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ボルボ、SUV「XC40」「XC60」「XC90」のパワートレーン一新 48Vハイブリッド搭載で全車電動化

2020年8月25日 発売

XC40:409万円~649万円

XC60:639万円~949万円

XC90:834万円~1139万円

「XC40」にプラグインハイブリッドモデル「Recharge Plug-in Hybrid T5」を新設定

 ボルボ・カー・ジャパンは、コンパクトSUV「XC40」、プレミアム・ミッドサイズSUV「XC60」、フラグシップSUV「XC90」のパワートレーンを一新して発売した。価格はXC40が409万円~649万円、XC60が639万円~949万円、XC90が834万円~1139万円。

 今回、XC40にプラグインハイブリッドモデルを新設定。これにより、国内導入の全モデルにプラグインハイブリッドモデルが設定されることとなった。さらに、XC40、XC60、XC90はプラグインハイブリッドモデル以外の全車両を48Vハイブリッドモデルとすることで、内燃機関のみを搭載するモデルが廃止された。

XC40

 共通の仕様として、今回新たに180km/hの最高速度制限とケア・キー(搭載されるキー2本のうち1本)を導入。ボルボでは、新しいボルボ車に搭乗中における死亡者、または重傷者をゼロにすることを目指しているも、技術面だけでは死亡者や重傷者をゼロにできないことを認識しており、ドライバーの行動面にも焦点を当てている。

 その中で、自動車の速度超過が死亡重症事故の大きな原因の1つであることから、今回のXC40以降すべてのボルボ車の最高速度を180km/hキロに制限。また、ケア・キーを使用することにより、運転免許を取得したばかりの10代の若者など運転経験の浅い人や、高齢者が運転する際、また他人に貸し出す際などに、あらかじめクルマの最高速度を任意のより低い速度に制限可能。速度制限およびケア・キーはどちらもドライバーのより適切な行動をサポートすることで、交通事故による死傷者をゼロにすることを目指した取り組みによるものとしている。

 また、充実の先進安全および運転支援機能を全車標準装備。クルマ、人、サイクリストが混在する複雑な交通環境において、事故を未然に防ぐためにクルマにできる最善の対策として、先進の安全・運転支援機能「対向車対応機能」「歩行者・サイクリスト検知機能」「インターセクション・サポート(右折時対向車検知機能)」などを備える「City Safety(衝突回避・被害軽減ブレーキ・システム)」をはじめ、「全車速追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」「パイロット・アシスト(車線維持支援機能)」「ステアリングアシスト付BLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)」「衝突回避・被害軽減ブレーキ機能付CTA(クロス・トラフィック・アラート)」「ランオフロード・ミティゲーション(道路逸脱回避機能)」「オンカミング・レーン・ミティゲーション(対向車線衝突回避支援機能)」などを採用している。

 なお、3モデルともに新車一般保証を従来の3年間走行距離無制限から5年間走行距離無制限に延長。オーナーシップの安心感を高めた。

コンパクトSUV XC40

コンパクトSUV XC40

 従来の「T4」「T5」パワートレーンは廃止となり、新たに48Vハイブリッドモデル「B4」「B5」と、プラグインハイブリッドモデル「Recharge Plug-in Hybrid T5」を設定。

 Recharge Plug-in Hybrid T5は、ボルボの小型車向けプラットフォームCMA(コンパクト・モジューラー・アーキテクチャー)初のプラグインハイブリッドモデル。最高出力132kW(180PS)、最大トルク265Nm(27.0kgfm)を発生する新開発の3気筒 1.5リッター直噴ガソリンターボエンジンに、最高出力60kW、最大トルク160Nmを発生する電気モーターと、新開発の7速DCTを組み合わせることで、スムーズなドライブフィールと高効率を実現した2WD(FF)モデルとなる。EV走行のみによるゼロエミッション走行が可能で、プラグインレンジは45.6km。また、小排気量エンジンとモーター、7速DCTのコンビネーションによるハイブリッド走行時の燃料消費の最適化も図られている。

 新しいプロダクトラインとなる「Recharge(リチャージ)」は、「外部充電可能」という意味から今後導入されるBEV(電気自動車)とプラグインハイブリッドモデルの呼称として使用され、電動化を推進するボルボ・カーズを象徴する位置づけとなるとしている。

 XC40に導入されるB4/B5は、4気筒 2.0リッター直噴ターボエンジンに、48Vハイブリッドシステムを採用した高効率な新世代パワートレーン。ISGM(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター・モジュール)による回生ブレーキで発電した電力を48Vリチウムイオンバッテリーに蓄電し、エンジンの始動や動力補助を行なうハイブリッドシステムを搭載している。ISGMはバッテリーモジュールへの充電、エンジンの始動、車両出力補助ならびに制動に使用されるとともに、スターターモーターに代わりISGMによりエンジンの始動を行ない、アイドリングストップ後の再始動時におけるノイズやバイブレーションの大幅な低減と、より上質感のある走行性能を実現させた。

