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トヨタ、バッテリEVで航続距離1000kmを実現する「次世代電池パフォーマンス版(角形)」を展示へ

左からバッテリEV「bZ4X」搭載のリチウムイオン電池、次世代電池パフォーマンス版(角形)のリダクション仕様(コンパクトタイプ)、次世代電池パフォーマンス版(角形)の通常仕様

バッテリEVで航続距離1000kmを実現する「次世代電池パフォーマンス版(角形)」

 トヨタ自動車は、「ジャパンモビリティショー2023」(一般公開日:10月28日~11月5日、場所:東京ビッグサイト)に、2026年に発売を予定している次世代バッテリEVに採用予定のリチウムイオン電池「次世代電池パフォーマンス版(角形)(レクサス)」を展示する。

 この次世代電池パフォーマンス版は、現在販売中のバッテリEV「bZ4X」搭載のリチウムイオン電池の改良版となり、ジャパンモビリティショー2023で同時に発表されるレクサスの次世代バッテリEVのコンセプトモデルラインアップに採用されるものとなるだろう。

手前がリダクション仕様。高さ方向、厚さ方向が下げられているのが分かる

 その仕様は6月の発表時点で、航続距離1000km1を実現、コストは現行bZ4X比で20%減、急速充電20分以下(SOC=10-80%)という驚異的なもの。bZ4Xの航続距離は615km(これも結構よい数値)で、急速充電30分以下(SOC=10-80%)のため、コストを下げつつ2倍の航続距離を実現していく。

 さらに、電池もコンパクトに仕上げているバージョンを用意しているため、フロア面をこれまでよりも下げることができ、より低くてスマートなクルマを実現できるようになる。

 今回撮影できたのは、現行のbZ4Xのリチウムイオンバッテリ、次世代電池パフォーマンス版(角形)(レクサス)のリダクション仕様(コンパクト仕様)、次世代電池パフォーマンス版(角形)(レクサス)の通常仕様。リダクション仕様はスポーツカータイプのバッテリEVで、通常仕様は高さに余裕のあるSUVなどで使われていくと思われる。

次世代電池パフォーマンス版(角形)のリダクション仕様
次世代電池パフォーマンス版(角形)の通常仕様
現行のリチウムイオンバッテリ

バイポーラ版もあるし、全固体電池もあるトヨタ

 トヨタは、2026年に登場する次世代電池パフォーマンス版(角形)の先に、バイポーラ構造を採用した普及版(2026年~2027年の実用化にチャレンジ)、さらにバイポーラ構造をもったハイパフォーマンス版(2027年~2028年の実用化にチャレンジ)を用意。さらにその先には、革新的構造を持った全固体電池(2027年~2028年の実用化にチャレンジ)も用意している。

 驚異的な開発力というしかないが、トヨタが、そしてレクサスがこれらの電池を使ってどのような魅力的なバッテリEVを出してくるのか楽しみだ。とくにレクサスの次世代バッテリEVのコンセプトモデルラインアップ(ということは2車種ですね)は、2026年の登場を明言しており、ジャパンモビリティショーの会場で次世代電池パフォーマンス版(角形)とともに細部を確認してみたい。