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ポルシェ、東京 原宿にEVスポーツカー「タイカン」のポップアップストアを期間限定オープン

キルシュ社長「原宿は日本の未来を形作っているところ」

2020年12月8日~19日 期間限定オープン

期間限定でポップアップストア「Porsche Tycan Popup Harajuku」がオープン

 ポルシェジャパンは12月8日~12月19日の期間限定で、EV(電気自動車)スポーツカー「タイカン」のポップアップストア「Porsche Tycan Popup Harajuku(ポルシェ タイカン ポップアップストア原宿)」を東京 原宿にオープンする。前日の12月7日には、報道陣に向けたストアのお披露目会が行なわれた。

 ストアは、JR原宿駅に隣接する地上2階建ての新型商業施設「Jing(ジング)」を使用。コンセプトはポルシェ初のフル電動スポーツカーであるタイカンを具現化した空間という。期間中は、展示されているタイカンの実車を見たり触れたりすることができるだけでなく、試乗応募フォームを通じて申し込みを行なった希望者の中から抽選で、タイカン体験試乗に参加することができるという。一般のユーザーを対象としたタイカン試乗会は今回が初となる。

 ストアには3台のタイカンが来訪者を待っている。外に置かれているのは鮮やかなレッドのタイカン ターボSで、室内には水色のタイカン 4S。また、試乗用にブラックのタイカン 4Sが控えている。

ポルシェタイカン ポップアップストア原宿の外観。入り口には最高級モデルのレッドのタイカン ターボSが置かれている
ストア内に置かれているのは水色のタイカン 4S。4シーターの室内は広い
ポルシェジャパン株式会社 代表取締役社長 ミヒャエル・キルシュ氏

 ポルシェジャパンのミヒャエル・キルシュ社長に、原宿にストアを出した理由を聞くと「ポルシェのチーム(日本も本国も)には、こうした本物感のある店舗を作ってくれたことに感謝しています。原宿にあるということで、未来のモビリティをここに来る若者たちにも見せることができるのでは、と思っています。場所は重要で、原宿は日本の未来を形作っているところと思っているからです。若者は色々な考えを持っていて、既成概念を変えてくれるのも彼らです」とのこと。

 また、タイカンについては「モビリティの未来とは、ひと言で言ってエレクトロニックモビリティです。これからは、クルマの製造だけでなく電気の作り方までもカーボンフットプリントがゼロになっていきます。それをスポーティな形で解釈したのがタイカンです。ボクもクルマが大好きで、ガソリンの匂いやエンジンの音が大好きなのです。でも、ポルシェはいつもイノベーション(革新)という言葉を大事にしていて、タイカンに乗ってみると電気ですがスポーツカーであり、やはりポルシェでした。今となっては自分の価値観も変わってきて、音ではなく動きやコーナリングがスポーツカーの要素だと思うようになりました。タイカンのステアリングを握ると、たとえば女性を好きになった時のような、恋する感覚まで味わうことができるかもしれません」と熱く語ってくれた。

 期間中はこのほか、12月8日~13日の間、現代アーティスト「ダニエル・アーシャム」とポルシェのコラボレーションアート作品「Crystal Eroded Porsche 911」やアートスタジオ「2G(ツージー)」による衣服を展示。ちなみに2Gは、コンテンポラリーアートのNANZUKAによる「ギャラリー」、ファッションキュレーター小木‘POGGY’基史とデイトナ・インターナショナルによる「セレクトショップ」、MEDICOM TOYによる「アートトイ」の3つのトップランナーが集結して作られた新しい形態のショップである。

現代アーティストのダニエル・アーシャム氏とポルシェのコラボレーションアート作品「Crystal Eroded Porsche 911」
2GのTシャツなども展示
PCソフトを使用したシミュレーションにより、タイカンのステアリングを握ってサーキット走行が体験できる
イベント時にはさまざまなDJによる音楽も楽しめる

 12月14日~17日には、1948年にポルシェが初めて自社の名を冠して制作した記念すべきスポーツカー「356」を展示する。この個体は、1956年製造の「ポルシェ 356A1600Sクーペ」で、初期モデルの中でも特にスポーティであると知られたモデル。わざわざ本国ドイツのポルシェミュージアムから持ってきたもので、グリーンのボディ、タンの内装となる356は、高級感を高めるためにこの時代だけに使用されたゴールドのロゴを装着している。

 また、12月18日~19日の2日間は、世界中で行なわれているワンメイクレース「ポルシェカレラカップ」で使用するレーシングカー「911 GT3 Cup」を展示。市販の911 GT3 RSをベースに徹底的な軽量化を図り、最高出力485PSを発生する水平対向6気筒エンジンを搭載した911 GT3 Cupは、同社のレーシングカーに相応しいパフォーマンスを誇り、通常はサーキットでしか見ることができないものだ。

 また、ストアの外壁に設置した巨大LEDスクリーンには「Soul electrified(電動化された魂)」のコンセプトをイメージした演出が行なわれ、会場を彩る。

体験試乗用のタイカン4Sのボディには「The New Taycan,Soul,electrified」の文字が
ポルシェタイカン ポップアップストア原宿 概要

日程:2020年12月8日(火)~12月19日(土)
時間:11時~20時
所在地:東京都渋谷区神宮前6-35-6(Jing)
※新型コロナウイルス感染拡大予防策を実施