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ダンロップ、モーターサイクル用ハイグリップタイヤ「スポーツマックス Q5」

2022年7月1日 発売

オープンプライス

モーターサイクル用ハイグリップタイヤ「スポーツマックス Q5」

従来品から全方向に性能を向上

 ダンロップ(住友ゴム工業)は、米国で開発したハイグリップタイヤ「SPORTMAX Q5(スポーツマックス キューファイブ)」を、7月1日から順次発売する。発売サイズはフロント2サイズ、リア8サイズで、価格はオープンプライス。

 スポーツマックス Q5は、公道走行で必要とされるウォームアップ性やウエット性能を確保しつつ、レース用微粒子カーボンを採用したコンパウンドや新プロファイルの採用により、米国で高い評価を受けた従来品「スポーツマックス Q4」からさらにサーキット性能(ドライグリップ)を強化したハイグリップタイヤ。

 キャッチコピーは「サーキットに生息するストリートタイヤ。」で、スリックタイヤのような見た目と、トレッドエッジ部分には商品ロゴを刻印し、性能向上だけではなくデザインの細部にまでこだわりが詰まっている。

トレッドエッジ部分のデザイン

主な特徴と代表的な採用技術

ドライグリップを強化するコンパウンド

 レース開発で培った最新技術を用いて、補強材にカーボンを使用したコンパウンドを採用しつつ、従来品からカーボンブラックの含量を増加することでドライグリップ力を強化。また、通常の微粒子カーボンより粒子径が小さいレース用微粒子カーボンにより、ポリマーとの絡み付きが増え、発熱効率を向上させることでより優れたグリップ力を実現した。さらに、ポリマーの変更や調整など、独自の配合で、より柔軟なコンパウンドにすることでウォームアップ性も向上させたという。

イメージ図

接地感とグリップ力向上に貢献する新プロファイル

 センターの外径を大きくした新プロファイルの採用や、剛性を低減することで接地感を向上。安定したハンドリングとコーナリングを実現している。また、独自のプロファイル設計IRP(インテュイティブ・レスポンス・プロファイル)によるプロファイルデザインにより、トレッドのエッジに傾斜をつけアグレッシブな走行を可能としている。

イメージ図

軽快なハンドリングと安定したコーナリングを実現する構造

 フロント構造はトレッド剛性を柔軟にする方向に最適化し、従来品より接地感を向上させながら、アラミドのコード層をクロスして重ねた2CUTベルト構造を採用し、素早い旋回レスポンスと高い旋回力を実現。リアはトレッドゴムを連続して巻き付けるJLT(ジョイントレス・トレッド構造)を採用し、真円度を高めたことでコーナリング時の高速安定性と高速ユニフォミティを向上させている。さらに、軽量なアラミドを素材とすることで高い高速安定性と接地感を両立した。

イメージ図

ウエット性能を確保するトレッドパターン

 従来品と比べてセンター近くまで溝を伸ばすことで、トレッドセンターからバンクの中間域までの常用域で排水効率を向上。

イメージ図
性能比較イメージ
サイズラインアップ