 Alfa Romeo Giulietta TCR）

　優勝はチェッコン選手で、アルファ ロメオは2018年から始まったWTCRで初優勝を遂げることになった。2018年にWTCRに参戦している車両のうち、アルファ ロメオだけは勝ち星がなかったが、これで7メーカーすべての車両が優勝することになった。2位はコッテ選手（7号車 Peugeot 308 TCR）、3位はイヴァン・ミューラー選手（48号車 Hyundai i30 N TCR）となった。

オーレリアン・コッテ選手（7号車 Peugeot 308 TCR）

　ミューラー選手はこの結果で、8位に終わったガブリエレ・タルクィーニ選手（30号車 Hyundai i30 N TCR）とポイントで並ぶことになり、残りは日本ラウンドの2レース（第2レース、第3レース）とマカオの3レースだけとなった中で、ドライバーチャンピオン争いも白熱することになりそうだ。

イヴァン・ミューラー選手（48号車 Hyundai i30 N TCR）

WTCRレース1結果表