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「86/BRZ Race」の第2戦などが行なわれた「ザ・ワンメイクレース祭り2021富士」レポート

2021年5月8日~9日 開催

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race プロクラスのスタートシーン

 富士スピードウェイにて5月8日~9日の2日間、「ザ・ワンメイクレース祭り2021富士」が開催された。文字通り、単一車種のレースをイコールコンディションで競い合うワンメイクレースばかりを集めた大会で、2011年より開催されているものだ。11年目を迎えた今年は2日間で5つのカテゴリーの8レースが行なわれた。

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race Rd.2

100台を超えるエントリーがあった「TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race」

 参加型モータースポーツとして2013年からスタートしたトヨタ自動車「86」、スバル「BRZ」による「TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race」は、今やワンメイクレース最大の規模を誇り今大会も多くのドライバーが熱い戦いを繰り広げた。

 開始当初は1つのカテゴリーだったこのレースも、今やSUPER GTなどで戦う国内トップドライバーが数多く参加する「プロフェッショナルクラス」から「クラブマン エキスパート」そして「クラブマン オープンクラス」の3カテゴリーに分けられ、今回の富士でもそれぞれ30台(プロ)、29台(エキスパート)、57台(オープン)と、計100台を超えるエントリーがあった。

 なお、トップカテゴリーのプロクラスを制したのは、現在SUPER GTでGT300クラスポイントランキング3位につける菅波冬悟選手(K2 R&D LEON RACING)。

プロクラスは国内トップドライバーの争い
オープンクラスでは前期モデルの出走も多い
トヨタ86とともに、スバルBRZも参戦している

MINI CHALLENGE JAPAN 2021 Rd.1

レース専用車両とナンバー付き車両の2クラスで構成される「MINI CHALLENGE JAPAN」

 2002年に英国で始まったMINIのワンメイクレース。シーケンシャルミッションのレース専用車両とスリックタイヤの組み合わせで競う「JCWクラス」と、ナンバー付きの「クーパーS」で競う「CPSクラス」の混走で、合計12台がエントリーした。8日に第1戦と第2戦が行なわれ、JCWクラスは後藤比東至選手、CPSクラスは古田聡選手がともに制した。

LOTUS CUP JAPAN 2021 Rd.1

「ザ・ワンメイクレース祭り」の初開催から続く「LOTUS CUP JAPAN」

 2日間に渡り開催されたイベントのトリを飾ったのは、このザ・ワンメイクレース祭りの初年度から行なわれている「LOTUS CUP JAPAN」だ(初開催は2007年)。ロータス「エキシージ」や「エリーゼ」のナンバー付き車両を、型式や排気量に応じて3クラスに分け競うもので、Class1優勝は「エキシージS」の小林一景選手、Class2優勝は「エキシージカップ260」の篠原祐二選手。

出場車両は普通に一般公道を走行できるナンバー付き車両だが、ロータスのライトウエイトスポーツカーはサーキットがとてもよく似合う

 その他 ライト級車両の「エンジョイレース(N1500/N1400/N1000/デミオレース/アウディA1Fun Cup)」や、趣味で楽しむアマチュアドライバーからプロドライバーの練習まで幅広く楽しまれている「WAKO'S スーパーカート富士シリーズ」など、終日レースが行なわれた。

「N1500/N1400/N1000/デミオレース/アウディA1Fun Cup」
N1400クラスは懐かしいEP82型スターレットで競われた
N1000クラスはSCP10型ヴィッツ
アウディA1Fun Cup
WAKO'S スーパーカート富士シリーズ

 ザ・ワンメイクレース祭り2021富士は、カートから市販車ベースのレースカーまで、いずれもが軽量級マシンによるもので、アマチュアドライバーの参戦が比較的容易なレースが多いのも大きな特徴だ。F1やWECなど世界的なレースを開催してきた国際格式の富士スピードウェイで繰り広げられたライトウェイトスポーツカーの戦いは、モンスター級のマシンが競い合うビッグレースの観戦とは違う、ちょっと身近に感じる楽しさにあふれていた。