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トヨタと日野、北米で燃料電池大型トラックを共同開発

2021年前半に試作車両を製作し評価を進める

2020年10月5日(現地時間) 発表

共同で開発するFC大型トラックのイメージ

 トヨタ自動車の北米事業体であるToyota Motor North America(TMNA)と、日野自動車の米国における販売子会社の日野モータース セールス U.S.A.(米国日野販売)、生産子会社の日野モータース マニュファクチュアリング U.S.A(米国日野製造)は10月5日(現地時間)、大型電動トラックへの関心の高まりを受け、北米向けに燃料電池で走行する大型トラックの開発に共同で取り組むと発表した。

 日野が北米で投入している新型「HINO XL」シリーズのシャシーをベースに、トヨタの燃料電池技術を組み合わせ、CO2を排出せずに走行する高性能な大型トラックの開発を行ない、今後2021年の前半に試作車両を製作し、評価を進めるという。この取り組みは、今年3月に発表した日本国内向け燃料電池大型トラックの共同開発をさらに発展させるものとなる。

 TMNA R&Dのシニア・エグゼクティブ・エンジニアである横尾将士氏は「燃料電池を搭載したHINO XLシリーズは、お客さまと地域社会の双方にメリットをもたらします。静粛性、スムーズな走り、そしてパワフルな走行性能を実現したうえで、走行時に排出するのは水だけです。トヨタが20年以上にわたって開発してきた燃料電池技術と、日野の大型トラックに関する知見を組み合わせることで、革新的で競争力のある製品を生み出すことができるでしょう」とコメント。

 米国日野販売のカスタマー・エクスペリエンス担当シニア・バイス・プレジデントであるグレン・エリス氏は「日野の強みであるパワートレーンをさらに発展させ、トヨタの持つ燃料電池技術を活用することで、商用車としての実用性に加え、優れた航続距離と環境性能を持つゼロ・エミッション車を短期間でお客さまに提供することが可能となります。日野は、イノベーション創出に向けたお客さま中心の開発思想や、製品の耐久性・信頼性へのこだわりなど、トヨタと多くの価値観を共有しています。今回の協業成果をゲームチェンジャーとするべく、取り組んでいきます」と話している。