デンソー、羽田空港跡地に自動運転技術の試作開発・実証を行なう新拠点を2020年6月開設

新オフィスのイメージ

　デンソーは10月31日、羽田空港跡地エリアに自動運転技術の試作開発、実証を行なう新拠点を2020年6月に開設すると発表した。

　同社は、4月に東京都港区の品川駅近辺に自動運転領域の研究開発オフィス「Global R＆D Tokyo」を開設し、車両メーカー、大学や研究機関、スタートアップ企業などさまざまなパートナーとの連携、オープンイノベーションを強化。今回新たに開設する施設は、試作や車両整備を行なう開発棟と実証用のテスト路を持ち、品川で企画、研究開発する自動運転技術の試作開発、実証を羽田で行ない、東京エリアで完結できる体制を構築する。

　現在、羽田空港跡地は「羽田空港跡地第1ゾーン整備事業」として、大田区を中心に先端産業、文化産業の創造、発信基地となるべく整備が進められており、テスト路を備えたモビリティシステムの開発棟の開設はその一環となる。

　また、羽田エリアは国家戦略特区として、自動運転など公道実証において参加者や期間を限定して、既存の規制にとらわれることなく新しい技術などの実証を行なえる環境を整備することで、迅速な実証および規制改革につながるデータの収集を可能とする「サンドボックス制度」導入の検討が進められているほか、周辺には高度な技術や技能を持つ大田区のモノづくり企業が多数集結している。

　今後は特区制度の活用や、周辺のモノづくり企業とも連携することで、スピーディに試作開発、実証を行ない自動運転技術の実現を加速させるとしている。

新オフィス概要

所在地：東京都大田区羽田空港1丁目および羽田空港2丁目の各一部
開設時期：2020年6月（予定）
従業員数：約200人（開設時見込み）
機能：自動運転技術の試作開発、車両実証