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ル・マン24時間について佐藤恒治氏とモリゾウ氏がコメントを発表「今年のル・マンは、次の100年をどのように迎えるべきなのかを私たちに教えてくれました」

2023年6月12日 発表

 トヨタ自動車とTOYOTA GAZOO Racingは6月12日、トヨタの社長でありTOYOTA GAZOO Racing Europeの会長でもある佐藤恒治氏と、チームオーナーである“モリゾウ”氏のル・マン24時間レースに対するコメントを発表した。

 2023年で100周年を迎えたル・マン24時間レースは6月10日~11日(現地時間)に開催され、フェラーリAFコルセの51号車 Ferrari 499P(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョビナッツ組)が優勝。TOYOTA GAZOO Racingの8号車 トヨタ GR010 HYBRID(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮組)は2位となり、TOYOTA GAZOO Racingの7号車 トヨタ GR010 HYBRID(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス組)はリタイアとなった。

 以下、佐藤氏とモリゾウ氏のコメント全文を掲載する。


佐藤氏コメント:

 100周年という記念の年に、6連覇という大きなプレッシャーがかかる大会で、トヨタWECチームは全力を出し切りました。

 応援してくださったすべてのみなさまに、心から感謝申し上げます。

 チームとともに1年を歩んできて、私はチームのいろいろな姿を知っています。

 可夢偉代表が、日々チーム全員と対話し、闘いの意義やチームワークの大切さを現場で伝えてきたことを。

 マイク、ホセ、セブ、ブレンドン、亮、そしてドライバー可夢偉、ドライバーたちが、アスリートとして自らを追い込み、速いクルマを創ってきたことを。

 メカニックが、この日のために1つひとつの作業を磨き、タイヤ交換の練習を毎日毎日、繰り返し行なってきたことを。

 一昨年と昨年のル・マンで起きたトラブルをエンジニアが見事に解決し、クルマの信頼性を格段に高めてくれたことを。

 みんなで思いを1つにして、チームはモリゾウとともに、トヨタのWECへの挑戦を支え続けた内山田とともに、闘いに挑みました。

 どんな状況であっても、諦めずに努力を積み重ねて挑戦した結果だから、チーム全員を私は誇りに思います。全員がヒーローでした。

 私たちの挑戦には、いくつか失敗もあったかもしれません。しかし、失敗は挑戦をした者にしか起きないのです。限界を超える挑戦には、途方もない勇気がいります。その勇気こそが、未来を変えていく原動力だと私は思います。

「挑戦者たれ」。

 今年のル・マンは、次の100年をどのように迎えるべきなのかを私たちに教えてくれました。

 たくさんの応援をありがとうございました。私たちは、これからも闘い続けます。

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モリゾウ氏コメント:

 今年のル・マン24時間レースは“場外の戦い”が、みんなのアスリートとしての戦いを邪魔していました。このことが本当に悔やまれて、残念で、申し訳ない気持ちです。

 しかし、そんな中でチームのみんなは正々堂々と戦ってくれました。2位完走の結果は本当に素晴らしいです。みんな、ありがとう。

 この準優勝をみんなで自慢しましょう! チームモリゾウ全員で戦った証として胸を張りましょう!