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クボタ、米国のスタートアップ企業「FarmX」に出資。農業経営の高効率・収益化に貢献

2020年4月16日 発表

土壌センサーのデータ・位置情報の可視化イメージ

 クボタは4月16日、米国カリフォルニア州のスタートアップ企業「FarmX, Inc.」に出資したと発表した。FarmXへの出資により、米国などにおける農業経営の高効率・収益化に貢献していくという。

 FarmXはセンサーやAI技術に強みを持ち、灌漑自動化(作物にとって最適な給水の自動化)や作物の生育環境最適化・収量最大化のための一体型プラットフォームサービスを手掛ける米国のスタートアップ企業。

 クボタは社外パートナーとの連携によるオープンイノベーションの推進部門として、2019年6月に「イノベーションセンター」を設立。現在、2019年8月に出資したAdvanced Farm Technologies、1月に出資したAbundant Roboticsをはじめとした、スタートアップとの協業交渉を進めているという。

 その一環として、イノベーションセンターの注力領域である果樹・野菜・ブドウ・ナッツ農家においてニーズが高まっている「ほ場管理」に着目し、データ採取・解析・予測のための先進的なモデル構築およびAI技術、機械学習およびIoTセンサーを用いた作物管理サービスを手掛けるFarmXへの出資を決定したとのこと。

 今回の出資により、果樹・野菜・ブドウ・ナッツなどの領域における精密農業実現のためのプラットフォーム開発を強化するとともに、出資しているスタートアップ企業2社との連携も視野に入れ、米国等における農業経営の高効率・収益化に貢献していくとしている。