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オペル、新型SUV「MOKKA」と新型EV「MOKKA-e」をワールドプレミア

2020年9月22日(現地時間) 公開

New Opel Mokka-e and Mokka GS Line: World Premiere(英語)

 オペルは9月22日(現地時間)、新型コンパクトSUV「MOKKA」と新型EV(電気自動車)「MOKKA-e」のワールドプレミアを実施した。MOKKA、MOKKA-eともに日本市場への導入の時期、仕様は未定。

 プレゼンテーションは、オペルオートモビルGmbH CEOのミヒャエル・ローシェラー氏のスピーチから開始。ローシェラー氏は、Groupe PSA入りしたのち、2018年に8億6000万ユーロの売上げを、2019年には11億ユーロの売上げを記録したこと、このコロナ禍でも利益を上げた2つのドイツ自動車ブランドの1つであること、電動化を進めること、2021年に電動化モデルを9モデルラインアップし、2024年に全モデルを電動化(ハイブリッドを含む)することを表明。

オペルオートモビルGmbH CEOのミヒャエル・ローシェラー氏

 続けて、オペルの初期の歴史で重要な1924年式「OPEL Laubfrosch(ラウブフロッシュ)」を紹介。ドイツにモビリティの民主化を果たした重要なモデルといい、ラウブフロッシュの由来は緑のアマガエルの1種で、そこからボディ色がグリーンになったと紹介した。今回発表したMOKKA-eのイメージカラーがグリーンなのは、このラウブロッシュの歴史をなぞり、あらたな時代にふさわしい電動化モビリティの民主化をイメージしたためだという。

1924年式「OPEL Laubfrosch」
アマガエルの1種からボディ色がグリーンになった歴史をなぞっている

 オペルオートモビルGmbHデザイン副社長のマーク・アダムス氏は、オペルの新世代デザイン哲学である“Bold and Pure(力強く大胆、そして純粋)”と初代「マンタ」から着想を得たデザインコンセプト“OPEL Visor”を解説。OPEL Visorは、シンプルなフレームの中にヘッドライト、ADAS関連のセンサー類などを収め、それをアクリルやガラスなどのパネルで覆うというデザインコンセプトを採用。今後のオペルのフェイスデザインやインストルメントパネルデザインに適用されるという。

オペルオートモビルGmbHデザイン副社長のマーク・アダムス氏
フルEVの「MOKKA-e」

 さらにアダムス氏は「MOKKAのデザインは、2月のオペル日本再参入発表会のプレゼンテーションでも公開した『OPEL GT X Experimental』のデザインをきわめて忠実に具現化していることがお分かりになると思います。Concept to Reality(コンセプトを現実に)というフレーズはよく使われる言い回しですが、MOKKAとOPEL GT X Experimentalの関係はまさにこれと言えるでしょう。この言葉で、マーク・アダムスが新しいMOKKAのモダンなデザインを表現しています」と述べている。

 オペルR&Dセンター長のマーカス・ロット氏は、フルEVとなるMOKKA-eについて「Groupe PSAの最新コンパクトプラットフォームであるCMPの電動版となるeCMPのカットモデルを前にプレゼンテーションしていますので、上から見た際のアルファベット“H”型もしくは漢字の“土”のように配され、空間効率を最大化したeCMPの特徴的なバッテリー配置がよくお分かりいただけるかと思います」とコメントしている。

オペルR&Dセンター長のマーカス・ロット氏

 プレゼンテーションの最後には、ドイツサッカー界の英雄の1人となるリバプールFC監督 ユルゲン・クロップ氏による、MOKKA-eプロトタイプのテストドライブの様子が流れ、「オペルの新世代コンパクトSUV、MOKKA/MOKKA-eにご期待ください」と結んでいる。

ユルゲン・クロップ氏が試乗