日野、国交省からの是正命令に「覚悟を持って取り組んでまいります」

　日野自動車は9月12日、9月9日に国土交通省より是正命令を受けたことに対して、「本是正命令を真摯に受け止め、命令内容を踏まえた抜本的な再発防止策を策定し実行するとともに、継続的に改善および強化を図り、二度と不正を起こさない企業風土ならびにガバナンスの確立に覚悟を持って取り組んでまいります。ステークホルダーの皆様には、多大なるご迷惑をおかけする事態となりましたことを、深くお詫び申し上げます」とのコメントを発表した。

　日野に対する処分内容は、同社が取得した型式指定にかかる違反の是正、及び当社体制に対する抜本的な再発防止策の策定となる。

　日野が新たに掲げた講ずるべき措置としては、1) 不正行為を起こし得ない型式指定申請体制の構築として、型式指定申請に係る体制を見直し、不正行為を行うこと自体が困難であり、仮に不正行為が行われた場合にそれを発見できる体制を構築する。2) 開発部門の業務実施体制の改善として、開発部門の業務実施体制を改善し、必要な開発体制を構築する。3) 社内の技術管理体制の再構築として、特に技術管理体制を再構築し、セクショナリズムや過度な上意下達を廃し時代にそくしたコンプライアンス重視の体制としていく。

　今後の対応として、日野は国交省からの処分を受けて、再発防止策を命令受領日より1か月以内に提出する。また、その後の実施状況についても四半期毎に報告していく。なお、同件にかかる業績への影響は精査中とし、業績に与える影響について今後開示すべき事項が発生した場合には速やかにアナウンスするとしている。