 エンジン本体は、第3世代Drive-E(ドライブイー)パワートレーンで、約90%ものパーツを新設計。優れた効率性と環境性能、コンパクトなデザインを実現し、新世代プラットフォームCMAとともに、高いレベルの衝突安全性能も考慮されている。シリンダーの表面処理の改良など、エンジン内部の摩擦(フリクション)低減を図るとともに、CDA(シリンダー・ディ・アクティベーション:気筒休止)システムを導入したことで、一定条件を満たした状態での2気筒走行が可能となり、燃費の向上を図った。また、車内外の騒音レベルを抑えるために、エキゾーストシステムをはじめとしたさまざまな機構の改良も実施されている。

 B4は最高出力145kW(197PS)、最大トルク300Nm(30.6kgfm)を発生する主力エンジンで、2WD(FF)モデルと4WDモデルが設定されている。B5は、最高出力184kW(250PS)、最大トルク350Nm(35.7kgfm)を発生する高出力エンジンで、4WDとの組み合わせにより、高い走行性能を実現している。

 そのほかにも、Momentumでは新たにLEDヘッドライト(アクティブベンディング機能付)を標準装備。また、インテリアカラー、およびマテリアルが変更された。R-Designでは、新たにharman/kardonプレミアムサウンド・オーディオシステムや、パワーテールゲート(ハンズフリー機能付)、ワイヤレス・スマートフォン・チャージなどが標準装備されるなど、装備を充実させた。

XC40のグレード・価格一覧

プレミアム・ミッドサイズSUV XC60

 従来の「D4」「T6」パワートレーンは廃止となり、4月に導入された48Vハイブリッドモデル「B5」に加え、電動スーパーチャージャーを搭載した「B6」を新たに追加。既存の「Twin EngineT8」は、Rechargeプロダクトラインの導入に伴い、グレード名が「Recharge Plug-in hybrid T8」に変更された。

プレミアム・ミッドサイズSUV XC60

 今回新たに導入するB6は、常用域での燃費向上と上質なドライビングフィールを実現する48Vハイブリッドテクノロジーを搭載し、幅広い回転域で豊かなトルクを生み出すターボチャージャーに加えて、低回転域でのレスポンスに優れる電動スーパーチャージャーを装着することで、最高出力220kW(300PS)、420Nm(42.8kgfm)を発生する高性能パワートレーン。他の48Vハイブリッドパワートレーンと同様に、ISGM(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター・モジュール)を搭載し、モーターによる回生ブレーキで発電した電力を48Vリチウムイオンバッテリーに蓄電し、エンジンの始動や動力補助を行なうハイブリッドシステムを搭載し、高出力と高効率を両立している。

 さらに、Recharge plug-in hybridに、プラグインハイブリットモデルのエントリーグレードとして戦略的な価格設定を実現する「Inscription Expression」グレードを新設定。装備レベルを見直すことで、「Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription」と比較してコストパフォーマンスの高いモデルとなり、より購入しやすい価格を実現した。

 そのほかにも、「ワイヤレス・スマートフォン・チャージ」を全車標準装備。R-Designには、新たにharman/kardonプレミアムサウンド・オーディオシステムや、ヘッドアップディスプレイ、テイラードダッシュボードなどが標準装備された。また、新開発CleanZone-アドバンスト・エア・クオリティ・システム(PM2.5センサー、車内自動換気機能付)を採用するとともに、オプションのB&Wプレミアムサウンド・オーディオシステムがアップグレードされた。

XC60のグレード・価格一覧

フラグシップSUV XC90

 従来の「D5」「T6」パワートレーンは廃止となり、4月に導入された48Vハイブリッドモデル「B5」に、電動スーパーチャージャーを搭載した「B6」を新たに追加。既存の「Twin EngineT8」はRechargeプロダクトラインの導入に伴い、グレード名を「Recharge Plug-in hybrid T8」に変更した。新規導入モデルとなるB6のパワートレーンは、XC60に準じたものとなる。

フラグシップSUV XC90

 XC90では、「ワイヤレス・スマートフォン・チャージ」の標準装備や、オプションのB&Wプレミアムサウンド・オーディオシステムのアップグレード、新開発CleanZone-アドバンスト・エア・クオリティ・システム(PM2.5センサー、車内自動換気機能付)の標準装備など、装備を充実。

 さらに、これまで限定モデルとして展開していたスポーティグレードのR-Designを「B6 AWD R-Design」としてラインアップ化。harman/kardonプレミアムサウンド・オーディオシステムや、ヘッドアップディスプレイ、テイラードダッシュボードなどが標準装備される。

XC90のグレード・価格一覧