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ポルシェ、オフロードタイプの新型EV「タイカン クロスツーリスモ」世界初公開
ポルシェAG会長のブルーメ氏「2025年に新車の半分を電動車に」
2021年3月5日 00:30
- 2021年3月4日(現地時間) 発表
ポルシェは3月4日(現地時間)、EV(電気自動車)モデル「タイカン」にオフロードタイプの派生モデルとして新型モデル「タイカン クロスツーリスモ」を初公開した。欧州では夏より発売され、ドイツでの価格は9万3635ユーロからと公表された。
タイカン クロスツーリスモの発表に合わせて、ポルシェAG 取締役会会長のオリバー・ブルーメ氏は「2025年までに、私たちが提供するすべての新車の半分は、完全な電気自動車またはプラグインハイブリッド車のいずれかの電動ドライブを搭載する予定です」と宣言。加えて「2020年には、ヨーロッパで納入した全車両の3分の1に電動パワートレーンが搭載されています。未来のモビリティは電動化に向かっており、タイカン クロスツーリスモにより、私たちはこの方向にさらに大きな一歩を踏み出しました」と述べた。
公開されたタイカンクロスツーリスモは、2018年ジュネーブモーターショーで発表された「ミッションE クロスツーリスモ」のデザインコンセプトスタディに沿ったもの。そのシルエットは、ポルシェが「フライライン」と呼ぶスポーティなルーフラインによって定義され、ホイールアーチトリム、フロントやリアのロアエプロン、サイドシルによってオフロードデザイン要素が与えられた。また、後部には大きなテールゲートが採用され、後部座席の広いヘッドルームと1200L以上の積載量によって、オールラウンダーとしての機能をもたせた。
全モデルで4WDを採用、悪路走破性能を高めるオプション「オフロードデザインパッケージ」を設定
タイカン クロスツーリスモのモデルラインアップは、「タイカン 4 クロスツーリスモ」「タイカン 4S クロスツーリスモ」「タイカン ターボ クロスツーリスモ」「タイカン ターボS クロスツーリスモ」の4モデル。
タイカン 4 クロスツーリスモは、最高出力280kW(380PS)、ローンチコントロール用のオーバーブーストパワーとして350kW(476PS)を発生し、0-100km/h加速5.1秒、最高速220km/hを実現。航続距離はWLTPモードで389~456km。
タイカン 4S クロスツーリスモは、最高出力360kW(490PS)、ローンチコントロール用オーバーブーストパワーとして420kW(571PS)を発生。0-100km/h加速4.1秒、最高速240km/hを実現。航続距離はWLTPモードで388~452km。
タイカン ターボ クロスツーリスモは、最高出力460kW(625PS)、ローンチコントロール用オーバーブーストパワーとして500kW(680PS)を発生、0-100km/h加速3.3秒、最高速250km/hを実現。航続距離はWLTPモードで395~452km。
タイカン ターボS クロスツーリスモは、最高出力460kW(625PS)、ローンチコントロールオーバーブーストパワーとして560kW(761PS)を発生、0-100km/h加速2.9秒、最高速250km/hを実現。航続距離はWLTPモードで388~419km。
4モデルすべてに、4輪駆動とアダプティブエアサスペンションを標準装備。オプションの「オフロードデザインパッケージ」では、最低地上高が最大30mm増加して、標準装備される「グラベルモード」によって悪路走行性が向上する。