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角田裕毅選手、「F1ヤングドライバーテスト」に参加決定

テストは12月15日にヤス・マリーナ・サーキットにて開催

2020年12月8日 発表

F2最終戦の予選でポールポジション。4ポイント獲得し年間ランキング4位へ (c)Getty Images / Red Bull Content Pool

 本田技研工業は12月8日、ホンダのドライバー育成プログラムHFDP(ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)出身で、今シーズンFIAフォーミュラ・ワン世界選手権(F1)の下位カテゴリーであるFIA Formula 2 Championship(F2)に参戦していた角田裕毅選手が、F1のヤングドライバーテストにScuderia AlphaTauri Honda(AlphaTauri)から参加すると発表した。

 主に若手ドライバーを対象に行なわれるヤングドライバーテストは、2020年のF1最終戦であるアブダビGP終了後の12月15日に、同地、ヤス・マリーナ・サーキットにて開催。角田選手は、Red Bullのドライバー育成プログラムであるレッドブル・ジュニアチームにも所属し、F2ルーキーイヤーとなる今季は3勝を挙げ、シリーズ3位でシーズンを終了。新たな日本人F1ドライバーとして有望されている存在。

角田裕毅選手のコメント

「今回、AlphaTauriのマシンでヤングドライバーテストに参加できることをとても楽しみにしています。11月のイモラ・サーキットでのテストでは、2018年型のF1マシンを使用しましたが、今回は他のチームと一緒に走る公式テストで2020年型マシンに乗ることになるので、本当に待ち遠しく感じています。また、このテストのために準備を整えてくれたAlphaTauriと、テストの機会を与えてくれたRed Bullのヘルムート・マルコ氏にはとても感謝しています。テストではチームの指示に従ってプログラムを消化し、エンジニアに的確なフィードバックを返すことにフォーカスしていきます。もちろん、今回のセッションの中で学べることをすべて吸収し、確実に自身の成長につなげたいとも考えています」

前日のフューチャーレース優勝後のひとコマ。中央はアルファタウリチーム代表フランツ・トスト氏、右手前はホンダ F1マネージングディレクター 山本雅史氏 (c)Getty Images / Red Bull Content Pool

Scuderia AlphaTauri Honda チーム代表フランツ・トスト氏のコメント

「先日のイモラでのテストで、角田選手は非常に早くマシンについて習熟を深め、ラップごとにコンスタントに成長していく姿を見せてくれました。そのことが、今回我々がヤングドライバーテストに彼を乗せる決め手になっています。今回のテストでも、彼が一日を通して成長を見せてくれると思っています。また、2020年型のマシンであるAT01をドライブするので、彼のフィードバックがチームにとっても有益なものになるだろうと期待しています。Red Bullのドライバープログラムが今回のようにいいドライバーを輩出できていることは素晴らしいことですし、彼は今回のテストでもその才能を見せてくれると思っています」

F2最終戦のフューチャーレースで優勝(暫定)した角田裕毅選手 (c)Getty Images / Red Bull Content Pool

角田裕毅(ツノダ ユウキ)選手レーシングキャリア概要

2016年 鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)卒業
2017年 JAF-F4 東日本シリーズ シリーズチャンピオン・日本一決定戦 優勝
    FIA F4日本選手権 シリーズ3位
2018年 FIA F4日本選手権 シリーズチャンピオン
2019年 FIA F3選手権 シリーズ9位(Jenzer Motorsport) 1勝 表彰台計3回
    ユーロフォーミュラ・オープン・チャンピオンシップ シリーズ4位(Motopark)
2020年 FIA F2選手権 シリーズ3位(Carlin) 3勝 表彰台計7回 ポールポジション4回

【お詫びと訂正】記事初出時、見出しに「F1の参加資格を取得できる」と、誤った情報を記載しておりました。お詫びして訂正させていただきます。