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角田裕毅選手、F1ヤングドライバーテスト参加後の声明 「ドライバーとしてさらに進化することができた」

合計123ラップ(約683km)を走破し、全体で5番手の1分37秒557

2020年12月16日 発表

F1ヤングドライバーテストに参加した角田裕毅選手の声明を発表

 本田技研工業は12月16日、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開催されたF1ヤングドライバーテストに参加した角田裕毅選手の声明を公式サイトで発表した。

 角田選手はHonda フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)およびRed Bull Junior Teamに所属し、2020年はFIA Formula 2 Championship(F2)に参戦。ルーキーながらランキング3位でシーズンを終了し、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開催されたF1ヤングドライバーテストにScuderia AlphaTauri Honda(AlphaTauri)から参加した。

 主に若手ドライバーを対象としているF1ヤングドライバーテストは、2日前に同地でシーズンを終えたF1で使用されたマシンで実施。角田選手は、11月初旬にAlphaTauriの2018年型マシンを使用してイタリアでの単独テストを行なっており、ホンダのF1パワーユニットを搭載したマシンでは2度目のドライブとなるものの、今季型マシンでの走行および他ドライバーとのトラック走行はこれが初とのこと。今回のテストでは、同チームから佐藤万璃音選手も出走しており、AlphaTauriは日本人ドライバー2人というラインアップでテストを実施した。

F1ヤングドライバーテストで午前に60周、午後に63周を周回した角田選手

 晴天かつ温暖なコンディションの下で行なわれたというテストでは、角田選手は9時のセッション開始から1時間の昼休みを挟んだ18時のセッション終了まで精力的に走行したとのことで、ロングラン走行やショートランを繰り返し、午前に60周、午後に63周を周回。大きなトラブルなく予定通りのプログラムを消化し、レース約2回分を越える合計123ラップ(約683km)を走破したという。ベストタイムは1分37秒557で、全体の5番手につけた。トップはフェルナンド・アロンソ選手(RENAULT)の1分36秒333。

 このテストを終えた角田選手は、「今日は11月のイモラでのF1初走行時の倍以上の距離を走ったので少し疲れましたが、とても楽しい1日になりました。前回は2018年型のマシン、今回は2020年型マシンを使ってのドライブになりましたが、前回よりもダウンフォースとパワーが大きく上がっているので、まずはそれに驚きました。それでも、イモラでの経験を生かしながら走行を重ね、その中で自分が学ぶべきこと、改善していくべきことをたくさん見つけていきました。そして、それらの課題に対してチャレンジを重ねながら、1つひとつ克服していくというプロセスを続けていく1日になりました。自分としては今日の走りを通して多くを学び、ドライバーとしてさらに進化することができたと感じています。ここからはオフシーズンに入ります。日本に戻って美味しいごはんを食べてたっぷり充電するとともに、さらに強いドライバーになるために、新たなシーズンに向けてトレーニングを重ねていきます」とコメントを発表している。

テストを終え、「ドライバーとしてさらに進化することができたと感じています」と角田選手